ボラセン立ち上げ手記の要点
●被災者からのボランティア依頼(ニーズ)に対する対応
①電話対応の担当者はニーズ表にない事柄も詳細な内容を聞くようにしたほうがよい。
②ニーズ依頼の方の家の場所が判らず苦労したので、目印となるタオルや衣服などを掲げてもらうようにしたらスムーズになった。
③依頼のあった家庭が高齢者や一人暮らしの被災者の場合、話し相手となるボランティアを同行させたほうがよい場合もあった。
④運び出しボランティアに清掃ボランティアも同行してもらった。
●行政職員とボラセン運営のボランティアとの温度差
・行政職員や団体職員は職務的に派遣された人たちであり、2~3日で他の担当者と交代してしまうこともある。従ってこれらの人たちと無償ボランティアとして参加した人たちの温度差を感じた。
(例)
1.ある時ボランティアの皆さんへということで、パン・飲み物の差し入れが南部VC本部に届いたが、夕方ボランティアが帰った後に現場のVCに連絡が入った。その日の午後には届いていたが誰も手を打たなかった。
2.ボランティアの活躍に被災者からお礼の電話を受ける場合もありました。しかしその報告がボランティアの帰った後の夕方の会議で知らされていた。反省のうえ、お礼などは受けた時点で文書化し、ボランティアの待合所のボードに随時貼るようにした。
●メディアを通じての広報、啓蒙活動
災害が起き、情報不足になると被災者は不安になり、疑心暗鬼からボランティアが訪れても心を開いてくれない場合もあります。こんなとき新聞、テレビなどでボランティアの活動を紹介してもらうことにより、ボランティアの参加が増加すると共にニーズの依頼も大きく増えた。
●VCでの会議(朝夕二回開催)
・朝の会議はボランティアの集まる前に開催
県庁に設置された支援本部からの通達、連絡を受け、その日に行う活動の確認と前日支援本部に送った質問などの回答を申し送りした。
・夕方の会議はボランティア解散後に開催
その日に活動した内容の報告を各セクションから報告。反省点、改善点、支援本部への質問事項の確認などを協議した。
・会議の参加者は?
VCには沢山のボランティア、行政・団体職員などで成り立っています。毎日のように参加する人が変わる状態なので会議の際には自己紹介を兼ねて報告するようにした。
●書類について
・ボランティアの登録の書類、ニーズの書類、ボラ派遣の書類、その終了書類、資器財使用許可の書類や本部ではそれらをまとめた書類も必要となる。
・なぜこんなに書類が必要なのか?
VCの運営に携わるボランティアや行政職員は常駐ではないので書面を通じての情報伝達が必要とされます。
・5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どのように、どうした)を基に正確な書面作りが要求されます。
●その他
・インターネットによる専用掲示板の活用
①被災者の声が書き込まれ、励ます掲示板
②ボランティア同志の連絡用掲示板
③スタッフ専用掲示板・・・その日に起きた問題点などを書き込むと全国のボランティアの人たちから迅速にアドバイスを頂き感謝。
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