他方、同日、静岡県議会は本会議で、浜岡原発の再稼働の是非を問う住民投票条例案の修正案を、賛成17・反対48で否決したそうだ。約16万5千人の署名を添えて提出された条例案を、5日、県議会総務委員会は「法的不備がある」とか「中電の津波対策工事も終わっておらず、再稼働の是非を判断する材料がない」と全会一致で否決、本会議も出席議員65名の全会一致で否決、そして本日は、超党派の一部議員が、修正案を提出したが否決された、という経緯だそうだ。それにしても、多くの住民の意志表示を否定する理由が「津波対策工事が終わっていない」から「判断材料がない」だとは!福島も、この間の浜岡原発の危険性などの多くの指摘も、市町村首長の意見や議会の決議も、知事の住民投票実施の賛成意見も「判断材料」にならないらしい。他方、中電とか国とか原子力村とかの言ったりやっていることについては「判断材料」にしないかのように言いながらも、実際は中電の津波対策工事が終わるまで、そして終わっても、たぶん表向きの判断を回避・留保しつつ実際は容認、という態度をとるのではないかと思えてしまう。
議員先生にお任せするのが住民の本意ではない。市長にお任せするのも同様だろう。住民はもっと賢く、力を持たないといけないだろうけれど。