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ずーみんのはがき絵七十二候②

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はがき絵いろはうた六周目(その5)

2025-04-12 10:37:52 | おえかきの森

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズもいまや六周目です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。

 六周目もお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。

 それでは六周目の第五回目、「り」「ぬ」の2つです。

 

 

 

 

『り』・・・リースリングワイン

 相方とグラスに入った白ワインを合作しました。リースリングは、ドイツ原産の白ぶどう品種で、シャルドネと並んで最も高貴な白ワイン用の品種の一つとして知られています。ドイツやドイツに隣接しているフランス北東部のアルザス地方が2大産地です。

 ワインは俳句の季語にはなっていないのでしょうか。ワインにまつわる季語としては、「葡萄酒醸す(ぶどうしゅかもす)」「葡萄酒製す(ぶどうしゅせいす)」「葡萄酒作る(ぶどうしゅつくる)」「ワイン祭(わいんまつり)」が仲秋の季語です。「ボジョレーヌーボー」は手元の歳時記には載っていませんでしたが、解禁日が毎年11月の第3木曜日と定められていることから、最近は季語として扱うとのことです。また、手元の歳時記には三冬の季語として「ホットワイン」が載っていました。つまりは、単に「葡萄酒」「ワイン」では季語にならず、他の季語と取り合わせる必要があるということのようです。

・モダンジヤズ聴く春宵の赤ワイン          西本 公明

・夏めくや葡萄酒の白冷しをり            角川 春樹

・春愁を虚空に放ちワイン汲む            ずーみん

 

 

 

 

『ぬ』・・・ヌマガレイ

 

 相方とカレイ科の魚「ヌマガレイ」を合作しました。「左ヒラメに右カレイ」という言葉があります。ヒラメ科の魚は目が体側の左側にあり、カレイ科の魚は目が体側の右側にあるという意味で、カレイ科とヒラメ科を見分ける手掛かりになります。ところが、ここに描いた「ヌマガレイ」は、カレイの仲間なのに目が左側にあるという大変珍しい魚です。日本にいるカレイで目が左にあるのは本種だけだと書いてありました。

 そこで、「ヌマガレイは目が左」と覚えればよいかというと、それはそれで困ったことになります。日本に住むヌマガレイは100%目が左なのですが、太平洋の反対側に行くと事情が違っていて、カリフォルニア沿岸では約50%が左、アラスカ沿岸では約70%が左、残りは右という調査結果があるようです。視神経がどのように通っているかを調べると、本来はやはり「右カレイ」で、目は右になるようなつくりになっています。それなのに左になる確率の方が高くなっているのは不思議で、その理由はよくわかっていないらしいです。

 汽水域に生息する種で、時には河川の中流域や沼などにも遡上することがあり、そこから「ヌマガレイ」の名があります。「カワガレイ」の別名もあります。味は今一つだと書いてあるページもありましたが、とれる場所や時期によって大きく違うのだと思います。私は寒い時期に海で釣れたものを刺身や唐揚げ、煮つけなどで食べましたが、おいしくいただきました。臭みもなかったと記憶しています。

 俳句では「鰈」という季語は無いようで、「霜月鰈(冬)」「寒鰈(冬)」「干鰈(春)」「蒸鰈(春)」という季語を手元の歳時記から見つけました。仲冬になって獲れる鰈は「動物」のところに載っていて、干したり蒸したりすると「生活」の季語になります。
 
・防波堤おぼるる涛や干鰈      水原 秋櫻子
 
・五代続く旅籠の朝の干鰈      今泉 貞鳳
 
・山の向うは雪が降りゐて干鰈    長谷川 かな女
 
・干鰈男同士のレジ袋        ずーみん


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