CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-148「マンティコア 怪物」(スペイン・エストニア)

2024年05月13日 00時09分00秒 | スペイン映画

虎になりたかった

 空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの内気な青年フリアンは、同僚の誕生日パーティで美術史を学ぶ女性ディアナと出会い、聡明でミステリアスな彼女にひかれていく。

 その一方で、フリアンは隣人の少年を火事から救ったことをきっかけに、謎のパニック発作に悩まされるように。

 やがてフリアンが抱えるある秘密が、思わぬ怪物を生み出してしまう。(「作品資料」より)

 

 ゲームに登場するクリーチャーのデザインをPCで行っているフリアン。

 あまり社交的ではなく、女性との付き合い方も下手なよう。

 ある日、隣の部屋から火が起こり、閉じ込められていた少年、クリスチャンをフリアンは救う。

 しかし、その日からフリアンはパニック障害に悩まされる。

 そして、その後の行動からフリアンは少年が好きなんだということが判る。

 だが、ディアナという女性と出逢い、惹かれていくフリアンは少年のことは封印しようとする。

 フリアンとディアナが食事や美術館などに出かけ、近しくなっていく様が描かれる。

 ディアナはショートカットでボーイッシュな感じがして、それが故、フリアンは惹かれたのかと考えたりするな。

 そして、いつ少年のことが露わになってしまうのかという緊張感を感じる。

 クライマックス、フリアンは自らの欲望を満たそうと考える。

 果たして、フリアンは内なる欲望を解き放してしまうのか。

 ラブ・ストーリーであったが、どこか暗く歪んだ雰囲気の漂う話であった。

 ラストにディアナが取った行動は、父親のことが絡んでいたのかな。

 理解し辛い部分もある作品ではあったな。

/5

監督:カルロス・ベルムト

出演:ナチョ・サンチェス、ゾーイ・ステイン、アルバロ・サンス・ロドリゲス、アイツィベル・ガルメンディア

於:シネマート新宿


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