2011年(完全リタイア1年目)
53歳で会社辞めて完全リタイア。
そんな結論に達したzumeoは、さっそくン十年も勤めた中小企業に「辞職届け」を提出しました。「辞職願」ではなく「届け」にしたのは、「一方的に辞めます」という決心のあらわれだったと思いますが、会社にはまったく引き止められず、すんなりと退社。結局、凡人が一人いなくなろうと組織は粛々(しゅくしゅく)と回っていくものです。
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時を同じくして、妻も定年退職を迎え2人して無職生活。
(妻の退職記念でバラ100本とコース料理)
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ここから7年間は妻の年金と今までの蓄えで生きて、人生を楽しむ計画です。まずは壊れた腰を数カ月で日常生活ができるくらいに治して、それから「仕事のない夫婦2人暮らし」のペースに慣れる努力をしました。
…そうです。「完全リタイア生活」で一番やっかいなのは、実はお金の問題ではなくて「働かないで暮らすペースに、いかに早く慣れるか」なのですね。幸いzumeoはサラリーマン生活の途中で何回かプー太郎も経験しましたので、人は完全無職生活でどんな心理状態になるかを経験していました。ひとことで言えば「社会に参加していない不安感」です。これが意外と厄介でして、慣れるのに数年…いや、一生慣れない方もいるらしい。
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しかし生来がグータラのzumeo、加えてプーの時にある程度耐性みたいなものができていましたので、難なく無職初年度を過ごしました。これが、「会社命、仕事命」で定年を迎えた方だと、かなり心のペースをつかむのが難しい方が多いと思います。だから、別にやりたくもない趣味を作ったり、興味のない家事に取り組んだりと涙ぐましい努力をしたがるのがこの時期らしいです(女性は比較的それがない傾向ですが)。
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朝ゆっくり起きて、ゆっくり朝食をとり、ゆっくりニュースや朝ドラを見る。10時のお茶を飲んで妻と談笑。寒い時期でなかったら軽いウオーキングをしたり、ネットで調べものをしたりしているとすぐにお昼。料理は7:3でzumeoがやりますので下ごしらえから完成まで、手早く、手抜きで。
午後はニュースを観てから現役時代からの趣味であるペーパークラフトなどポツポツと(3カ月くらいかかります)。15時には軽くお茶して、リーマン時代にはできなかった昼風呂を楽しむ。夕方からは料理の下ごしらえをして夕食。お酒を飲んだり、ネットで映画を観たり、撮りためたTV録画を再生したり…個人の生き方の違いが大きいですが、zumeoの場合は妻という同環境の話し相手がいたためもあり、意外に1日は快適に過ぎていきました。
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なんといっても週末のうれしさはなくなりますが、日曜の「笑点」のころから始まる「明日から…仕事かぁぁぁぁ」という絶望感から解放されるのは、とてもキモチいい!
(2011/04 古いネット仲間とのオフ会などもたのしみました)
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…とまあ、こんな感じで初年度の最初から生活のペースをつかんだので、腰が治った2011年後半から妻との旅行などを織り込むことにしました。
※次回「続・53歳(完全リタイア1年目)」へ続く。
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