霜

おばんでがんす

先日初霜が降りた、寒さに慣れない身体が吃驚している、かじかむ手でシャッターを押して見た

何菫だか知らないが其の白い縁取りは見事である

種の着き方で菫と知れる、よく見ると鋸歯に有る微細な棘に皆霜が付いているのだ、正直なもので木々やたて物の隙間から朝日が射すとそこだけが瞬時に溶ける

紅葉したぎしぎしの葉が白く成っている

自然の力はい大だ全ての地表の物を皆白く染めてしまう、緑濃い「荒れ地野菊」のロゼット葉も真っ白だ

こうして秋が終わり冬に入る光陰矢のごとしとは当を得て妙だ

そんじゃあまたはなすべえ　　　　遊童子