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「志」の英語教育

英語教育実践について日々の雑感を語ります。

「学びの共同体」・・・その3 午前中の授業より

2009-02-10 06:15:53 | 協同学習
午前中に見させていただいた二つの授業から感じたこと。今回は表面的な所を中心に。

・予想通りで生徒を引きつけておくには非常に有効な手法。昨秋に行った他の中学とは異なり、授業中にぶらぶらしているような子は見られなかった。

・授業は活発。生徒から頻繁に声があがる。ただし、くつろいだ雰囲気である反面、わざと授業をかき乱すような発言や茶々を入れるような発言もある。特にクラスサイズが大きいときには静かにさせる時間も大事にしたいところ。

・教師の問いかけに対して生徒から積極的に反応が出るのはよいが、思いつきにすぎないものが多い。なぜその答えを思いついたのか、そこに論理性がないと単なる当てっこゲームになってしまう。正解か否かよりもそこに至る過程を重視したい。

それからグループサイズ。
「グループは原則4人、もしくは3人。5人は駄目。また、男女混合にすること。」
というような決まり事があるようだ。

しかしながら、これだけでは私の疑問は深まるばかりだ。

グループの決め方はランダムか?
それとも、何らかの意図を持って教師が指定するのか?
グループの組み替えはするのか、するとすればどのくらいの頻度?

「学びの共同体」の理論ではグループ内に、A)ファストラーナー、B)中間の子、C)スローラーナーの3種類の子がいると想定しているようだ。そして、まず基本的な課題を与えてA)の子がC)の子を支援することにより、主にC)の子が伸びる場面を作り出す。
つぎに、ジャンプと呼ばれる発展過程でA)の子および、B)の子が伸びる機会を提供するということらしい。

これを機能させるためには、グループ内に必ずA)、B)、C)の子が居なければならない。とすれば、はっきりとした意図を持ってグループを組織しなければならないことになる。そうすると、特に鋭い子でなくともグループの中で自分の置かれた立場が見えてこようと言うもの。そのことに関しては何も問題がないのだろうか。

以上のことは、けっして批判ではなく私の素朴な疑問です。どなたか機会があればご教授いただけると幸いです。


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