Midnight Cafe

深夜にOPEN,毎晩120席は不思議な奴らで満員です。
Midnight Cafe の著作権は、Jabuuにあります。

研究作品5-20-----ルビーにまつわる冒険

2010-02-28 | Weblog
「あっこれをみてご覧よ。」とカロリン。
矢印の看板が立っている、そこには『バッシュート洞窟、この先200メートル』と書かれていた。
三人は矢印の方向に200メートル程進んでみた。辺りはシーンとしている。
そして、ついにバッシュート洞窟の前に行き着いた。
「洞窟だね。」とチャーリー。
「ああ、洞窟だ。」とカロリン。
オーサム「なんか、ぞくぞくするね。」
「たいまつを用意しよう。」三人はあたりを探って手頃な
たいまつになる様な折れた木を探しだした。

研究作品5-19-----ルビーにまつわる冒険

2010-02-28 | Weblog
チャーリー「こちらはカロリンさんのほうきで行こう、いいかな?」
カロリン「もちろんだとも、この山道はあたしでもきついよ。」
三人はカロリンのほうきに乗るとバッシュート洞窟へと飛び上がった。
トムリンタウンから東に向かいやまを越えて目的地へと向かって行った。
「廃屋が見えるね、この辺りだろうか?」とチャーリー「そのようだね、昔は確か海賊の本拠地だったはずだ。」
「灯りは見えるかい?」
オーサム「どこも真っ暗だ、灯りは全然ないよ。」
カロリンは廃屋の側に着地した。
火の気は無い。もちろん人の気配も。

研究作品5-18-------ルビーにまつわる冒険

2010-02-27 | Weblog
カフェに着くと、まずグリラに会った。
「グリラさん、『クレオパトラの涙』です、なんとか
取り戻しました、そしてこちらは対になっている『王女の血』です。両方ともベジャール7世にお渡し下さい。」
グリラ「どこでこれを見つけたんだい?しかも対になっている『王女の血』まで。」グリラは目を丸くしていた。
「きっと王様もお喜びになるだろう。」
しかしチャーリーは謎の地図と記号については、話さなかった。自分で冒険してみたかったからだ。
3人は紙を持つとバッシュート洞窟へ向かった。マダム・デボロとマダム・メレーザは一日早く洞窟に向かっているだろう。
山道を越えて行かなければならない、車で行ける様な整った道は無いのだ。
あの拒食症だと言われるマダム・メレーザがこの山道を越えられたのだろうか?だが間違いなく時間がかかったはずだ。

研究作品5-17------ルビーにまつわる冒険

2010-02-27 | Weblog
カチャカチャと音がする、チャーリーはボーとしながらも、目を覚ました。
地下室の時計では丸一日たった夜の0時だ。カチャカチャ、ドアを誰かが明けようと
しているらしい。今度はコンコンと言う扉をノックする音。「誰かいますかー?」
 チャーリー「います、僕を含めて3人います。」
 声、「今、合鍵を持ってきます、少し待っていて下さい。」
 カロリンとオーサムはまだ夢の中だ。チャーリー「カロリンさん、オーサム、起きなよ、カロリンさん、オーサム。」
 カロリン「う〜ん、朝かね、まだ眠いよ。」寝ぼけている。オーサム「もう食べられないよ〜。」こちらも寝ぼけている様だ。
 「今開けますからね。」と扉の向こうから声がした。
カチャ、カチャと音がして扉が開いた、そこにいたのはせむしの男だ、だが今日は背がピンと伸びている。
「大丈夫ですか?、あっ、この変装に驚かれているんですね、これは変装用の衣装です、学生アルバイトなもので。」と説明した。
そして「どうしたんですかマダムもいないし。」
「マダム・デボロはいないのかい?」とチャーリー。
「ええ、どこにも、その上、いつも開いている地下室がしまっているし。」
「マダム・デボロは大丈夫だよ、安心して。」とチャーリー。
「そうだルビーと小箱、そして地図と記号の紙を持って行かなきゃ。」
「ほら、起きなよ、カロリン、オーサム。」
「う〜ん眠いよ、眠い!」
「もう食べれません、あっでもチョコレートケーキなら別腹です。う〜ん。」
 3人は恐怖の蝋人形館を出た。0時40分だ。
チャーリー「取りあえず、ミッドナイトカフェに行こう。」

研究作品5-16------ルビーにまつわる冒険

2010-02-26 | Weblog
「もう、小箱の秘密も分かった、後は自分たちで解くよ、
君たちには、そこで少し、眠ってもらいましょう、死んでもらう事も出来るのだが、今日は眠りガスで十分だね。」
すると部屋の四隅の排気口からシューっという音と共に眠りガスが入って来た。
だがどうする事も出来ない。2つの扉は、厳重にしまっている。
3人は目の前が真っ暗になり、崩れるように眠ってしまった。

研究作品5-15------ルビーにまつわる冒険

2010-02-26 | Weblog
なかを覗くと、やはり一枚の紙がある。
二枚の紙を破り目で合わせてみる。ぴったりだ。
そして右になる紙にはLLRRLCRLCLと書かれていた。
チャーリー「どおいう意味だろう?」
カロリン「言葉じゃないね。」
オーサム「何かの記号かな?」
チャーリー達が紙に夢中になっていると、マダム・デボロは別の紙に記号の列を写していた。
そして写しおえると、マダム・メレーザに目で合図をし、
二人はアッというまに地下室を出て鍵をかけてしまった。

研究作品5-14------ルビーにまつわる冒険

2010-02-25 | Weblog
ガチャンとどこかで音がした。すると入って来た入り口と反対側の扉が開いて、
マダム・デボロとマダム・メレーザが入って来た。
手には二つの宝石の小箱。
 「クレオパトラの涙の小箱は皆がルビーに気を取られているうちに、あたしが盗み出したのさ。」とマダム・デボロ。
二つの小箱は色も形も一緒だ、対になっているのは明らかだ。5人はルビーや小箱をしらべ出した、
「赤い光を放つ不思議なルビーだが、もうこれ以上、秘密は無い様だな、磨いても、光をあてても何も起こらない。」とチャーリー。
 「するとこの小箱だな。」小箱を観察しながら、マダム・デボロ。
 オーサム「あれっ、この小箱、深さがおかしいね。」それを聞いた、チャーリーとカロリン「二重底
だ。」と声に出した。そこで5人は小箱の底について
しらべた。確かに小箱の外側の底と内側の底は深さに差がある。
 チャーリーは『クレオパトラの涙』の小箱を逆さまにすると机にコンコンと
打ち付けた。すると二重底の上側の底が飛び出して来た。小箱の中を見ると一枚の紙が入っている。取り出して広げてみると・・・。
 そこには地図が描かれていた。そして紙の右側が破られている。分かるのは地図だけだ。
 チャーリー、その紙を色々回転させて、やはり、右側に破れたところを持って来ると「これはトムリン島
だね、この青い所がトムリンタウン、そしてこのあかいところはなんだろう?」
 マダム・デボロ「そこは、バッシュート洞窟のあるところじゃないか?その辺りは18世紀頃には、海賊
の本拠地があったはずだ。」
 マダム・メレーザ「さて、もう一方の『王女の血』だが。」
小箱を逆さまにして机にコンコンと打ち付けると、同じように二重底の上側のそこが飛び出した。


研究作品5-13--------ルビーにまつわる冒険

2010-02-25 | Weblog
「おや?光が漏れている。」とカロリン。
 「本当だ、地下室の様だね。」とチャーリー。
3人は地下室への階段をそろり、そろりと降りて行った。古い地下室の扉が少し開いている、そこから光が漏れている。
中を覗くと、誰もいない様だ。3人は地下室に入って行った、すると入り口の扉が、ギーという音と共ににバタンと閉じた。
「あっ」とチャーリーとオーサムが、あわてて扉を開けようとしたが、すでに鍵がかかっている。
「どうしよう?」とチャーリー。
「あわててはいけないよ、こういう時こそおちつきなけりゃね。」とカロリン。
「でも怖いよー。」オーサム。
すると笑い声がした、「ホホホホホ・・・・。」
3人が、ぎょっとしていると、「ミッドナイトカフェの名探偵さん、恐怖の蝋人形館にようこそ。
わたしはここを経営している、マダム・デボロ。」「そして私は親友の宝石商マダム・メレーザ。」
 マダム・メレーザ「私達は犯罪者ではない、こんな盗賊の様な事は、本来はしない。だが『クレオパトラの涙』は別だ。
こんな言い伝えがある、この赤いルビーは多くの財宝の一つにすぎないという事と、
もうひとつの赤いルビー『王女の血』ある事。この二つの秘宝が揃った時、財宝が手に入ると言われている。」
カロリン「『王女の血』?」
チャーリー「それは今どこにあるんだ?」
「幸いな事に、『王女の血』は私の手元にある、アラブの王族から手に入れたのでね。」とメレーザ。
 チャーリー「犯罪者でないなら一緒に考えようじゃないか、出てこい。」


研究作品5-12------ルビーにまつわる冒険

2010-02-24 | Weblog
トムリンタウンの偉人や有名人の像が並んでいる、気のせいだろうか誰かに見られている様な気がする。
その時像の一つの目がぎらりと光った様な、また、別の像がぎょろりと目を動かした様な感じがしたのは気のせいだろか?
あの2人の偽オバケはどこへいったのだろうか?
2人は本当は何者だろうか?もしかして、オバケの衣装を脱ぎ捨てて、
この蝋人形の中に混じっているのではないだろうか?そんなことを考えてしまう雰囲気だ。

研究作品5-11------ルビーにまつわる冒険

2010-02-24 | Weblog
3人は蝋人形館の前に立つと、中をうかがった。
すると、せむしの男が「いらっしゃいませ」と声をかけて来た。
たぶんせむしも変装なのだろうが、よく出来ていて薄暗い店内でさらに恐怖感をかき立てた。
「入場料はお一人、500ベジャールとなっております。」
チャーリー「じゃあ3人分下さい。」と答えた。
「では合わせて1500ベジャールです、足下にお気おつけになって、なお蝋人形にはお触りになられませんように。」
チャーリー達は、入場料を払うと薄暗い館内に入って行った。