Midnight Cafe

深夜にOPEN,毎晩120席は不思議な奴らで満員です。
Midnight Cafe の著作権は、Jabuuにあります。

物語はほぼ出来上がったのですが・・・。

2010-04-21 | Weblog
どう言えば良いのでしょう。
初心に帰りたいという感じです。昨日作った水彩の絵を見ていて、
あぁ、この感じが作りたい物だと思いました。
始めて、キャラクター等を創り出したときは、このダークな感じがありました。
それが好きだったのです。でも、物語を作り出してから初心から
外れてしまいました。
次の物語はほぼ出来たのですが、今のままでは出せません。
客観的に見る様にして納得のいく物を作りたいので、時間をかけようと思います。
宜しくです。

                jabuu

今回は一日一枚の画像にしました。

2010-04-04 | Weblog
これで今回の物語はおしまいです。

今、シナリオの書き方の本を読んでいます。
まだ半分も読んでいませんが、色々ためになります。
Midnight Cafeの場合、最初にキャラクターありきなので、普通の人間が
活躍する物語とはちょっと違うのですが、参考にはなります。
例えば「人間は弱いもの」という事を、どんなキャラクターでも底辺に持たせなさいとか、
また結局はキャラクターのできいかんだとか・・・。

今、キャラクター設定を少し変えようかと思っています。
例えば、チャーリー、ものすごく、甘い物好きだとか・・・、チャーリーは今までは
あまりに正しすぎて、つまらないからです。
それから悪の三人組、脱獄囚ハイエナ、ブラックサンタ、怪盗ドヌールですが、
怪盗ドヌールをはずして、変わりに魔女マダム・デボロというのはどうでしょう。
恐怖の蝋人形館を経営している、謎の魔女、グンと悪の
三人組がまとまると思うのですが。

ミヒャエル・エンデを読んでいます、言わずと知れたドイツ児童文学作家。
「モモ」「魔法のカクテル」を読了、「果てしない物語」は最初の80ページ程で
ストップ、あまりにファンタジーすぎてちょっとというところです。
今回の音楽泥棒はモモの影響が少し入っています、パクリではありませんよ、
ちょっとしたヒントをもらっただけです。

イラストについては、途中から色彩を豊かにする事にしました、でも
フォトショップで彩度を下げるのコマンドで、少し彩度を落とさないと
ギラギラした印象になってしまいます。

次回作も頑張りますので、宜しくお願い致します。
ありがとうございました。

                 jabuu


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研究作品6-14---音楽泥棒

2010-04-04 | Weblog
       (14)
それから一週間がたった、トムリンタウンは息を吹き返した様だ。
まるで冬から春へと季節が変わり花々が咲き出すように、音楽が街中に溢れていく、行き交う人々の顔も幸せそうだった。
音楽ドロボウ、ドグロはその後、姿を現さない。
よほど王女サリーヌの『アヴェ・マリア』に影響を受けた様だ。
音楽の女王は体調が回復し、街の人々に音楽の泉の水を配っているらしい。

             END

研究作品6-13--音楽泥棒

2010-04-03 | Weblog
       (13)
 今夜は特別音楽オークションが行われる様だ。トムリンタウンの金持ち等に招待状が配送されて来た。
チャーリー達はこの数日で出来た音楽家の新作をオークションにかける事にして、提出した。
ドグロも、それら音楽を聴くだろう、魂を揺さぶられたなら、何か反応があるはずだ。
鉄鋼王カールネギーの友人と言う事でオークション会場に潜り込んだ、チャーリー、カロリン、オーサム、王女サリーヌ。
ちょうどオークションが始まったところだ。会場の舞台上の左側の席にドグロが座っている、今のところ特に変わった様子は無い様だ。
次々と音楽が競り落とされていく、クラッシック、ロック、ジャズ、レゲエ、ラテン、ニューエイジ等々。
チャーリー達が用意した音楽も出品されたが、そこそこの値で競り落とされていく。ドグロはどの曲も興味の無い様だ。
儲かった金の事を考えているのかもしれない。
その時だった、突然、王女サリーヌが立ち上がると『アヴェ・マリア』を歌い始めた。
素晴らしい歌唱力だった、彼女も音楽の泉の水を飲んでいるのだ。オークションの客達も驚きの表情でこの歌に聴きいった。
そしてドグロだが、確かに魂を揺さぶられているようだ、それはこの男が泣き出しそうなのでわかった。
ドグロ「我が輩が本当に欲しかったのは、このような音楽ではないのか?素晴らしい音楽には力があるようだ。」
客のひとりが「600万ベジャール」と声を上げた。すると他の席から「650万ベジャール。」と声がかかった。
ドンドン値はつり上がっていく。最後にドグロが「1850万ベジャール」と声を上げた。
1850万ベジャール!もう誰も値をつけるものは無かった。だが、王女サリーヌは具合が悪そうだ、
音楽の墓場城のシステムが働いているからだろう。ドグロは慌ててトルトに命じた、「トルト、墓場城のシステムを止めるように。」

研究作品6-12--音楽泥棒

2010-04-02 | Weblog
      (12)
ここでは、モーツァルトの『レクイエム』がかかっている。悲しみを持った精霊達がみなうずくまってシクシク泣いている。
「ここでは、辛い事を悲しみの音楽で癒しています。悲しみが洗い流されたら、その者は、楽しみの音楽の
広間に移って行くのです。」と女王は説明した。床は悲しみの涙で濡れている。
辛い時に聴く明るい音楽の、あの軽薄な感じを良く知っての計らいなのだろう。
 女王「ここで癒されたモノは悪夢も見なくなる、心の奥の琴線にふれるのです。それでは最後の広間へ。」
 次の大きな広間は中央に大きな噴水状の泉があり水がコンコンと溢れ出していた。
「これは、あなた方が先ほど飲んだコーヒーに使用した水の泉、音楽の泉で、豊かな音楽の創造の元となっています。
この水を音楽家が飲めば、素晴らしい音楽を創り、奏でられるでしょう。」と、そこへ、
ト音記号君が再び現れ「女王様、電話がかかっております。」と告げた。
「今、大事な時だから、またかけ直すようにと伝えるように」と答えると「ですが、相手が相手なものでして。」
女王「相手とは?」「それがドグロ氏でして、どうやって電話番号をしらべたのでしょう?」
「音楽ドロボウのドグロ!、分かりました、こちらに回線をつなげなさい。」
「もしもし、良い月夜で、我が輩はドグロ。あなたの事は噂で知っていましたよ。今夜、召使いのトルトに
空からチャーリー君らをつけさしましてね、そこから電話番号を手に入れたんですよ。」
「音楽の女王、音楽の女王。ご主人様の敵。ご主人様の敵。」とトルトの声も電話の向こうでする。
「フォッ、フォッ、フォッ、フォッ。我が輩は、楽しい音楽、喜びの音楽が、へどが出る程嫌いだ、
先天性の酷い病気の人生をわたって来たのでね。確かに悲しみを癒す音楽を聴くと一時的に楽になるが、
いつもいつも、それに浸っているわけにはいかない。よって音楽なんて無くなってしまえばいいんだ。」
それに対して音楽の女王が語った。
「音楽が街から消えれば、人々の心はひからびて元気を無くすだろう、
活気が無くなってしまう、それでは困るだろう、人生にうるおいも無くなってしまう。」
ドグロ「我々の考えはどこまで行っても平行線の様だな。まぁ、こちらは、このまま放っておいても、
トムリンタウンをひからびた街に出来るのだ、結果を楽しみにしているよ、音楽の女王様。
では、フォッ、フォッ、フォッ、フォッ。」電話は途切れた。
チャーリー「これは、本気でドグロをやっつけなけりゃいけない様だね。ところで、ふと思ったんですけど、
実はドグロは、本当はこころの奥で素晴らしい音楽を探しているのではないかって。魂を揺さぶる様な音楽を。」
カロリン「私もそお思う、先天性の酷い人生だったと言っていたじゃないか、
きっと今までの音楽では満足出来るものが無かったのでは・・・。」
「じゃあ、あの音楽の泉の水を街の音楽家に配って、素敵な音楽を創ってもらえばいいんじゃない?」とオーサム。
「賛成。」とチャーリーとカロリン。王女サリーヌ、音楽の女王も同意のようだ。
次の夜、チャーリー達はワインのボトル瓶に音楽の泉の水を入れて音楽家に配って歩いた。
「素晴らしい音楽を創ってくさい。」と頼んで、だが、どうも芳しくない墓場城のシステムが働いて邪魔をするからだろう。
どの曲も素晴らしいのだが、魂を揺さぶるというところまでは届かない。


研究作品6-11--音楽泥棒

2010-04-01 | Weblog
       (11)
「まずはこれを見てくれるかね。」といって壁のスイッチを押した、
すると壁のスクリーンにトムリンタウンの様子が映し出された。市民が皆、うつむきかげんで街を歩いているようだ。
花屋の花も心なしか元気が無い。音楽がひからびているからだ。まるで街に色が無くなってしまったかの様。
「次の間に案内しましょう。楽しい音楽の広間です。」そこでは、精霊がラテン系の音楽に合わせて輪になり踊っていた。
どこから音楽は現れるのだろうか?空中から現れて部屋全体に充満している。
皆楽しそうだ。生き生きとしている、今のトムリンタウンに無いものだ。
 そこにト音記号君がコーヒーを運んで来た。「女王さま、ご指示のとおり、音楽の泉の水で湧かしたコーヒーでございます。」
「お配りしなさい。」と女王は命じた。チャーリー達はコーヒーを受け取って飲もうとするとコーヒーから何か音がする。
楽しげに飛び跳ねる様な音だ、まだ音楽になる前の音の卵達。
「なんか、ワクワクするコーヒーだね。」とカロリン。
「僕はコーヒーは苦手なんだけど、このコーヒーは楽しい気分で、飲めるよ、美味しい。」とオーサム。
「では次の広間に案内しましょう。悲しみを癒す音楽の広間です。」と女王。