川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

物言えば唇寒し秋の風

2006年11月30日 | 言葉
 人の悪口を言えば、後味の悪い思いをするということ。
 また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。

 芭蕉の句。「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」
 という座右の銘に添えられている。

~~~~

自戒をこめて。

写真は六本木「フィオリア」の足湯ルーム。
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イチローの顔

2006年11月30日 | 野球
僕は松井よりもヒデよりもダントツでイチローを
評価します。顔がいいから。

松井もこの頃すごくいい顔になってきたけど。
ヒデは仏頂面すぎる。

池田晶子もイチローを天才と賛美する。

「たたずまい,その気配でだいたいそれは分かるものだ。
 (中略)インタビューでの受け応え,言葉の選び方,
 その間合いなどで,明らかに彼は精神の人だと分かる。

 ある種の精神のありようを彼は自覚していて,
 言葉は常にそこを経由して発語されてくるのである。

 だから(彼の)言葉には無駄がない。(中略)
 そして彼自身,自身の精神性を深く信じていて,
 そのことについての迷いを微塵も所有していない。
 
 それを示すのが,あの静かな,力強い眼である。
 いい顔である。

 私は,プロ野球選手に,この種の内省的な美しい顔を
 期待できるなど,思いも寄らなかった」

イチローの20代前半の締りのない笑顔と比べたら,
彼の成長ぶりが窺えます。

たしかにイチローってマスコミに対して
「言葉を選んで」応対している。

精神は言葉に出る。
言葉に精神が宿る。

そして,言葉によって磨かれた精神が,顔に出る。
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『勝っても負けても 41歳からの哲学』

2006年11月30日 | 
池田晶子。

「ネット社会のある部分というのは,確実に(中略) 
 卑怯により成り立っている」

「あたかも汚物をこそ好んで群がる蠅の如く,
 誰かの悪口が言われている現場に,
 それらの人々は群れ集う」

 …たしかに,人を非難すると蠅が群がりますね。
  このブログでも品のある批評を目指してゆきたい。

  たぶん1年後にはもっと品よく人を批判できるように
  なっていると思います。たぶんですけど。

「勝ち負けとは,他人との比較の結果」

 …すべての悩みは,比較から始まります。

「本当の自由とは,『自分からの自由』である」

「政治とは,言葉の行使以外の何ものでもない」

「政治家とは,言葉を語る人,言葉の人に他ならない」

 …昭和末期(平成初期か),「ダメなものはダメ!」
  と言ってマドンナ旋風を巻き起こした政治家がいた
  ことは,日本の政治史に永久に記憶される。
  
  日本の民度がその程度だったということですね。
  ほんとうに消費税がダメなら,今でも社民党は
  「消費税反対!」って喧伝してなきゃいけないという
  理屈になります。でもそんな声は聞かないね。
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エスニック

2006年11月29日 | 言葉
ethnic

【形】 民族[人種](特有)の、民族的な、異国の、風変わりな

~~~~

東南アジアやメキシコ料理のみをエスニック料理と呼ぶのは,
食の差別。

原義からすれば,天ぷらも寿司もフレンチも中華も
みんなエスニックのはず。

福田前掲書の指摘です。
コメント (1)
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割り勘

2006年11月29日 | 男と女
僕は割り勘を好まない。

計算が面倒くさいし,せっかく宴を楽しんだのに
チマチマ銭勘定をすると興趣を殺がれるような気がして。

大食漢の男性と小食の乙女が同一料金ってのも,
無差別悪平等だしね。

飲み会では幹事をすることが多い(というか最近ほとんど幹事)
ですが,割り勘にはしませんねぇ。

ガサツな幹事なので丼勘定で行きます。
僕の場合,5千円以下の単位は存在しません。
弁護士1万円,修習生5千円,女性タダ,とか。

百円単位の割り勘,いわんや10円単位とか,
さもしくない?

まあ僕が特殊だとしても,
千円単位か最低でも500円単位じゃないかなー,
割り勘の限界って。

幹事は銭を集めるのではなく,
笑顔を集める人。

端数が出たら幹事が損しようよ。

~~~~

「パッと奢って気分がいい,というのもやはり
 その爽快感と一部の虚栄を買っているのです」

「会いたいと思っている人と,
 会ってもいいという人が食事をする。

 その二人がワリカンにするということは,
 果たして対等なのでしょうか」

福田和也『悪女の美食術』講談社。


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天に唾する

2006年11月29日 | 言葉
1 他人を害しようとしてかえって自分の身を損なう。
2 神様にツバを吐きかけるような畏れ多いことをする。

どちらの意味でしょう?

正解は、1です。

僕も昔間違えて覚えてました。
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デドックスじゃなくてデトックス

2006年11月29日 | 言葉
最近耳にする言葉。

「毒を出す」ので「デドックス」かー。
またイヤなコトバが流行りだしたな…
なんて早合点してたのは僕だけでしょうか?

detox
【名】 解毒 ◆【語源】detoxification の略
【他動-1】 解毒する
【他動-2】 (体内の老廃物を)取り除く

~~~~

厭な略語といえば、「ハートビル法」。
(正式名称:高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)

「ハートのあるビル」だから「ハートビル」だって。
センスない…。恥ずべき和製英語ナンバーワンでは。
英国人もビックリしてました。
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池田晶子

2006年11月28日 | 
読み進めていた西尾幹二の本に池田批判が登場。
これはおって紹介します。

~~~~

同僚の書棚に見慣れた文字があると思ったら、
「池田晶子」。
6年くらい前からの大ファンらしいです。

この頃よく出くわすね、池田さんに。
これは腰を据えて読み直さなければ。
しばらく池田ネタが続きます。

~~~~

彼女の文章は一見してshallowと批判しました。
自己の体験が少なく、抽象語が踊ってる。
だからshallowに見えるんだね。

司法試験で言えば大前提ばかりの「空中戦」。
(嗚呼懐かしい。近藤さん、お世話になりました)

また、俗を憎み、(俗の反対である)聖を志向している。
でもそれって(聖を気取るのって)俗の極みじゃない?
と思っちゃう。

内田氏や日垣氏のように自分の内なる俗を
正面から認めたほうが共感持てるのに。

(総てを兼ね備えているかのように見える)聖者に
唯一欠けているのは、ユーモア。

池田さんの文章にもユーモアは皆無。
哲学者ならそれでもいいけど、
「文筆家」を標榜するなら、ユーモアを散らしてほしいな。
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情報社会の醜悪さについて

2006年11月28日 | 社会・時事など
人間はいつだって何かを基準にして社会的な差別化を行ってきた。
現代社会はたまたま情報によって階層化・差別化を
行おうとしているにすぎない。
そのこと自体にはいいも悪いもない。

けれども、かつて権力に拝跪した人間が醜悪であったように、
金の亡者が醜悪であったように、いま「情報社会」のかけ声に
踊らされて新幹線の中でパソコンのキイボードを叩いたり
レストランでこれみよがしに携帯電話をかけたりしている姿は
同じように醜悪である(内田樹)。

~~~~

だいぶ昔の文章です。
経年化して色褪せたか。

階層化・差別化を図る人種は常に醜悪に映るのでしょうか。
それともそれは下層社会にいる人の単なる嫉妬なのでしょうか。

だれかが言った、
「品性とは、新しいものに飛びつかないこと」。

全文はこちら
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Helicopter Parent

2006年11月28日 | English/language
いつまでも子どもの上をhoverする、
子離れできない団塊の世代の親のこと。

海の向こうでも同じなんですね~
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勝てば官軍

2006年11月28日 | English/language
Winning is everything.

Might is right.

Losers are always in the wrong.

All's fair in love and war.
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教師の資格

2006年11月28日 | 教育・子育て
下記は内田ブログより。

~~~~

教育の危機についての菅原(文太)さんは深く憂慮されておられた。
どうして日本の教育はこんなになってしまったのか。

ご下問にこんなふうにお答えする。
最大の責任者は実は私たちの世代である。
たしかに戦後教育は制度疲労をきたしてはいたが、
60年代後半にその息の根を止めたのは私たち「全共闘世代」である。

刻下の歴史的状況を理解せず、適切な階級的対応を怠ったことを
責め立てて、私たち60年代キッズは教師たちに歴史の名において
「退場」を宣告した。

そうやって「誰であれ教壇の向こう側にいる限り、
教師は教師として機能する」という人類史と同じだけ古い
教育原理を「歴史のゴミ箱」に叩き込んだのは私たちである。

教師に「人に教える資格」の実定的条件を求め、
その「資格」を満たさない教師を教壇から追い払うことに
同意したのはほかならぬ私たちである。

私がいまごろになって「教育の再構築」について
気弱な提言をしているのは、私たちの世代が破壊した
ものについてのせめてもの「罪滅ぼし」なのである。

とりあえず、私たちは自分が「何を」壊したのかを知っている。
その点では、教育崩壊に自分には何の責任もないと
思っている政治家や官僚やメディア知識人よりは、
教育再生について実のある提言ができるのではないか
と思っているのである。

そういうのを「マッチポンプ」というのではないか、
と言われるとそれまでであるが。

~~~~以上引用~~~~

野暮な愚見を披露。

親が子どもに対して、こう教えたとする。

 「教師らしくない者は教師の資格はない、
  だからそんな先生は尊敬する必要はない」

その親は、後年その子どもから
「親らしくない者は親の資格はない」という同じ論理で
反逆を喰らうおそれがあることを覚悟すべきだろう。
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今週のメニュー

2006年11月28日 | 空手
1 ヒザ地獄
2 型
3 下突き2種
4 眼のフェイント
5 裏拳回し撃ちからのパンチ・ヒザ(フェイント)
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バウバウ

2006年11月27日 | 社会・時事など
松村邦洋がネタにする高田文夫の真似。

これがネタになるくらい、かつて
「手を叩いて笑う」ということは特徴的であった。

しかし今は多くのタレントが「バウバウ笑い」をする。
これは小田嶋隆の指摘。『テレビ標本箱』より。

観察してみると、バウバウ笑いをする人は、
芸人のみならず一般人にも多い。

こんな話をしたところ、ある女性は、
「美しい女性は手を叩いて笑ってはいけない」と
窘(たしな)められた経験を持つらしいです。

むむ。笑顔・笑い方に品性が出る。
気をつけねば。
コメント (2)
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真珠湾

2006年11月27日 | 歴史
真珠湾攻撃時、ハワイはアメリカの州ではなく、
自治領にすぎなかった。

だから何?と思う向きもあるかも知れませんが、
Remember Pearl Harbor の掛け声の大きさに、
かき消されがちな事実です。
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