「交錯恋愛36」の続きです(´ω`)
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日曜日。
オレが目を覚ますと、ちょうど時計の針が11時を指していた。
「....寝過ぎた」
──ま、いいか。日曜だし別に予定も無いし。
起き上がると、カレンダーが目に入った。
...そろそろ夏休みだなぁ。
もうクーラーは手放せない季節だ。
もそもそとパジャマからTシャツとジーパンに着替えて、いったん伸びをする。
「あー、腹減ったー」
「何か作ろうか?」
「!!!?」
明らかに、聞き覚えのある声。
振り向くと、そこに居たのは...
「リナ!!」
「あはは、ごめーん。開いてたから勝手に入っちゃった」
いたずらが見付かったような顔をして、台所の方からリナが顔を出した。
「お前さん..いつから?」
「ついさっき、回覧板回そうとしたら呼んでも出てこないからさぁー。...鍵空いてるからつい」
「入ったなら起こしてくれれば良かったのに..」
「いや、ガウリイ気持ち良さそうに寝てたから...ごめん、怒った?」
寝起きで低い声のオレに、リナはちょっと焦ったような声を出した。
..これは意地悪したくなるなぁ。
「うん」
「えっ..と、ごめん」
しゅんとするリナに、ちょっと罪悪感。
「んー、じゃあ、飯作ってくれたら許す」
笑って言うと、リナもホッとしたように笑った。
「よっし、唸るほど美味しいの作ってやろうじゃないの!冷蔵庫の中身使って良いの?」
「おー。楽しみだなぁ」
素直に楽しみだ。
ふと窓を見ると、外は日の光できらきらと輝いていた。
「...うまい!」
「でしょー!これ隠し味に玉ねぎ入れてるのよ」
「なるほど...だからこの爽やかな後味...」
リナのハンバーグはうまい。
あ、でもこの前アメリアからもらったクッキーもうまかったなぁー..。
「..ねぇ、ガウリイ」
「うん?」
口のなかにハンバーグを詰め込んだまま振り向くと、リナは少し思い詰めたような顔をしていた。
もぐもぐもぐもぐもぐ...ごくん。
「どーした?」
「ガウリイってさ...」
「おう」
「.....アメリアと、キスしたこと、ある?」
ぶふぉっ!
オレは盛大にスープ皿に顔を突っ込んだのだった。
続く
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次回もリナのターンです(´・ω・`)
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日曜日。
オレが目を覚ますと、ちょうど時計の針が11時を指していた。
「....寝過ぎた」
──ま、いいか。日曜だし別に予定も無いし。
起き上がると、カレンダーが目に入った。
...そろそろ夏休みだなぁ。
もうクーラーは手放せない季節だ。
もそもそとパジャマからTシャツとジーパンに着替えて、いったん伸びをする。
「あー、腹減ったー」
「何か作ろうか?」
「!!!?」
明らかに、聞き覚えのある声。
振り向くと、そこに居たのは...
「リナ!!」
「あはは、ごめーん。開いてたから勝手に入っちゃった」
いたずらが見付かったような顔をして、台所の方からリナが顔を出した。
「お前さん..いつから?」
「ついさっき、回覧板回そうとしたら呼んでも出てこないからさぁー。...鍵空いてるからつい」
「入ったなら起こしてくれれば良かったのに..」
「いや、ガウリイ気持ち良さそうに寝てたから...ごめん、怒った?」
寝起きで低い声のオレに、リナはちょっと焦ったような声を出した。
..これは意地悪したくなるなぁ。
「うん」
「えっ..と、ごめん」
しゅんとするリナに、ちょっと罪悪感。
「んー、じゃあ、飯作ってくれたら許す」
笑って言うと、リナもホッとしたように笑った。
「よっし、唸るほど美味しいの作ってやろうじゃないの!冷蔵庫の中身使って良いの?」
「おー。楽しみだなぁ」
素直に楽しみだ。
ふと窓を見ると、外は日の光できらきらと輝いていた。
「...うまい!」
「でしょー!これ隠し味に玉ねぎ入れてるのよ」
「なるほど...だからこの爽やかな後味...」
リナのハンバーグはうまい。
あ、でもこの前アメリアからもらったクッキーもうまかったなぁー..。
「..ねぇ、ガウリイ」
「うん?」
口のなかにハンバーグを詰め込んだまま振り向くと、リナは少し思い詰めたような顔をしていた。
もぐもぐもぐもぐもぐ...ごくん。
「どーした?」
「ガウリイってさ...」
「おう」
「.....アメリアと、キスしたこと、ある?」
ぶふぉっ!
オレは盛大にスープ皿に顔を突っ込んだのだった。
続く
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次回もリナのターンです(´・ω・`)