猫ちゃんがてんかんになったからといって、すぐに諦めたりしないでね、って話

10年前に道端で猫を拾いました
道路のど真ん中で、同じところをくるくると回転しながら歩いていたんで(旋回)、「これはマズいな」と思って保護したのです
片手の手のひらに乗るくらいのサイズの子猫でした。しかもうんこまみれだった
拾った時にはグルグル歩いていたものの、最寄りの動物病院に連れていった時には(拾ってから1時間くらいしか経っていないのに)、病院の椅子の上でぐったりとしていて、呼吸のタイミングで鼻からプシュ、と細かい血が数滴しぶきました
後にも先にも、猫の鼻血を見たのはあれっきりです
だいぶ衰弱していたんだと思います
交通事故にあったのかどうか分かりませんが、身体に怪我はなかったものの頭を打って脳をやられていて、どうなるか分からない、といった状況でした
生まれて2ヶ月もたっていないっぽいし、目も見えてないし聴覚も怪しい。生きられるかも分からないし、仮に生きられたとしても脳に障害が残る可能性高いよ(=要介護状態のまま)、と獣医さんに言われました
しかしンなこと言われても、じゃあ治療諦めて見捨てるか!なんて到底できません
猫を拾うってのは覚悟のいることで、一瞬でも手を差し伸べたなら、一生責任取らないといけない
しばらく入院して様子を見てもらったけど、歩けない・見えない・ご飯食べないと、ちっとも良くならなかった
でも入院させてても状況改善もしなそうだし…という事で退院
これだからあんまり野良猫見掛けたくないんだよなー(死ぬほど猫好きなので、捨て猫見かけるたびに拾ってたら破産してしまう)、と思いながら、高い治療費を払いました
確か25万くらいだった。執念深いのでいまだに覚えている
でも、家に連れてかえって強制給餌して(無理やり口にペースト状の缶詰フードを突っ込む)、身体中マッサージしてやったり面倒を見ていたところ、奇跡的なことに健やかに育っていきました
自力で食べられなかったのが嘘のように、自分でご飯を食べるようになりました 目も見えていたようです
こんなに小さいのに、生きようとする力すごいなって、感動したのを覚えています
子猫だった頃

USBメモリとのサイズ比較 どれだけ小さいかお分かりいただけただろうか

PC作業の邪魔が大好きだった

なんてことでしょう、うちの猫が世界で一番可愛いんですけど!!!????
猫を拾って数年後、ある日の夜中に急に、信じられないくらいの勢いで身体をバタバタ動かして、その後ぐったりして動かなくなりました
心臓が飛び出るくらい驚いて、こんな急に死んでしまうの!?って思った
夜間もやってる動物病院までタクシーを飛ばして、診てもらいました
獣医さんに診せる頃には、なんだかケロリとしていたんだけれど…
なんて診断されたかは覚えてないけど、日中に行きつけの病院で見直してもらえ、程度で大したことは言われなかった気がする
夜間診療費も込みで4万以上取られた。執念深いのでいまだに覚えている
(でも多分、相場的にそんなもんなんだろうと思う)
かかりつけの病院でちゃんと診てもらい直しました
遠い病院まで電車を乗り継いで、MRIもとりにいった。11万くらいだったはずだ。執念深いので(略)
最終的に出た病名は、「てんかん」でした
MRIの結果は、左脳が真っ白だったとのことです
猫の左脳ってどういう機能を持っているか全然知らないんですが、人間の場合は論理的な思考とか言語等を司っているとか。猫も同じなんですかね?
猫には左脳って必要そうじゃないなあ、と思った記憶があります(猫の論理的な思考ってどんなんだろう?)
実際、当時は生活する上で介護必須状態、ってこともなかったです。自分でご飯を食べるし
ただ、自分でご飯を食べるとは言っても、食べられる量は少なく、いつも恨めしげにご飯が残ったままの皿を見てうずくまっていることが多かったです
猫にはよくあることだけど、頻繁に吐いたし
成猫になってからも、マックスで体重は2.4kgくらいだったはず 随分と小さい猫でした 大人だけどずっとずっと子猫みたいだった
てんかんの猫には、投薬が必要です
病状や薬剤にもよるでしょうが、うちは毎日2回朝晩、薬を飲ませました
錠剤だとダメだったので、粉末にしてもらって、最終的にはだいたい1回3種類に落ち着きました
薬代も、突発的な病院の代金も、食費も、毎月大変な金のかかる猫でしたね
こんだけかけてるんだから、しっかり長生きしてよね!と猫本人に言い続けました
猫の医療費稼ぎのために転職もしました
転職後の2年間、残業100時間越えで働かされて死ぬかと思いました
電車ん中でぶっ倒れたけど、這って仕事に行った えらい目にあった(今は超絶ホワイトになった)
食費にお金がかかった理由は、最初は子猫用のパウチのペットフードを食べてくれていたのですが、確かてんかんになったくらいのタイミングから、それまで食べていたフードを食べてくれなくなったからです
色々試して、結局ヒルズのa/d缶なら食べてくれたので、以後ずっとこれになったためです
当時1缶400円、今は500円くらいするそうです。場合によっては、私の食費より高いのでは?🤔と思ったこともある
てんかんの薬ってものすごく苦くて、私も試しに舐めてみたのですが、ゴーヤくらい苦かった
で、猫ってそうでなくても投薬するの大変な動物だと思うのですが、苦い薬なのでなおのこと大変だった
薬の時間になると、ウーって怒りながら逃げていきました 逃げる姿も怒る姿も、世界一可愛いなって思いました
本人(本猫?)はたまったもんじゃなかっただろうけど
粉薬はモンプチのスープに溶かして、シリンジで飲ませました
少しでも苦い味がマシになればと、美味しい(らしい)粉末状のサプリもスープに混ぜるようになりました
フォーティフローラ
猫のてんかんについて、参考になるサイト
https://kinswith-vet.com/journal/1304/
https://vetzpetz.jp/blogs/column/cat-epilepsy
てんかんの発作が起きる頻度は、個人(個猫?)や病状によって異なるでしょうが、うちの子の場合は少なくて1ヶ月〜2ヶ月に1回、多い時は月に2〜3回、という感じでした
てんかんの重積発作を起こしたこともありました。その時は、一日に5回くらい発作を起こし、慌てて病院に連れていきました
発作が起きすぎてあまりにも弱ってて、低体温症になっていました。覚悟したほうがいいかも、というレベルでした
ただ、獣医の先生が大変熱心で親切な良い方で、一晩預かってくれてずっと面倒を見てくれました
そのおかげかなんとか一命をとりとめ、その後もてんかんの発作を時折繰り返しながらも、それなりに元気にしてくれていました
いい病院に出会えたってのも大きいです。本当にいい病院で、よい先生に会えました
熱心に治療してくれて、よく相談にも乗っていただけました。気軽に、「自分が泊まりで診るから、ご家族は休んだほうがよいのでは?」っておっしゃって下さいました
本当に本当に感謝しかない
あるとき、「この子、猫のくせにあんまり寝ないな…」と気付きました
放っておいたら、ずーっとずーっと自分のご飯茶碗の前にうずくまって座っているんです
なので、強制的に寝かせるようにしました。柔らかいソファの上に寝転がらせて、上から毛布をかけました
それでぐっすり寝てくれて、睡眠時間が増えました。そうするようになってから、てんかんの発作の頻度が劇的に減りました
調べてみたら、人間の場合のてんかんの発作も、睡眠不足で起こる場合があるようです
もしてんかんの猫ちゃんと過ごされている方がいらっしゃったら、一度猫ちゃんの睡眠状況を確認してみてください
とはいえ一番大事なのは、獣医の先生と相談し、お医者さんのご指示に従うことですけどね
(当然のことながら病状は千差万別なので、うちの子は睡眠不足が特に悪影響だったみたいだよ、という話でしかない)
猫を拾ってちょうど10年経った時、猫にリンパ腫が見つかりました
高頻度で獣医さんにかかる子だったので、比較的発見は早期だったと思うのですが、それ以上に病気の進行が早く、かつ悪質だったようです
自力でご飯を食べられなくなり、高栄養の液体総合栄養食の強制給餌に切り替えました
ロイヤルカナン クリティカルリキッド
強制給餌とは言っても、無理に飲ませたってこともなく、シリンジで普通にごくごく飲んでくれました
抱っこしてリキッドをあげていたのですが、腕を伸ばして手を突っぱねてくるときがあったので、そういうときはもう嫌なんだな、と思ってやめるようにしてました
それでも一日に5、6回に分けてあげていて、必要な分量はちゃんと飲んでくれました
ずっと健康に難ありの子だったけど、それでも生き続けられたの、ヒルズとロイヤルカナンのおかげです。実はロイヤルカナンは自分の勤めてる会社のお客さんだったりする。いつか直接お礼を言いたいな
(私は担当じゃないので向こうの人に会ったことないんだよなあ)
抗がん剤は複数種類を組み合わせつつ一定の期間をあけて投与するのですが(人間も同じはず)、副作用ばっかり強くて碌に効果がなかった模様です
エコーをとるたびにリンパ腫が大きくなっていたらしいので 悪性の腫瘍ってやつですかね?
抗がん剤の副作用が酷すぎて、まともに歩けなくなり失禁するようになり、いっときは「今晩がやまです」までいきました
貧血も信じられないレベルで酷く、舌がすごく白くなりました。健康な時は綺麗なピンク色だったのに
肉球も真っ白で(もともと灰色〜ピンク色の中間みたいな感じ)、貧血だとこんなふうになるんだ…とショックでした
貧血すぎて抗がん剤治療ができなくて、他の猫から輸血をしてまで割と必死で治療をしたのですが、結局効果が見えなかったので治療を諦め、緩和ケアに切り替えました
吐き気止めと、体内での出血を抑える薬、今までと同じようにてんかんの治療薬
薬漬けとしか言いようがないのですが、それでも高栄養のリキッドは毎日ちゃんと飲んでくれて、本当に生命力の強い子でした
病院でもたくさん褒めてもらえた よく頑張ってるね、えらいねって
でもやっぱりどんどん痩せ細っていって、毛皮があっても誤魔化せないくらい骨と皮だけになってしまって、それでも不思議なことにリキッドだけはちゃんと飲んでくれていました
逆にいうと、それだけで生きていたとも言える
こんな状態になったら、てんかんの発作が起きたらひとたまりもないなあ、と思いました てんかんの発作は大変体力を消耗するので
で、実際ひとたまりもありませんでした
ヨロヨロしながらもリキッドを飲んで、歩いて、自分でトイレに行って、なんとかかんとか生きていたのですが、発作が起きました
ごく軽い発作(30秒程度)でしたが、数時間をあけて2度発作を起こしました
翌朝に息を引き取りました
大変な頑張り屋さんでした
拾った当初から、長く生きられないかもしれない、障害が残るかも、と言われて、実際に障害はバリバリ残った
食べたいのにあまり食べられなくて、大きくなれなくて、それでも小さい身体の割にはしぶとくて生命力のある子でした
抗がん剤治療をしたのも、食べられなくなって高栄養のリキッドを強制給餌したのも、生き物の本来の生きる力を無視したやり方ではあります
正しかったのかどうか分からない。痛かったのか、苦しかったのか、さっさと終わりにしたかった?本人に聞きたくても聞けないし、答えはどこにもないのですが
猫が苦痛を感じているかどうかってとっても分かりにくいしね(一応猫の苦痛を測る指標みたいなものはあるのですが)
リキッドすら嫌がって飲まないようになったらさすがに諦めよう、と思っていたのですが、結局死ぬ前日までガッツリ飲み続けていました
うちに限らずよその猫ちゃんもですが、声を掛けたらかけただけ、分かってくれるようです
頑張ってねって言ったら結構頑張ってくれるし、病院の待合室で「毎日長生きするように言ってるのよ〜」って方ともお話ししたりもしました
それで20年以上生きてる猫ちゃんだっていうんだから、羨ましいったらなかった
延命治療は人間のエゴかもしれませんが、それでも「もう頑張らなくていいよ」とは言えなかった
一分一秒でもいいから、長く生きてほしかった
実際はどうか分からないけれど、最期そこまで苦しそうではなかったので、そこだけは…よかったとは言えないけど…
なんでこんな記事を書いたかっていうと、うちの場合はてんかんは直接の死因にはならなかったよ、と伝えたかったためです
(間接的な死因にはなったかもしれませんが)
たとえ猫ちゃんがてんかんになっても、発作で苦しそうで見ていられないくらい辛かったとしても、てんかんの発症が即、死につながる、ってわけでもなかったので
てんかん発症してから5年以上生きましたしね その間、結構元気にしてましたし、自分でちゃんとご飯を食べている期間の方が長かった
てんかんの発作中は意識がないから、実は痛くも苦しくもないらしいですし
猫によって、また病状によって異なるでしょうが、てんかんになったからといっても諦めずに治療してほしいです

10年前に道端で猫を拾いました
道路のど真ん中で、同じところをくるくると回転しながら歩いていたんで(旋回)、「これはマズいな」と思って保護したのです
片手の手のひらに乗るくらいのサイズの子猫でした。しかもうんこまみれだった
拾った時にはグルグル歩いていたものの、最寄りの動物病院に連れていった時には(拾ってから1時間くらいしか経っていないのに)、病院の椅子の上でぐったりとしていて、呼吸のタイミングで鼻からプシュ、と細かい血が数滴しぶきました
後にも先にも、猫の鼻血を見たのはあれっきりです
だいぶ衰弱していたんだと思います
交通事故にあったのかどうか分かりませんが、身体に怪我はなかったものの頭を打って脳をやられていて、どうなるか分からない、といった状況でした
生まれて2ヶ月もたっていないっぽいし、目も見えてないし聴覚も怪しい。生きられるかも分からないし、仮に生きられたとしても脳に障害が残る可能性高いよ(=要介護状態のまま)、と獣医さんに言われました
しかしンなこと言われても、じゃあ治療諦めて見捨てるか!なんて到底できません
猫を拾うってのは覚悟のいることで、一瞬でも手を差し伸べたなら、一生責任取らないといけない
しばらく入院して様子を見てもらったけど、歩けない・見えない・ご飯食べないと、ちっとも良くならなかった
でも入院させてても状況改善もしなそうだし…という事で退院
これだからあんまり野良猫見掛けたくないんだよなー(死ぬほど猫好きなので、捨て猫見かけるたびに拾ってたら破産してしまう)、と思いながら、高い治療費を払いました
確か25万くらいだった。執念深いのでいまだに覚えている
でも、家に連れてかえって強制給餌して(無理やり口にペースト状の缶詰フードを突っ込む)、身体中マッサージしてやったり面倒を見ていたところ、奇跡的なことに健やかに育っていきました
自力で食べられなかったのが嘘のように、自分でご飯を食べるようになりました 目も見えていたようです
こんなに小さいのに、生きようとする力すごいなって、感動したのを覚えています
子猫だった頃

USBメモリとのサイズ比較 どれだけ小さいかお分かりいただけただろうか

PC作業の邪魔が大好きだった

なんてことでしょう、うちの猫が世界で一番可愛いんですけど!!!????
猫を拾って数年後、ある日の夜中に急に、信じられないくらいの勢いで身体をバタバタ動かして、その後ぐったりして動かなくなりました
心臓が飛び出るくらい驚いて、こんな急に死んでしまうの!?って思った
夜間もやってる動物病院までタクシーを飛ばして、診てもらいました
獣医さんに診せる頃には、なんだかケロリとしていたんだけれど…
なんて診断されたかは覚えてないけど、日中に行きつけの病院で見直してもらえ、程度で大したことは言われなかった気がする
夜間診療費も込みで4万以上取られた。執念深いのでいまだに覚えている
(でも多分、相場的にそんなもんなんだろうと思う)
かかりつけの病院でちゃんと診てもらい直しました
遠い病院まで電車を乗り継いで、MRIもとりにいった。11万くらいだったはずだ。執念深いので(略)
最終的に出た病名は、「てんかん」でした
MRIの結果は、左脳が真っ白だったとのことです
猫の左脳ってどういう機能を持っているか全然知らないんですが、人間の場合は論理的な思考とか言語等を司っているとか。猫も同じなんですかね?
猫には左脳って必要そうじゃないなあ、と思った記憶があります(猫の論理的な思考ってどんなんだろう?)
実際、当時は生活する上で介護必須状態、ってこともなかったです。自分でご飯を食べるし
ただ、自分でご飯を食べるとは言っても、食べられる量は少なく、いつも恨めしげにご飯が残ったままの皿を見てうずくまっていることが多かったです
猫にはよくあることだけど、頻繁に吐いたし
成猫になってからも、マックスで体重は2.4kgくらいだったはず 随分と小さい猫でした 大人だけどずっとずっと子猫みたいだった
てんかんの猫には、投薬が必要です
病状や薬剤にもよるでしょうが、うちは毎日2回朝晩、薬を飲ませました
錠剤だとダメだったので、粉末にしてもらって、最終的にはだいたい1回3種類に落ち着きました
薬代も、突発的な病院の代金も、食費も、毎月大変な金のかかる猫でしたね
こんだけかけてるんだから、しっかり長生きしてよね!と猫本人に言い続けました
猫の医療費稼ぎのために転職もしました
転職後の2年間、残業100時間越えで働かされて死ぬかと思いました
電車ん中でぶっ倒れたけど、這って仕事に行った えらい目にあった(今は超絶ホワイトになった)
食費にお金がかかった理由は、最初は子猫用のパウチのペットフードを食べてくれていたのですが、確かてんかんになったくらいのタイミングから、それまで食べていたフードを食べてくれなくなったからです
色々試して、結局ヒルズのa/d缶なら食べてくれたので、以後ずっとこれになったためです
当時1缶400円、今は500円くらいするそうです。場合によっては、私の食費より高いのでは?🤔と思ったこともある
てんかんの薬ってものすごく苦くて、私も試しに舐めてみたのですが、ゴーヤくらい苦かった
で、猫ってそうでなくても投薬するの大変な動物だと思うのですが、苦い薬なのでなおのこと大変だった
薬の時間になると、ウーって怒りながら逃げていきました 逃げる姿も怒る姿も、世界一可愛いなって思いました
本人(本猫?)はたまったもんじゃなかっただろうけど
粉薬はモンプチのスープに溶かして、シリンジで飲ませました
少しでも苦い味がマシになればと、美味しい(らしい)粉末状のサプリもスープに混ぜるようになりました
フォーティフローラ
猫のてんかんについて、参考になるサイト
https://kinswith-vet.com/journal/1304/
https://vetzpetz.jp/blogs/column/cat-epilepsy
てんかんの発作が起きる頻度は、個人(個猫?)や病状によって異なるでしょうが、うちの子の場合は少なくて1ヶ月〜2ヶ月に1回、多い時は月に2〜3回、という感じでした
てんかんの重積発作を起こしたこともありました。その時は、一日に5回くらい発作を起こし、慌てて病院に連れていきました
発作が起きすぎてあまりにも弱ってて、低体温症になっていました。覚悟したほうがいいかも、というレベルでした
ただ、獣医の先生が大変熱心で親切な良い方で、一晩預かってくれてずっと面倒を見てくれました
そのおかげかなんとか一命をとりとめ、その後もてんかんの発作を時折繰り返しながらも、それなりに元気にしてくれていました
いい病院に出会えたってのも大きいです。本当にいい病院で、よい先生に会えました
熱心に治療してくれて、よく相談にも乗っていただけました。気軽に、「自分が泊まりで診るから、ご家族は休んだほうがよいのでは?」っておっしゃって下さいました
本当に本当に感謝しかない
あるとき、「この子、猫のくせにあんまり寝ないな…」と気付きました
放っておいたら、ずーっとずーっと自分のご飯茶碗の前にうずくまって座っているんです
なので、強制的に寝かせるようにしました。柔らかいソファの上に寝転がらせて、上から毛布をかけました
それでぐっすり寝てくれて、睡眠時間が増えました。そうするようになってから、てんかんの発作の頻度が劇的に減りました
調べてみたら、人間の場合のてんかんの発作も、睡眠不足で起こる場合があるようです
もしてんかんの猫ちゃんと過ごされている方がいらっしゃったら、一度猫ちゃんの睡眠状況を確認してみてください
とはいえ一番大事なのは、獣医の先生と相談し、お医者さんのご指示に従うことですけどね
(当然のことながら病状は千差万別なので、うちの子は睡眠不足が特に悪影響だったみたいだよ、という話でしかない)
猫を拾ってちょうど10年経った時、猫にリンパ腫が見つかりました
高頻度で獣医さんにかかる子だったので、比較的発見は早期だったと思うのですが、それ以上に病気の進行が早く、かつ悪質だったようです
自力でご飯を食べられなくなり、高栄養の液体総合栄養食の強制給餌に切り替えました
ロイヤルカナン クリティカルリキッド
強制給餌とは言っても、無理に飲ませたってこともなく、シリンジで普通にごくごく飲んでくれました
抱っこしてリキッドをあげていたのですが、腕を伸ばして手を突っぱねてくるときがあったので、そういうときはもう嫌なんだな、と思ってやめるようにしてました
それでも一日に5、6回に分けてあげていて、必要な分量はちゃんと飲んでくれました
ずっと健康に難ありの子だったけど、それでも生き続けられたの、ヒルズとロイヤルカナンのおかげです。実はロイヤルカナンは自分の勤めてる会社のお客さんだったりする。いつか直接お礼を言いたいな
(私は担当じゃないので向こうの人に会ったことないんだよなあ)
抗がん剤は複数種類を組み合わせつつ一定の期間をあけて投与するのですが(人間も同じはず)、副作用ばっかり強くて碌に効果がなかった模様です
エコーをとるたびにリンパ腫が大きくなっていたらしいので 悪性の腫瘍ってやつですかね?
抗がん剤の副作用が酷すぎて、まともに歩けなくなり失禁するようになり、いっときは「今晩がやまです」までいきました
貧血も信じられないレベルで酷く、舌がすごく白くなりました。健康な時は綺麗なピンク色だったのに
肉球も真っ白で(もともと灰色〜ピンク色の中間みたいな感じ)、貧血だとこんなふうになるんだ…とショックでした
貧血すぎて抗がん剤治療ができなくて、他の猫から輸血をしてまで割と必死で治療をしたのですが、結局効果が見えなかったので治療を諦め、緩和ケアに切り替えました
吐き気止めと、体内での出血を抑える薬、今までと同じようにてんかんの治療薬
薬漬けとしか言いようがないのですが、それでも高栄養のリキッドは毎日ちゃんと飲んでくれて、本当に生命力の強い子でした
病院でもたくさん褒めてもらえた よく頑張ってるね、えらいねって
でもやっぱりどんどん痩せ細っていって、毛皮があっても誤魔化せないくらい骨と皮だけになってしまって、それでも不思議なことにリキッドだけはちゃんと飲んでくれていました
逆にいうと、それだけで生きていたとも言える
こんな状態になったら、てんかんの発作が起きたらひとたまりもないなあ、と思いました てんかんの発作は大変体力を消耗するので
で、実際ひとたまりもありませんでした
ヨロヨロしながらもリキッドを飲んで、歩いて、自分でトイレに行って、なんとかかんとか生きていたのですが、発作が起きました
ごく軽い発作(30秒程度)でしたが、数時間をあけて2度発作を起こしました
翌朝に息を引き取りました
大変な頑張り屋さんでした
拾った当初から、長く生きられないかもしれない、障害が残るかも、と言われて、実際に障害はバリバリ残った
食べたいのにあまり食べられなくて、大きくなれなくて、それでも小さい身体の割にはしぶとくて生命力のある子でした
抗がん剤治療をしたのも、食べられなくなって高栄養のリキッドを強制給餌したのも、生き物の本来の生きる力を無視したやり方ではあります
正しかったのかどうか分からない。痛かったのか、苦しかったのか、さっさと終わりにしたかった?本人に聞きたくても聞けないし、答えはどこにもないのですが
猫が苦痛を感じているかどうかってとっても分かりにくいしね(一応猫の苦痛を測る指標みたいなものはあるのですが)
リキッドすら嫌がって飲まないようになったらさすがに諦めよう、と思っていたのですが、結局死ぬ前日までガッツリ飲み続けていました
うちに限らずよその猫ちゃんもですが、声を掛けたらかけただけ、分かってくれるようです
頑張ってねって言ったら結構頑張ってくれるし、病院の待合室で「毎日長生きするように言ってるのよ〜」って方ともお話ししたりもしました
それで20年以上生きてる猫ちゃんだっていうんだから、羨ましいったらなかった
延命治療は人間のエゴかもしれませんが、それでも「もう頑張らなくていいよ」とは言えなかった
一分一秒でもいいから、長く生きてほしかった
実際はどうか分からないけれど、最期そこまで苦しそうではなかったので、そこだけは…よかったとは言えないけど…
なんでこんな記事を書いたかっていうと、うちの場合はてんかんは直接の死因にはならなかったよ、と伝えたかったためです
(間接的な死因にはなったかもしれませんが)
たとえ猫ちゃんがてんかんになっても、発作で苦しそうで見ていられないくらい辛かったとしても、てんかんの発症が即、死につながる、ってわけでもなかったので
てんかん発症してから5年以上生きましたしね その間、結構元気にしてましたし、自分でちゃんとご飯を食べている期間の方が長かった
てんかんの発作中は意識がないから、実は痛くも苦しくもないらしいですし
猫によって、また病状によって異なるでしょうが、てんかんになったからといっても諦めずに治療してほしいです