電車はいつも降車駅の出口に近い車両に乗ります。
時間がなくても少しでも近い車両に乗りますが、
この時は、一番前に乗りたくて時間はあったけれど、
荷物が重くてえいっと一番後ろに乗りました。
この先で対面する電車のことで話が止まらないお父さんがいました。
隣でひたすらうんうんと頷く息子さん。
お母さんは、これからどこへ何をしに行くのかわからず不機嫌そう。
そこへ車掌さんが来て息子さんに特製カードをプレゼント。
大喜びの息子さんに、途端にお母さんも満面の笑み!?
電車ってすごいと感動。
駅に着いて急ぐこともなく歩いていると、
やがて乗り降りする人もいなくなり、その先には、
先発の電車を見送る人と、見送られる人。
安全を願うこの人たちに乗せてもらっていたのだと気付き、深く一礼。
そういえば父も、車の運転が好きでたくさん乗せてくれた。
間もなく父が亡くなって10年。
生前、「母親はいいぞ。父親はなあ・・・」と言っていたけれど、
父親だってすごくとてもいい!
父の笑っている顔を懐かしく思い出した。
出口が思い切り遠い車両もいいもんだ。