僕の細道

蕎麦@有漏地(うろぢ) [一宮氏/綾部] 

一宮市の有漏地という蕎麦屋に行きました。

のどかな通りから脇道に入ると、その蕎麦屋はあります。
建物前と道路を挟んだ向かい側に駐車場があり、そこに車を停める。今回は下戸の友人を運転手としているので、お酒も飲める。

開店時間と同時に入店したので、店内には客は誰も居ない。
店内にはカウンターが8席とテーブルが3卓あった。
厨房は、客席より一段下のなっているので、調理をしている姿が眺めることが出来る。もちろん、見通しの良い、カウンター席の真中に陣取る。

友人はざる蕎麦(700円)と釜揚げ饂飩(600円)を注文した。
私は「そば通セット」(1,700円)を頼む。
この「そば通セット」の内容は、ざる蕎麦、蕎麦味噌、珍品(何種類かの肴から選べる)
地酒(何種類の中から一杯選ぶ)です。
珍品は、油柚子を選び、地酒は新潟の神亀を大将に告げる。
早速、冷蔵庫から取り出した一升瓶が目の前のグラスに並々と注がれる。

同刻に働いている諸兄に申し訳ない感はあるが、昼間から飲む酒は、ここぞというぐらいに美味いものである。割り箸の先で、二種類の肴を摘まみ、グラスを傾けると、あっという間に空になってしまった。

二杯目は、山口の地酒を注文する。(銘柄を失念・・・。)横では、友人が、茹であがった釜揚げ饂飩をすすっている。少しだけ、分けてもらい、つまみ食いする。何も漬けなくとも、味があり、しっかりとした腰のある饂飩である。

カウンター席は、客と料理人の距離を短くする。しかし、そこには一線の壁が有ることを忘れてはいけない。蕎麦の話をアレコレと、大将と話が弾む。

ここの蕎麦は北海道産、茨城産、群馬産?の三つのそば粉のブレンドで打っているそうです。信州のそば粉は雑味があり、逢わなかったかったそうです。他の肴の薀蓄も聞け、二杯目のグラスが空になった。横では、友人がざる蕎麦をすすっている。

三杯目は佐賀県の「東一」を頼む。そして、蕎麦を茹で上げてくれるよう告げる。

綺麗な蕎麦が目の間に置かれ、箸で持ち上げると蕎麦の香りがした。大将曰く、「新蕎麦です。」そばつゆに漬けず、蕎麦を味わう。細身の蕎麦だが、蕎麦の香りと味が、口中に広がる。

今度は、そばつゆを漬けていただく。ツユが蕎麦の邪魔をしていない。出汁の加減が、蕎麦の良さを助けている。

最近は、どの店でも甘辛いツユが多く、良い蕎麦もダメにしていた。これは、人々が判りやすい味を好む(微妙な味加減が判らなくなった)という傾向とあいまっている。

何でも、大将はこの地の出身で、大阪で料理修行をしていたとの事。特に出汁については、一家言の主張を持っている。

三杯目の「東一」は、辛口のお酒なのだが、デザート感覚で飲める酒である。おかげで、口の中がさっぱりする。

そして、最後に蕎麦茶をすすり、完結。

美味しかったです。

【店名】有漏地(うろぢ)
【TEL&FAX】0586-51-8767
【住所】〒491-0001
     一宮市大字綾部諸谷51番地
【最寄駅】JR東海道本線 名鉄犬山線 江南駅 尾張一宮駅
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「胃次元」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
1998年
1997年
1996年
人気記事