フランス、ストラスブールの街のカフェ。
物憂げな青年がカフェに集う人々をスケッチしている。
彼はふと、一人の女性に目を奪われる。
かつて出会った忘れられない人、シルビア(に似ている)。
確信を持てないまま、彼女の後をつけて街を歩く。
そして尾けられていることに気付いた彼女から
人違いと告げられる。
ただそれだけの映画。
降り注ぐ日差し、何気ない日常。
そして少しのときめきと
即席の失恋。
青年 . . . 本文を読む
歳をとってくると(!?)時代劇が好きになるのか、妙に面白い。
内野聖陽の「蝉しぐれ」あたりから、そう思うようになってきた。
剣の達人がトヨエツってどうよ?と思ったが意外に良い。
それ以上に立ち回りの相手が♪サンクス、サンクス、モーニカー♪の
吉川晃司ってこれまたどうよ?と思ったが、さらにこれがまた良い。
岸部一徳、珍しくイイ人じゃんと思ったら、ほらやっぱりねー、
でもおかげで最後の「鳥刺し」が . . . 本文を読む
何もジョニー・デップじゃなくてもよかったんじゃない?
というか、逆にもっと渋い役者で見たかったなぁ。
抑えた演出を、静かに破滅に向かうデリンジャーを。
銀行を襲っても客の金は盗らなかったり
この人にとっての強盗は自己の浄化みたいな
見えない力に突き動かされて「やらねばならぬ」みたいな
哀しい作業に見える。
ウォーレン・オーツの「デリンジャー」もそうだが
あんなところであんなふうにあっけなく殺さ . . . 本文を読む
ヴォーグの鬼編集長・アナ・ウインタースのドキュメンタリー。
無表情だけど“鬼”って感じはしないなぁ。
部下の一人が「必要以上に気さくに接しないだけだ」と言うように
プロとして仕事をする以上は、妙な義理人情はむしろ妨げだと思う。
ファッション誌の編集といえば、憧れる女性も多い。
アシスタントたちの右往左往ぶりを見ると、傍から見れば華やかな仕事場でも、
皆こんなに不平不満たらたらなんだなぁと、ちょっ . . . 本文を読む