僕の細道

【となりの山劇】第30話

<なんかアヤシイ の巻>

 先日のこと、山の方に行く途中の道を開拓してやろうと思い、近道を探っていたら何も無い田んぼの真ん中にやったらでかくて立派な建物があったのです。何故こんな場所に?と思って近くに行くと、その建物は高富町の町役場でした。

 そーいえばこないだここの元町長は何かやらかして起訴されてたっけ新聞に載っていたぞ。立派な建物と言えば、名古屋市内栄にある芸術文化センターも、何か裏工作がいろいろあって、紙面を賑わせていたな。

 たまたまなのかもしれないけど、そんな話を巷でよく聞くものだから、自治体にしては分不相応なやたら立派すぎる建物があると、ついアヤシイと勘繰っ
てしまう癖がついてしまったのです。
 ウチの方で言うと、でーんと立派な農協があったり、町役場があったりすると、なーんかアヤシイなと感じてしまうのです。

 話はそれるけど、近所には建物が立派で設備が完備しているような歯医者があったりするけど、やっぱりこれもアヤシイ気がするものですから、あまのじゃくなワシは昔ながらのお爺さんがやってるような歯医者に行ってしまう。ただ、実際にはどちらがいいかはわからないですね。

 アヤシイといえば、ワシの住んでる穂積町にも立派すぎる「穂積町総合センター」が数年前にできた。中にはでっかい公演ができる程の大ホールや展示会室や会議室、老人福祉施設等があるが、それはもうデーンとそびえ立っているのです。

 はたから見ていると、たいてい誰もいないので、利用状況はあまり良くはないように見える。いつもがらんとしているものだから、一体「誰のために」作ったのかなと思ってしまう。
 とはいえ、ここはロビーに誰も居なくても全館空調完備で、夏でも快適に涼しいので、休みの日の昼間なんかに本や雑誌を持って行って読んでいる。

 そういえば、去年だったかな。町の企画で「山下清展」をやっていたんだけど、画伯の作品を管理している団体から「あれはニセモノだ」と新聞紙上でクレームがついた。にもかかわらず「展示会」は予定通り開催された。そーいった事件があったのもだから、ニセモノとクレームがついた作品を誰が見に行くのかなと思っていた。ところが、周辺の小学校やPTAを総動員して人数を稼いだそうな。なーんかアヤシイ。

 次は笑い話。今年の3月の半ばも過ぎた頃、JR穂積駅南口のメイン通りに何の前ブレもなくいきなり、小人の像がてっぺんについたレトロっぽい街灯が距離にして駅から100メートル程の間だけ設置された。
 工事の方もいきなり始まって、3月の末日にきっちりと終了した。そこまでは道路工事と同じで、よくある話かなと思ったが、街灯の色がね、オレンジなんだよね。もー場違いもいいとこ。
 こういう色でも歩道が明るくなったからいいか。と思っていたら、この街灯。夜の10時頃になると消えるんだよ。私が電車で帰宅する頃には、とっくの昔に消えている。なんじゃそれ? 『何の役にもたっていない』じゃん。

 そーしてたら、今度は町立図書館ができるらしい。駐車場は50台分を確保すると言っているから、これまたかなりの規模になるんじゃあないかな。しかも、その税金を負担するのはワシらなんだよ、きっと。困ったものだ。


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