虎になりたかった
空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの内気な青年フリアンは、同僚の誕生日パーティで美術史を学ぶ女性ディアナと出会い、聡明でミステリアスな彼女にひかれていく。
その一方で、フリアンは隣人の少年を火事から救ったことをきっかけに、謎のパニック発作に悩まされるように。
やがてフリアンが抱えるある秘密が、思わぬ怪物を生み出してしまう。(「作品資料」より)
ゲームに登場するクリーチャーのデザインをPCで行っているフリアン。
あまり社交的ではなく、女性との付き合い方も下手なよう。
ある日、隣の部屋から火が起こり、閉じ込められていた少年、クリスチャンをフリアンは救う。
しかし、その日からフリアンはパニック障害に悩まされる。
そして、その後の行動からフリアンは少年が好きなんだということが判る。
だが、ディアナという女性と出逢い、惹かれていくフリアンは少年のことは封印しようとする。
フリアンとディアナが食事や美術館などに出かけ、近しくなっていく様が描かれる。
ディアナはショートカットでボーイッシュな感じがして、それが故、フリアンは惹かれたのかと考えたりするな。
そして、いつ少年のことが露わになってしまうのかという緊張感を感じる。
クライマックス、フリアンは自らの欲望を満たそうと考える。
果たして、フリアンは内なる欲望を解き放してしまうのか。
ラブ・ストーリーであったが、どこか暗く歪んだ雰囲気の漂う話であった。
ラストにディアナが取った行動は、父親のことが絡んでいたのかな。
理解し辛い部分もある作品ではあったな。
/5
監督:カルロス・ベルムト
出演:ナチョ・サンチェス、ゾーイ・ステイン、アルバロ・サンス・ロドリゲス、アイツィベル・ガルメンディア
於:シネマート新宿
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます