お晩でがんす
今年も春の庚申祭りの日が来た
今年は申年の庚申様で12年ぶりの大庚申様だ、
だが今時は如何に山深い田舎と言えども年年歳歳参加者が減る傾向にある。参加を希望する家家から野菜と米を
集める、当番様、と言う特別の年中行事をつかさどり。区内の会計を采配する役がある
秋の参加者の全員の籤びきで決まる、一番と二番。最後と最後から二番が当たり役だ
籤だから続けて役が当たることもある、三年続けて当たると目出度い事とて紅白の餅を搗いて区内全戸に配る
と言う習わしもある、私の記憶では過去に一度だけあった、大変な散財なので区内の各家でお祝いを出す
先ず先ず、ほぼ間に合うくらいに成るのだが、これも仕来りであり相互扶助の精神だろう
祭神は、猿田彦大神だ、所謂、見ざる。聞かざる。言わざる。の三猿である
昔は食事だけの「強飯会」であったが今は掛け軸を外して酒も飲む、それがコミニケーションであり
区内の若い嫁さんがどこの家の嫁で機転が利くとか、元気が良いとか、料理が上手だとか、良く分かり
意外な親睦が図れる
こうした親睦が希薄になってきたことが隣の年寄りが死んでから十日も経って発見された、、、
などと言う事が出来てしまう、古い事も悪い事ばかりではない
続続と参加者が集まってくるが、もう待てない年寄りは飲食が始まってしまっている
此れと言って偉い御馳走があるわけではないが。大勢で食べる食事は美味しいものだ
そしてどうしても食がすすんでしまう、胃のない私などは「馬鹿は死ななきゃ治らない」って食べ過ぎになって
しまい。あとで苦しい嘔吐に悩まされる、でもそれほどリラックスして語り合える会だ
まあ続けられるうちは地方の残された文化の伝承をしたいものだ
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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