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牟岐町 姫神祭 2023/牟岐八幡神社、大島、珍宝岩

2023年07月31日 | 徳島県

所在地:徳島県海部郡牟岐町

2023年7月30日、姫神祭が開催された。コロナ禍で3年間開催されていなかった。

要約すると、男根を御神体とした奇祭で、男根が街を練り歩き、今度は男根を船に乗せて
離島まで行き、島にある男根のような岩から、若者が海に飛込む変な祭り。

9時30分から、八幡神社で神事が行われ、関係者が多く集まっていた。

10時から、姫神・子供みこしパレードで、町中をあのオブジェが練り歩く。

男根が大きすぎるので、担ぐのではなく荷車でみんなで引く。

牟岐町役場前

ポルト牟岐。徳島はキョーエイが強いイメージがあるが、阿南市までしかない。

14時から、海上パレード。13時からチケットが発売される。大人2000円(小学生以下1000円)

八幡神社から近い港に、男根があるので、そこがチケット売り場となる。

救命胴衣と記念の男根から花火が発射されたハンドタオルが手渡された。

このハンドタオルはどこで使ったらいいのか・・・。

男根を乗せる船は、船体のカラーが違い、関係者のみが乗る。

確かな情報ではないが、約60人が乗れるように船が用意されており、
一隻辺り10名以下くらいで分けていた。牟岐大島まではそれなりに時間がかかる。

絶対ではないけど、早く出発する船に乗れれば、男根の近くを走るので写真が撮りやすい。
船によっては、サービスで後方から追い越したりとしている船もあった。

牟岐大島。無人島。定期便は存在しない。江戸時代から、青木家が管理している。
現在も、頂上付近に、藩に異変を知らせた狼煙場跡が残っているという。
20戸ほど家があったが、明治時代に無人島となった。

周囲約8km、高さ約200 mの、かなり急勾配な地形を持つ島で、
人が住むのには適しておらず、結果として多くの自然を残す島となった。

海底のコブハマサンゴの「千年サンゴ」は、高さ9m、外周30mで、
別名で「水中クリスマスツリー」と呼ばれ、価値が高い。

この祭りの元となった悲しい恋の物語。土佐で愛し合っていた2人の男女。
女は土佐の姫君、男は政府の役人。ある日、男は任期が終わり土佐を出た。

女は便りを待ったが全く来ず、姫君は自ら都に会いに行こうと船に乗る。しかし、
天気が荒れて牟岐大島に一時避難するが、嵐がやまないので、船員たちは、
女が船に乗っているからだと女を大島に放置して出発してしまった。

残された姫は、崖から投身自殺をする。すると、その場所に、この岩が生えてきたという。

男を思って死んだのは分かるが、なぜ男根が生えてきたのか。。とにもかくも、
船員たちは帰路でこの男根の岩を見かけ、タタリがあってはかなわんと
霊を沈めるために神社を建てて祀ったという。誰がつけたのか、
いまでは「珍宝岩(ちんぽういわ)」と呼ばれている。

珍宝岩に上陸する若者たち。

何隻も船が湾に入ってきて儀式を見る。

大人になるための通過儀礼なのか、若者が飛ぶことになっている。
船にいる地元の観客に聞いた話では、牟岐町の職員であるとか。

男根のオブジェのしめ縄を外して、岩にかけることから始める。

かつて女性も飛んだことがあり、その後妊娠したらしい。
この祭りの祈願は、安産と豊漁。

一人ずつ飛び込んでいく。

牟岐大島の姫神神社。ここは神事を行う八幡神社の関係者のみが上陸。

神事が終わった後、船は少し先端の方に向けて走った後、帰ることになった。

人の上陸を拒むような外周。岩のことは詳しくないけど、独特な層をしている。

日和佐と所有権を争った櫂投島(かいなげじま)、小津島(おづしま)、出羽島などが見える。

津島(つしま)は、『津島の暖地性植物群落』の名で国天然記念物に指定されている。

国天然記念物で、絶滅危惧種の海鳥・カンムリウミスズメ(見た目ペンギンに似ている)の
繁殖地でもあり、この牟岐の島々は価値が高い場所である。

灯台の向こうに牟岐無線局も見える。

16時には、姫神市、20時からは納涼花火があるようだが、私は海上パレードに参加して帰った。

神事が終わり、男根が去った八幡神社。

牟岐の中心地を撮影。

約20年前に撮影した男根には、神社のような機能までついていた。

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