遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

お盆の伊呂波

2014年08月14日 | 年中行事

おばんでがんす

当家の迎え盆は昔通りに丁寧に踏襲している、盆の行事は、八月一日から始まる

8月1日 釜の口開けでこの日から羽根のある昆虫を取ってはいけない、なぜならご先祖様は羽根の

有る虫達に乗って飛行便で故郷へやってくるからだ。

 

やはりあの世からでも故郷がよいのかもしれない

、、、と言う事は案外この世の方がよいのかも、玄関先に此の竹製の蜻蛉を1日から13日まで置く

八月六日に茅を取って盆棚の縄を作る準備をする、同日七夕の飾りつけをする

八月七日七夕飾りを川に流す、、天の川の対向で、地の川に流す、この日から七晩焼きを始める

ご先祖様が道に迷わない様にという意味と、門前を清めて邪気を払っておくためだ

八月12日まで毎晩一束ずつ小麦藁を燃やす、ぱちぱちとよく燃えるし夕方の火は幻想的だ

今年も倅は仕事が忙しいので孫に手伝って盆棚造りをした、孫がほとんど出来る様になり

此のことはこういう謂れが有ってするのだ、と言う事を教えながらの作業だ

青竹は今年の新竹で 程よきところから夫夫四枝残して先を切る4枝*4本で16枝となり枝は夫夫

が二本ずつあるので32枝となる、自分たちの家族や家や田畑や財産と言ったものを守護する仏様が

32柱いらっしゃる、そのことを踏まえての数だ

こうして普段仏壇に置く先祖の位牌を外に出し埃を払い沐浴をして盆棚に納める

勿論仏具もきれいに拭き清めて同じく盆棚に収める

こうして御先祖様の仮の姿である位牌がきれいに収まると飾りつけができる

先ず新竹の太いもので作る花瓶を四個取り付け、朝早起きをして採取してきた盆花を適度に活ける

秋の七草を始め17~8種類の花がある、棚の下には。時の水果を進ぜる、この水果を盆の内は

食べない様にと針のある木の枝(杉や松、桧)などを敷き上その上に置く、しかし水果が 

何時の間にか西瓜に,語呂合わせでなって、それが当たり前になってしまっている怖いことだ

竹の枝の数と同じ理由で縄につるす御幣も32になっている

こうして先祖を乗せてきた蜻蛉の労をねぎらう意味で13日の迎え盆の夕食の家族全員の大パーティーには参加させる

こうして迎え盆の会場造りが終わり、菩提所の寺へ迎えに行き、迎え火を戴いてくる

門先で迎え火を焚きその火で線香に火を付けそれが種火となって盆棚に移す、その時に必ず奥の間の

縁側から上がる、なぜなら死者は奥の間から縁側に出て墓地へ向かうのが習わしだからだ

寺からの迎え火は其の儘弓張り提灯に入ったままで門の柱にとどめておく、遅れてくるかもしれない

ご先祖様の目印なのだ、こうした細かい優しい配慮がなされて伝統や「家」が受け継がれてゆく

次回は又続を話そう

そんじゃあまたはなすべえ   遊童子

 

 

 

 

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2 コメント

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家例を護る (秋田の絵子)
2014-08-16 18:24:45
遊童子様
御無沙汰ですね
今年もお盆の行事が着々と進んでいるようですね
秋田は比較的昔からの伝統表示を色濃く残しています
我が家も15代以上続くこの地方では古い家系です
私が嫁に来てもう32年がたちました
しゅうとはもうすっかり家例のことは言わなくなりました
でもまだしっかりしていて時々葉相談に乗ってもらっています
遊童子様がどんな思い出家例と言う地方の伝統を守っているか良く分かります
私も最初の十年余りは頭が変になるほど苦しみましたが姑の根気良い指導で何時の間にか会得して、いまや自然に姑の跡が継げましたしご近所にも指導できる位になりました

伝統行事や伝統の加齢と言おう様なものはそれぞれに深い意味があり、それぞれに一年を大過なく過ごす知恵が集まっているものです

今は娘に真剣で教えています
娘は私と違って子供のころから見ているので覚えが早いようです、ちなみに当家は婿養子をもらいました

姑,舅。私達、若夫婦、孫3人、で9人の大家族です
その家族がそろって色色ができることは喜びです

そのうちにもっと詳しい話ができると思います
遊童子様伝統の灯を護ってください

又後日、絵子









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伝統の灯 (遊童子)
2014-08-16 20:20:23
秋田の絵子様
こめんとありがとうございます
お説の様に伝統を正しく伝えることは大変なことだと私も常常感じています。でも自然と身について
此れをしないと何か忘れ物をしている気分になります
当家も娘たちが跡を取り養子をもらいました
今は孫に真剣に教えています
其の伝統の一つ一つにいろいろな意味があり謂れがあることを教えながらです
只その地方地方に息付いて来た伝統文化を誰かが残さなければそれは死滅してしまいます
ただそのことだけは防がないといけないと思って守っています
何の得にもならないことですが、神仏が私に与えてくださった使命だと思っていますから、
別に苦にはなりません

お互いにがんばってみましょう何時かきっと後世で役に立つはずです

ではまた







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