ラヂオ惑星モルファス

国民性について・・・関口知宏の鉄道旅

四つの国民性・・・合理、正義、発展、協調・・・関口知宏さんの番組の総括として『心をよむ』というラジオ番組で述べていたことです。ヨーロッパや中国の鉄道旅から、彼が各国の国民性について述べていた言葉です。聞いていた方もいらっしゃるとは思いますが、改めて・・・

オランダ、イギリス、スゥエーデンの北方ゲルマン系の人々は『合理』、、オーストリア、オーストリアの中部ゲルマン系の人は『正義』、中国は『発展』、イタリア、ギリシア、スペイン、ポルトガル、そして日本は『協調』。という風に類別していました。

なるほどな・・・と思いました。確かに上手いところを見ています。勿論単純にこれだけで完全に割り切れる訳ではありませんが・・・この四つの要素がそれぞれ混ざり合いより濃く出るところが特徴!ということなのでしょう。

合理が過ぎれば正義や発展、協調が影を潜めて『独善・不合理』に、正義が過ぎれば合理、発展、協調が薄くなって『被害妄想』に、発展が過ぎれば正義や合理や協調は消えて『独裁・拡張主義』に、協調が過ぎれば、合理性や正義感、発展の希求が薄くなり『無責任な保守・先送り』になってくる・・と。

自分の姿は自分が一番見えていません。自分たちの傾向による物差しで相手の行動を測ろうとします。確かに相手の行動規範が自分たちとは違うところにある、と同時に開いては自分の持つ物差しでこちらを推し量ろうとしています。

例えば、ある国は正義感が高じた被害感情で日本を見つめています。日本が合理性や国際協調を主張すると、かえってそこに日本の独善性や無責任を感じ取ってしまう結果になりかねないということでしょうか?また、ただひたすら発展向上だけを希求する某国は図らずも独裁・拡張主義国家と化しています。多分その国の人々や指導者は自分たちがはまっている陥穽には気付かず、日本も同じように拡張主義国家の底流が続いていると見做しているのだ、ということでしょう。

勿論、日本は自分の気質に沿って国際協調を主張することは大切ですが、それぞれの行動の本質的な『発想』を理解しようとすることは大事でしょう。確かに国家間の約束を反故にすることは国際的な「約束のありかた」に反することですが、彼の国の発想は、「自分たちは失われた正義を取り戻そうとしている。正義を貫き不正を正すのは国家間の約束以上の価値のあることだ・・・」ということなのでしょう。

ある意味では不合理な被害妄想を正すには、一つ一つの事柄について、「それは正義に反する」と主張するのが最も彼らの被害妄想に切り込めるのではないでしょうか。現在のように国家間の約束が・・・とか未来志向で協調体制を・・・だけでは足りないでしょう。同時に、我々も、「正義」という物差しを自分にはめた時「不正義があった」ことを正々堂々と認めることがきっかけになるでしょう。それは自虐的ではなく正義漢としての堂々たる態度になると思いますが・・・どうでしょうか。

ところで・・・冒頭の国名の中でヨーロッパで大切な国が抜けています。それはフランス・・・音楽などでも「ラテン系」などと類別されますが、絶対にそんなことはありません。どちらかと言えば合理性の気質が非常に強い、それでいて北欧系よりは協調的な気質もある・・・といったところでしょうか?


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