おはようがんす
正月の七草を集めることを七草拾いと言うが、六日は正月休みが終わり本格的に働き始める
六日山、と言う行事がある
六日山には、山の神で有り樹木の神である、大山衹之命をお祀りし、山仕事の安全と、豊かな山に成ることを祈願する
そして其の脚で山の初仕事の、小正月に使い、五穀の豊穣を祈願するための繭玉飾りに「御木、山桑」、を伐ってくる
山桑は自然界で蚕が唯一食べるはっぱで有り蚕を保護する、衣笠様、がお持ちになっている枝がそれだ
正式には山法師と読んでいるが、どちらが正式名なのか知らない、
当家では畑の一角と庭に山法師が植えてある、
庭のは餘に大きくなり過ぎて枝を採るのが難しいし、古木に成ると徒長枝が出にく
くなるので繭玉木としては適当ではないので畑の若木を毎年枝ぶりを考え乍ら切って使用する
今年もピンボケだが、この一年を象徴するような写真だ。
先ず神様に御饌神酒を進ぜ、農や食の源、御神水を右端から進ぜる
浪の華。御饌、と進ぜ、その御饌を使って作ったお神酒を最後に進ぜて一年の安寧を祈る、それから木を伐る段取りになる
何時からこうした行事が始まったのか不明だが
神仏を祀る以前からこうした木や草や岩などに精霊がいると信じられた時代からの物と想像する
でもそれはそれで純粋で夢が有って大事なことだ
其の後神や仏と言った信仰が発展して今の地球滅亡へのくだり坂を下っていると思って居る、精霊を信じ自然を大事にして
居れば、今の気候変動も無かった、【人間はちっとも考えない葦である】と思える節がある
動物も植物もどんどん絶滅の坂道を転がろ堕ちている、人間も自然の連鎖の一部品であることを考えなくてはいけない
此の日から七日、七夜、措くと13日に成り、木が乾燥して枝が固くなり繭玉が挿しやすくなる、
生活の知恵なのか、精霊の配慮なのか?
明日の七草に入れる食材も今日の内に採って置く。年々苦労して居るので。最近では秘かに畑や百樹園の中に栽培している
先ず芹だが、日本古来の和芹で有り、田圃の縁や。清水の端などで見つけるが、省略して手間を省いて百樹園の中に作っている
此の芹を摘んで六日に正月供物として進ぜる、それから此れを七草粥に入れるのが習わしだ
正月はのんべんだらりと酒を飲みお節を食べて太る太ると気にしているのではない、こうした一年を始める細やかな気遣いを
古人は子孫に残しているのだ、心せよ子孫!!!
薺は畑に生える冬を代表する雑草で農家の害草だ、でも栄養価はあり冬咲く貴重な花でもある、が、害草は害草だ
御行、も冬草の選手だ、冬らしく絮毛を纏ったチチコグサは春速く咲く黄花がきれいだが矢張り農には害草だ
繁縷は読んで字の如くでつるせいで地面を覆う害草なのだが
山野にこの時期沢山あるあおくさで、野菜が少なくなると一番に小鳥たちが啄ばむ草だ
佛の座だ、子オニタビラコ、と言うのが正式の名前だと聞く、当家の田圃の縁に沢山あったのだがいつの間にかなくなっている
しかたがないので百樹園の中に植えて措く一つだ
鈴菜、すずしろ,はご近所で戴いた。そうした助力が有って家例伝承が続けられている、ありがたい事だ
酒やけや胸やけが続く正月の体の為に不足がちなビタミンと繊維質を摂るための古人の知恵を大事にしなくてはいけない
明日の七草は奏した効能があるのだ
そんじゃあ又話すべえ
遊童子
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます