先日、結成10年未満の漫才芸人たちが競いあうM1グランプリが開催され、チュートリアルが優勝し、賞金1千万円を手にした。他にピン芸人のR1もあり、若手芸人たちの登竜門となっている。若者たちが笑いをカッコイイと思い、女性、子どもから人気を集めるまでとなった。笑いに憧れ、大学や会社を辞めたりして、笑いの道を目指す人が多くなった耳にする。
ちょっと前までは、歌手やミュージシャン、タレントをマネージメントしていた芸能プロが、CDセールスの減衰に伴い、スポーツ選手、お笑いの芸人たちを囲うようになってきた。元々、お笑いを主軸においていた吉本興業 浅井企画 大田プロは、コンテストを開いたり、地方に舞台を作ったりしながら、新しい笑いと人を発掘しようとしている。一方、歌謡が主軸であった渡辺プロ サンミュージックなどは、歌手、俳優のタレント化させて、番組に出演させる傾向が強い。
「笑わす」と「笑われる」は違う。「天然ボケ」と「本格派」とは、雲泥の差である。何度、見聞きしても笑えるスタンダードなネタを披露する笑いもあれば、一度、見聞きしただけで、飽きてしまう笑いもある。舞台の笑いは前者。テレビの笑いは後者と言えよう。
何度、聞いても笑える古典と呼ばれるジャンルがある。喋くり漫才、落語がそれに当たる。漫才は、コンビが書くよりも作家が書いた方が、起承転結を上手に扱い、スタンダード化しやすい。それを、芸人がお客に合わせて演じわける。落語も、口伝えで受け継がれた古典落語がある。
しかし、時代が変わり、キセル、提灯など小物の仕草をしても、今の人にはイメージがしにくくなり、長屋や町家が無くなり、色もん、人情話も感情移入がしにくくなっているのは避けられない。そんな中で、落語の基本を今風にしたてた新作落語がある。シンガーソング噺家というわけだ。
笑いとは、「駄洒落」に始まるという。「駄洒落」とは、言葉尻を遊んだ笑いだ。
「洒落」とは、話しの中で、相手が思い浮かんだイメージを少しだけ外すことから生じる笑いだ。だから、「お洒落」とは、格好を少しだけ外した状況を言う言葉であり、皆が同じ格好をするようになると、それは「お洒落」とは言わない。単なる普通の格好となる。
今夜の紅白歌合戦は、他局番組の制作力が弱そうだから、高視聴率を望めるかもね。50%を越えるようなら、洒落っ気が効いて笑っちゃうかも?
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