ケアマネなんかやってられっか!

現役ケアマネが介護や福祉の現場で気づいたこと、腹の立つこと、疑問に思うことなどをごく個人的な思いで語ります。

グループホーム火災、外国人看護師

2010-03-29 | Weblog
   少し前になりますが、グループホームの火災があって、また犠牲者の方が出ました。ご冥福をお祈りします。これは以前から書いている通り、一つのグループホームの問題だけではなく夜勤を一人しか付けられない介護報酬、何十万、何百万もするスプリンクラーを補助もなしに付けられない介護保険制度に問題があります。問題を矮小化しないで理解して欲しいと思います。

 外国人看護師が3人合格しました。しかし残りの外国人看護師251人は不合格だそうです。まあ、当然でしょう。日本語を、しかも特殊な用語がある看護、医学用語を相手に試験をしてわずか1年や2年で合格しろというほうが難しい。最初から無理な注文です。今後外国人看護師や介護福祉士が劇的に増えることはありえないでしょう。これも受け入れる枠組みだけ作って育てる仕組みやお金を出さない国のやり方が間違っています。形だけの外国人看護師、介護福祉士の受け入れです。つくづく日本という国は「よそ者」を受け入れないし、将来のことを考えない、その場限りの政策しかしない国だと思います。



 どうも景気も良くないし、体調も良くなく、風邪をひいて治ったと思ったら、胃腸を壊して、半月以上、ぱっとしません。そのためまとまったことも考えられず、断片的なことだけをただ書き連ねました。反省です。


今日はキーワードというか「グループホーム火災」「外国人看護師」そのままです。

キーワードは自分が後で何を書いたか、全部読まなくても最後を見れば分かるようにと思って付けているのですが、今日みたいに単純ですと、ほんとにすぐに分かります。
とこれは蛇足ですね。





扱いにくい利用者

2010-03-13 | Weblog
  扱いにくい利用者がいます。えり好みをするわけではありませんが、やはり人間なので相性もありますし、性格的に問題のある方も(認知症などの病気ではなく)います。
 まず一番多いと感じられる利用者は生活保護の男性の一人暮らし。それらの多くの方は複数の肉体的病気を抱えている上に(多くは糖尿病、ヘビースモーカーなど)精神的にもかなりこだわりが強く、ヘルパーなどともトラブルを起こしやすい。何人もヘルパーを変える、事業所を変える、ケアマネも変えるという人が多いようです。

 もう一方で多いのが元社長とか大学教授とか地位の高かった男性です。プライドが高くデイサービスなどはほとんどが嫌がります。自分が衰えたところを見せたくないのです。一方で家族にはかなり手厳しく当たっており、引退して何もしないのに、仕事をしていたときと同じように家事は一切せず、妻や嫁、娘に言いたい放題で家族からは疎んじられています。

 経済的な面や引退する前の地位や職業はほとんど正反対なのに、なぜか生活保護の男性と元社長、大学教授などは同じように扱いにくいのです。もちろん女性でも他の普通の(?)男性でも扱いにくい方はいますが、上記の方々は同じような扱いにくさなのです。

 介護を受けるまでの実生活では多分全く交わらなかった両者が不思議と体が衰えて介護をうけるようになると一致した反応を示すのです。

 両者に限らずですが、介護をうけるようになると今までの地位や職業に関わらず、素の自分が出てくるように感じます。今までの生活暦や考え方がもちろん影響しますが、上記の両者の場合、自分の思うとおりに生きてきた、言い換えればワガママなところが似ているのでしょう。そのために自分の体や精神が自分の思うように働かなくなると、そのワガママな部分がより強調されて周囲、他人に出てしまうのかもしれません。

 前にも書いたかもしれませんが、年を取ると素の自分がより見えてきてしまいます。認知症などになると人格変化がでてしまいますが、そうでない場合は、なるべく周囲の人間から疎んじられないような人間になりたいと思います。周囲の人間に媚びるわけでもなく、自分の主張もキチンと言えればベストなのだと思いますが。
 私の場合、いまでも家族などからは意地悪ジジイと言われているので難しいかもしれませんが。(~_~;)


今日のキーワード  「扱いにくい利用者」