■ 「素振りをするな」。プロは絶対に素振りでマン振りしない。直前にマン振りすると運動生理学上かえってパフォーマンスが落ちる。実際HSBCトーナメントで見たら素振りをしているプロは1人もいなかった。イギリスでは素振りもワンストロークとカウントされると言ったのは白洲次郎。
■ 「オナーはティーショットをしてからスコアをつけろ」。さっさと打て。
■ 「クラブは手で持ってカートに乗れ」。後続組のことを考えれば,降りる際に収納すべき。
■ 「ボールの潔癖症になるな」。グリーンで毎回ボールをキャディに拭かせるな。
その汚れが影響するほどお前のパットは上手くない。
■ 「『お先に』を多用せよ」。短いパットをいちいちマークしてライン読んで
アドレスして… 時間掛かるったらありゃしない。
■ 「常に後ろに目を」。常に後ろのフライトが詰まっていないか確認せよ。
■ 「駆けちゃいかん」。ゴルフは上品なスポーツ。息を切らすとまたミスが出る。
100以上叩く御仁はむしろ走るべきか?
■ 「他人より前に出るな」。Play Fastを心掛ける余り,他人より前に出てしまうことがあるのは改めないといけない。ゴルフの理想は,4人並んでフェアウェイを歩くこと。
■ 「人のボールは探し,自分のボールは探すな」。同伴競技者のボールを見失うのは,ゴルファーの恥。こう喝破したのは中部銀次郎。自分のボールは潔く早めにロスト宣言。
■ 「カップに近づくな」。カップ中のボールを拾う時は,手を思い切り伸ばし,なるべく遠くから拾う。拾う際に前足には相当の体重がかかっているから,近くに歩み寄ると靴でラインを汚す。
■ 「レーキを二刀流で使う奴はいない」。レーキを置くときは,他のレーキから離れて置け。
■ 「竿は優しく扱え」。旗竿はエプロンにそっと置き,グリーン内にバタンと置くな。
■ 「グリーンではモグラ叩き」。をするかのようにピッチマークを直せ。もちろん他人のものを含めて。
■ 「他人のパットを批評するな」。パット直後に「うわ,強ぃ」「ありゃ,弱ぃ」。
いやそんなの言われなくても分かってますから。
■ 「お世辞を言え」。接待ゴルフではなくても。そこから会話が弾む。
■ 「言い訳は言ってあげろ」。大目玉から1回では出すのは無理ですよね。この一言でどれくらい楽になるか。言い訳をさせるな。
■ 「(感情を共有して,他人の)喜びを倍加し,哀しみを半減せよ」。なんだか結婚の教訓みたいだ。
■ 「ショットに一喜一憂するな」。起こったことに鋭敏に反応せず,やんわりとやり過ごせ。ゴルフにミスは付き物。ほとんどのショットはミスからのリカバリー。アプローチだって実はグリーンを狙ったショットのリカバリーじゃないか。
■ 「18ホール笑顔を絶やすな」。不調でひどいスコアの時も。草野球で凡打して仏頂面になる奴はいない。アマのゴルフも,所詮遊びの草ゴルフ。失意泰然,得意淡然。人間が試される。「あの人とまたラウンドしたい」と思わせろ。
■ 「ゴルファーであることに恥じらいを持て」。ゴルファーの多くが仕事・家族・家計・環境を犠牲にしている。どんなに上手くなろうとそれで世界の飢餓が救えるわけでもなし。
■ 「ゴルフをしない人の前でゴルフの話はするな」。疎外感を味わわせるなかれ。
女性の前で下ネタを展開するのと同様タブーである。