たわ言、泣き言、独り言 時々新刊案内

宝石の翼 セリエルの空

「宝石の翼 セリエルの空」(藤あさや, 2018/12, Kindle版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MHB32VT/ref%3Dcm_sw_r_tw_dp_E7E2YCYWNK89JE3M80RR

読了しました。
読んだ後にため息とともに本を置く、そんな物語でした。
今回は Kindle Unlimited による購読です。

第一次世界大戦が数十年も続いている世界。
科学技術は開戦時からほとんど進んでいない。
そんな世界で、英国の空を守る少年たち。
彼らが操るのは奇蹟の機関、エーテル機関で駆動する無尾翼機、D7Aだ。
D7Aに乗機する少年の1人、スノウホワイトは、ある夜、夢を見る。
それから少年の身に起きる様々な出来事。
緻密で美しく、そしてどこか残酷な物語……

この物語を読んでいて、主人公の少年のコールサインや、緻密に描かれる空戦機動から、わたしは神林長平先生の著作「戦闘妖精・雪風」を度々思い起こしました。
しかし、この物語は「戦闘妖精・雪風」とは全く違っていました。
似ているのは、しっかりした設定と、それに裏打ちされた、まるで映画でも見ているかのようなストーリーテリング。
違っている点は、儚さと美しさです。
残酷なほどに儚く美しい物語でした。
読み終えて、ため息とともにページを閉じました。
とても面白かったです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書感想文」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事