ニトロは、ニトログリセリンではありません。
日本語では、亜酸化窒素と書き、ナイトラスオキサイト
の事です。
歯医者で使用する笑気麻酔ガスです。
ニトログリセリンは、それだけで爆発しますが、亜酸化窒素は
爆発しません。では、なぜナイトロを噴くと馬力が上がるのか?
亜酸化窒素は、約300度で窒素と酸素に分解します。
この際、酸素がガソリンを燃焼させる際、通常空気酸素より
余計にシリンダーに入る為ガソリンを余計に送ると、シリンダー
内に、ガソリンと酸素が多く入ります。ターボで無理やり空気を
送り、酸素を多くシリンダーに入れるのと似ています。
空気は、酸素と窒素は、1対4ですが、亜酸化窒素は、2対1です。
簡単に言うとターボブースト1.5と同じ状況です。
さらに分解後気体の量が1.5になります。ターボブースと2.2と
同じ(?)。物の本には、通常空気より2.5倍の酸素量になると
書いてます。また、亜酸化窒素は、液体でタンクに車載しますが、
気体になるとき、-60℃で周囲を冷やします。吸入する空気を
冷却してシリンダーの充填効率を上げてしまいます。
仮に、取り入れる空気の30%を亜酸化窒素にしてしまうと
1.6倍の馬力アップになる計算です。
しかし、セッティングは、非常にシビアで難しく、ナイトロを噴く時、
通常の時の差が大きすぎ、エアコンのアイドルアップなんて純正の
出鱈目燃調はもってのほかです。
どこかの、ジムニー専門整備士がアイドルアップすると頑張ってたけど
もう少し理解してから提案しましょう。