「 日本の最も美しい村 」という連合をご存知でしょうか。
これはフランスの 「 フランスの最も美しい村 」運動に深く共鳴した
当時のカルビーの社長の提案で関連会社の有った北海道美瑛市長が発起人となり
2005年、設立された任意団体です。7つの町村からスタートしました。
以降日本全国に広がり目下63の加盟町村となっています。
失ったら二度と取り戻せない日本の農山、漁村の景観や文化を守りつつ
5年ごとに審査を受けてこの運動は続けられています。
長野県は最も加盟が多く14の町村が参加しています。
小川村、木曽、中川村、大鹿村、高遠そして高山村等々。
どこも四季を通して美しい所ですが
今日は春、桜の頃の高山村をフォーカスしてみました。
「 和美のしだれ桜 」
高山村の五大しだれ桜には入っていないのですが
私が最も素晴らしいと思ったのは和美( なごみ )のしだれです。
地元の方の温かいおもてなしにも感服したことです。
樹齢が150年、200年、500年といった
他のしだれに比べるとまだ若く小ぶりですが
姿かたちの良いしだれですね。
「 水中のしだれ桜 」
高山村のシンボルのようなしだれ桜で
カメラマン氏にも人気のスポットですね。
遥かに冠雪の峰が見えるのもここならではですね。
この水中のしだれ桜で樹齢250年と言いますから
地元の皆さんがどんなにかお世話されてきたことだろうと
景観を守る努力が偲ばれます。
「 中塩のしだれ桜 」
観音堂の敷地に立って枝張りが程よくまとまっており
樹勢もよい樹齢150年の桜です。
樹下にはお地蔵さんが安置されていて
ここの大きな特徴ですね。
何百年にも渡ると
枝を切ったり花の付きが変わったりするものですが
中塩はまるで全盛期のような勢いです。
「 坪井のしだれ桜 」
高山村の中でも樹齢500年~ 600年と言われています。
根元からその子が育ち孫やひ孫が株立っています。
幹周約8メートル、根元の直系4m と大きな木なのですが
この時は花の付きが少しまばらだったようです。
全国番付でも「 小結 」とされ
老樹の気品を持つしだれ桜と称されています。
高山村に限らず「 日本で最も美しい村 」を
世の中が落ち着きましたらいろんな季節にお訪ね下さればと思います。