長らく「全種類手に入れたよ」って記事だけで味のレポートしてなかったなと思って
備忘を兼ねて、手元にある9種類を順次記録していこうかと
まずはElisir di Edimburgo
日本国内では販売しておらず、海外でのみ入手可能
日本の店員さんには、国内では現在取り扱いのある4種以外は持ってこられない、と聞いたことがあります
私はサンタマリアノヴェッラはフィレンツェの本店(2018年訪問)とロンドンの店舗(2019年訪問)に行ったことがあるのですが、どちらにも置いてありました
フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ教会

店舗はこの写真の左側を道なりに進んで、通りを曲がってさらに進んだところにチマっとした入口があります。分かりにくいです
店内は優雅で美しいですが(なにやら古そうなオブジェがいっぱいあったり。丸の内の店舗のインテリアと若干似ています)、観光客が沢山いたので写真は撮らなかったです
エディンブルゴの話に戻す
サンタマリアノヴェッラのリキュールの中でも、もっとも古い歴史を持つものの一つだそうです
オリジナルのレシピは、17世紀にエディンバラのドミニコ会の僧侶がフィレンツェを訪れた際にもたらされたもの、だそうで
エディンバラのドミニコ修道院…17世紀にエディンバラでドミニコ会(カソリック)…?
当時スコットランドではプロテスタント(というか国教会か)の台頭に伴いカソリックは縮小していく一方で、13世紀に建てられたドミニコ会修道院が、16世紀半ばに破壊の憂き目にあっています
パース(エディンバラ北部)にあったドミニコ会の教会の記録(wikipedia)
エディンバラでのドミニコ会の歴史
2つ目のサイトの説明にあるように、16世紀半ばの修道院取り潰しによりドミニコ会修道士は各所に散り散りになったそうです
エディンバラに残ってスコットランド女王メアリーの保護を受けてホリルードに居たもの(なので悲劇に終わる…)、海外に向かったものもいたとのことで
この時海外に向かった修道士がフィレンツェまでたどり着いたのであれば、整合性は取れてるね。ちょっとばかり年数かかりすぎと思うけど
(1559年に修道院がなくなって、1600年代(17世紀)にフィレンツェにたどり着くまで、いくら中世とはいえスコットランドからイタリア中部まで40年もかかるか? 寄り道や布教活動をしながらだったら分からんでもないが)
ドミニコ会修道士の黒マント姿(ブラックフライアーズ)

ブラックフライアーズって言ったら、ロンドンの駅名(てか地名)だよな、と思うけど、ここが語源なのかな
エディンバラにもブラックフライアーズSt.って通りがあります。そういや行ったことあったわ

通りの写真は流石に撮ってないけど、エディンバラは町中歩き回ったよ(しかもなぜか2回も行った)
ホリルード寺院跡(Holyrood Abbey)はこんな感じ 廃墟萌えにはたまらん


ホリルードハウス宮殿、ホリルードアビーは、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」の舞台になったというか、楽想をここで思いついたのだとか
実際、宮殿裏にある静かな寺院跡で一人ぼっちになると、あの寂しく哀切に満ちた第1楽章の響きがとてつもなく似合って本当に素晴らしいです
Mendelssohn - Symphony No. 3 in A minor, Op. 56 (Scottish) Kurt Masur, Gewandhausorchestra
なおタイミングによっては観光客がいっぱいいるので、冬の朝イチで訪れるのがオススメです
クッソどうでもいい情報ですが、ホリルードハウス宮殿は、夏季は英国王室の方々の避暑地となるので、それ以外の時期のみの公開でして、音声ガイド(動画とかも見られる小さい機械で日本語対応あり)付きで入場料約20ポンド
音声ガイドがすげえ心地いい声なのでオススメです。ずーっと聞いていたかった(観光地の音声ガイド大好き)
ロンドンのバンケティングハウスも、ルーベンスの天井画を眺めながらクッションに寝そべって音声ガイド聞くことができるので、こっちも激烈オススメ
いよいよ本題の酒の話
現地購入時、確か2000〜2500円相当だったと思います。今イタリアのサイトで見たら€20だった(小瓶。大瓶だと€50)

まずストレートで。味は…薬草酒だな、と
結構アルコール度高めに感じます。35%らしいんで、「日本酒以上ウイスキー未満かな」という体感と一致
酒弱くはないけど強いわけでもないので、ウィスキーはソーダ割派、ストレートはちとキツイ…という人間でもストレートで飲めます。お腹熱くなるけど
甘さはないわけではないですが、同じくサンタマリアノヴェッラのバラのリキュールやメディーチェオと比較するとやや辛口。苦み走っているところも結構感じます
昔、酒は気付薬というか薬だったんだ、と言われると「これがそれだったのかー!」と思うであろう味
もう長いこと口にしていないのでおぼろげな記憶のみですが、養命酒的なものと思っていただいてよいかと
水で1:1で割ると、多少アルコールが和らぐので断然飲みやすくなります
ただ、娯楽や食事と合わせて飲む酒というよりは、食後やナイトキャップ、健康のためにちょぴっとだけ…というノリを無意識のうちに感じてしまう味です
ウイスキー飲み慣れている人は、そんな違和感なく楽しめると思います
後味も微かな甘さとハーバルな苦味が舌と鼻に残るので、なんとも優雅な気持ちになります
バニラアイスにかけても美味しいかもなぁ
備忘を兼ねて、手元にある9種類を順次記録していこうかと
まずはElisir di Edimburgo
日本国内では販売しておらず、海外でのみ入手可能
日本の店員さんには、国内では現在取り扱いのある4種以外は持ってこられない、と聞いたことがあります
私はサンタマリアノヴェッラはフィレンツェの本店(2018年訪問)とロンドンの店舗(2019年訪問)に行ったことがあるのですが、どちらにも置いてありました
フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ教会

店舗はこの写真の左側を道なりに進んで、通りを曲がってさらに進んだところにチマっとした入口があります。分かりにくいです
店内は優雅で美しいですが(なにやら古そうなオブジェがいっぱいあったり。丸の内の店舗のインテリアと若干似ています)、観光客が沢山いたので写真は撮らなかったです
エディンブルゴの話に戻す
サンタマリアノヴェッラのリキュールの中でも、もっとも古い歴史を持つものの一つだそうです
オリジナルのレシピは、17世紀にエディンバラのドミニコ会の僧侶がフィレンツェを訪れた際にもたらされたもの、だそうで
エディンバラのドミニコ修道院…17世紀にエディンバラでドミニコ会(カソリック)…?
当時スコットランドではプロテスタント(というか国教会か)の台頭に伴いカソリックは縮小していく一方で、13世紀に建てられたドミニコ会修道院が、16世紀半ばに破壊の憂き目にあっています
パース(エディンバラ北部)にあったドミニコ会の教会の記録(wikipedia)
エディンバラでのドミニコ会の歴史
2つ目のサイトの説明にあるように、16世紀半ばの修道院取り潰しによりドミニコ会修道士は各所に散り散りになったそうです
エディンバラに残ってスコットランド女王メアリーの保護を受けてホリルードに居たもの(なので悲劇に終わる…)、海外に向かったものもいたとのことで
この時海外に向かった修道士がフィレンツェまでたどり着いたのであれば、整合性は取れてるね。ちょっとばかり年数かかりすぎと思うけど
(1559年に修道院がなくなって、1600年代(17世紀)にフィレンツェにたどり着くまで、いくら中世とはいえスコットランドからイタリア中部まで40年もかかるか? 寄り道や布教活動をしながらだったら分からんでもないが)
ドミニコ会修道士の黒マント姿(ブラックフライアーズ)

ブラックフライアーズって言ったら、ロンドンの駅名(てか地名)だよな、と思うけど、ここが語源なのかな
エディンバラにもブラックフライアーズSt.って通りがあります。そういや行ったことあったわ

通りの写真は流石に撮ってないけど、エディンバラは町中歩き回ったよ(しかもなぜか2回も行った)
ホリルード寺院跡(Holyrood Abbey)はこんな感じ 廃墟萌えにはたまらん


ホリルードハウス宮殿、ホリルードアビーは、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」の舞台になったというか、楽想をここで思いついたのだとか
実際、宮殿裏にある静かな寺院跡で一人ぼっちになると、あの寂しく哀切に満ちた第1楽章の響きがとてつもなく似合って本当に素晴らしいです
Mendelssohn - Symphony No. 3 in A minor, Op. 56 (Scottish) Kurt Masur, Gewandhausorchestra
なおタイミングによっては観光客がいっぱいいるので、冬の朝イチで訪れるのがオススメです
クッソどうでもいい情報ですが、ホリルードハウス宮殿は、夏季は英国王室の方々の避暑地となるので、それ以外の時期のみの公開でして、音声ガイド(動画とかも見られる小さい機械で日本語対応あり)付きで入場料約20ポンド
音声ガイドがすげえ心地いい声なのでオススメです。ずーっと聞いていたかった(観光地の音声ガイド大好き)
ロンドンのバンケティングハウスも、ルーベンスの天井画を眺めながらクッションに寝そべって音声ガイド聞くことができるので、こっちも激烈オススメ
いよいよ本題の酒の話
現地購入時、確か2000〜2500円相当だったと思います。今イタリアのサイトで見たら€20だった(小瓶。大瓶だと€50)

まずストレートで。味は…薬草酒だな、と
結構アルコール度高めに感じます。35%らしいんで、「日本酒以上ウイスキー未満かな」という体感と一致
酒弱くはないけど強いわけでもないので、ウィスキーはソーダ割派、ストレートはちとキツイ…という人間でもストレートで飲めます。お腹熱くなるけど
甘さはないわけではないですが、同じくサンタマリアノヴェッラのバラのリキュールやメディーチェオと比較するとやや辛口。苦み走っているところも結構感じます
昔、酒は気付薬というか薬だったんだ、と言われると「これがそれだったのかー!」と思うであろう味
もう長いこと口にしていないのでおぼろげな記憶のみですが、養命酒的なものと思っていただいてよいかと
水で1:1で割ると、多少アルコールが和らぐので断然飲みやすくなります
ただ、娯楽や食事と合わせて飲む酒というよりは、食後やナイトキャップ、健康のためにちょぴっとだけ…というノリを無意識のうちに感じてしまう味です
ウイスキー飲み慣れている人は、そんな違和感なく楽しめると思います
後味も微かな甘さとハーバルな苦味が舌と鼻に残るので、なんとも優雅な気持ちになります
バニラアイスにかけても美味しいかもなぁ