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「志」の英語教育

英語教育実践について日々の雑感を語ります。

定期テストにおける和訳

2008-05-11 16:05:55 | テスト
ある方に骨を折ってもらって、とある勉強会に参加できるようになった。その会の「宿題」として長文問題を使って「定期考査」を作れという課題が出た。参加者間で作問アイディアを交換する材料とするわけだ。

定期考査の作問といえば、ちょっとした思いがあって、昨年は他校のいろいろな先生方にどのような考査問題を作っておられるか聞いて回っていたのだ。

きっかけは同僚の指摘である。それまで自分(あるいは自分の勤務校)はいわゆる「和訳」の問題を定期テストで出題することは極力控えていた。

ところが、ご年配の同僚が増え学年団を組む過半数の指導者が和訳を定期考査に課すことを望んだのだ。曰く、大学入試で出題される形式が定期考査で課されないのはおかしいと。

これに対しては真っ向から反対するという選択肢もあろう。しかし、一歩譲って考えてみるた。日本語で答えさせる問題は本当に定期考査では一切使うべきではないのだろうか。その可能性を改めて問い直す意味で、定期考査における日本語で答えさせる問題の意義について多くの方に聞いてみたいと思ったのだ。

結果的には多くの方が、「点数をとらせるための問題?」として、ある程度は和訳などの問題を組み込んでいるという答えだった。

そんな中で一番納得できた(そして予想どおりだった)答えは当時、筑駒にお勤めだった久保野先生である。

リーディングの力は一度読んだ教材では測れない。ただし、定期テストで全ての課題文を初見のものにすることはできない。そこで、既習の文を使った問題は前置詞やイディオム表現などを書き入れる問題にする。内容を問う問題はパラレルな文(章)を用意し、そこから出題する。

パラレルな文章とは、扱う題材に共通性がある文章や使われる語彙や表現に共通性のある文章である。インターネットがある現在では内容的にパラレルな文章は簡単に入手できる。教材によっては初めから付属している場合もある。

今では、定期考査においてもある程度は初見の文章を出題するようにしていて、そこから日本語で答えさせる問題も出題するようにしている。もちろん、たとえ初見の文であっても和訳を問うことには反対だという方も沢山おられるでしょうけど。

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (やまねひろやす)
2008-05-14 00:01:28
はじめまして。やまねと申します。

和訳をテストするのは「和訳ができるかどうか」を聞くこと以上でも以下でもないと思っています。語順通り英語を読む力を問うているのではない、と潔く考え位置づければ、それはそれで意味のあるものではないか、と思います。もちろん、指導者側は「この文を和訳できるべし」ではなく「こういう文ならどんな文でも和訳できるべし」というスタンスは必要ですし、和訳の仕方を指導した結果のテストであるべきですが。

和訳指導だけでは語順通り英語を理解できるようにはならないでしょうし、何より英語のインプットにはほぼまったく寄与しない、というのが今のところの私の感触です。ただ、安心感を与え、インプットへのレディネスを供給する、ということでいいのではないかと思います。その点、それほど和訳も悪いものではない、と思っています。

もちろん、そんな安心感も(特に中級段階の場合)過保護なのかもしれませんが。ちょっとこのあたりは自分でもわかりませんが、いかがでしょうか。

ご無礼しました。それではまた。
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Unknown (zenconundrum)
2008-05-14 19:30:49
やまねさん、コメントありがとうございます。

ほぼ和訳のみで学習を続けると、いびつな英語力になることは経験上明らかですが、それでも和訳でつけられる力も某かはあるのかなと思っています。

和訳によって、1)どのような力をつけることが可能で、2)どのような力はつけることができないかを見極め、3)それを補う学習活動として何をさせればよいのかを理解しておくことの必要性を感じています。

また、指導に工夫が必要なのは大前提で、従来型の授業のように、「指名し訳させて解説」の繰り返しではやはりまずいでしょうね。
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