しかし、オウム真理教に関する事件の際に橋下徹氏が同じ様に「信仰の自由」を基盤として、マスコミが一斉にオウムを非難することは気持ち悪いと言っていたでしょうか?ちょっと記憶にないのですが、もしそうでないなら、巧妙に犯罪行為を行なっていた統一教会を擁護する(かに見える)言動の裏には、橋下徹氏と統一教会との間に何らかのつながりを感じざるをえません。
SNSを検索しても、右翼文化人、自民党の右翼政治家、右翼活動家やネットで沢山見かける右翼シンパの皆さんから、統一教会への批判が少ない様に思うのですが、どうでしょうか?
統一教会創始者の文鮮明氏の発言では、日本の天皇を文鮮明氏の血族にすべきだと言った主張や、日本人はサタンの国民で、選ばれた民である韓国人に貢がなければならないと言っていたそうです。どうして右翼の方達はこのようなカルト宗教を批判しないのですか?ここまで日本人を侮辱しているのは国粋主義者として気にならないのでしょうか?
政府は「霊鑑商法」を撲滅するために消費者庁を先頭に対応策を検討する様ですが、今更どんな効果があるのでしょうか?問題は霊感商法ではなく、カルト宗教と政治家の関わり方であり、信教の自由の名の下にマインドコントロールを常套手段とするカルト性がどこまで「宗教」であるのか?というかなり難しい問題に国家としての立ち位置を国民に提案すると言う大変な作業ではないかと思うのです。
政治と宗教は、キリスト教国、特にアメリカの過激な様相を見れば分かりますが、そんなに簡単ではない。個々人の信念であるべき宗教が、宗派として国家経営に関与することを排除しようとしてきたのが近代の市民社会を基にした民主主義ですが、今や世界中で宗教は政治に関わろうとし、堕落した民主主義の下では票欲しさに政治が宗教に擦り寄っています。
そうはいっても、「ある宗教の信者である政治家」は当然ありうる訳ですから、これからは、冒頭の橋下氏を含め「私はこの様な宗教の信者である」と明確にすべきなのかもしれません。少なくとも欧米の公的な届け出に「宗教」を記入する欄があると聞いたことがありますが、我が国も「世間体」と言う漠然とした一神教を抜け出す時期が来ているのかもしれません。