CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-304「ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件」(スペイン)

2017年10月26日 00時35分23秒 | スペイン映画
母親と特別な関係の子は
 2011年、マドリード。ローマ法王の訪問を心待ちにする大勢の人々が詰めかけテロ警戒態勢が取られる中、市内のアパートで独り暮らしの老女が強姦、殺害される事件が発生。特殊な事件を前に捜査が難航するうちに、新たな被害者が出てしまう。
 しかし法王の来訪を控え事を荒立てたくない上層部は、事件を隠蔽するよう指示。
 正義感が強すぎて問題を起こす暴力刑事ハビエルと、優れた頭脳と捜査能力を持ちながら他者とのコミュニケーションに難があるルイスは、水面下で捜査を進めていくが。(「KINENOTE」より)


 老女を強姦し、殺害するという事件が発生し、その犯人を追う二人の刑事の姿が描かれるクライム・サスペンス。

 その刑事は、子供の頃の体験が元で吃音となり、高い捜査能力がありながら聞き込みなど、コミュニケーション能力に難のあるルイスと、有能な刑事でありながら、直情的な性格のため度々トラブルを起こすハビエル。

 はみ出しっぽいそんな二人が、連続老女強姦殺人事件という猟奇的でサイコ的な事件を追う。

 前半は二人の捜査の模様と、それぞれが抱える日常の悩みを描いており、日常でも捜査でもトラブルを起こす様子が描かれる。

 それでも捜査を進めていき、何となく手がかりを得ているような雰囲気を見せ、犯人に近づいていっているのかなと興味深い。

 しかし、決定的な手がかりもつかめぬまま、事件が連続して発生する。

 捜査中に問題を起こし、二人は捜査から外され、ハビエルに至ってはかつての揉め事によって警察からも追われる身となる。

 それでも秘密裏に捜査を再開する二人。

 果たして、どのような手がかりから犯人にたどり着くのかと気になるところである。


 後半になっていくと、これまで定かでなかった犯人が急に明らかとされ、彼が抱える問題も明らかにされていく。

 ルイスとハビエルが、この犯人にどうたどり着くのかというところであるが、終盤は思ってもいなかった展開となったな。


 猟奇的な連続殺人ということと、その捜査過程は興味深かったが、なかなか進捗しない捜査にちょっと間延び感があったかな。

 犯人らしき者と遭遇、逃走する相手をルイスとハビエルが追跡するシーンは、刑事モノらしい緊迫感があった。

 話の進み方にサクサク感がなかったが、惹き込まれる設定、展開の作品ではあったな。

 ラストは、これだけの騒ぎの後で、どうやってたどり着いた、という感じから多少アッサリした感じがあったな。
 しかし、こういう展開の結末って、これまでも幾つかの作品であったような気もするな。

/5

監督:ロドリゴ・ソロゴジェン
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ、ロベルト・アラモ、ハビエル・ペレイラ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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