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花便り



タチツボスミレ
2015年5月17日(芽室町)



 母は花好きで一緒に道を歩いていると道端や道沿いの家の庭の花の名前を教えてくれました。そのせいか、私も幼少の頃から花が好きでした。
そんな母と私にとって共通の思い出になっている山野草があります。父は若い頃、左官屋を営んでいましたが、学校が夏休みの時に、母、兄、私も新築の一般住宅の現場に手伝いに行ったことがありました。現場の周りはまだ他に民家が殆ど無く、荒野のような広い空地には草花がたくさん生えていました。母と現場付近を散歩していた時に可愛い薄紫色のスミレを見つけました。恐らくタチツボスミレだったと思います。
一株採ってきて自宅の庭に植えました。優しい薄青紫色の花弁がとても可憐なそのスミレは、そこに住んでいる間ずっと咲いていました。
母もそのことは良く覚えていて、今でも時折思い出しては二人で話をすることがあります。

 母が花の事を度々私に話さなければ、またそんな花の想い出がなければ、今こうして道端の花に気を留めることは無かったかも知れません。
心から花が好きだと思える自分にとても満足していますが、そう思えば、幸せな幼少時代であったと言えるのかも知れません。

 高嶺の花はいつまでも楽しめませんが、足元の草花は歩ける限りずっと楽しめます。野鳥もそうです。退屈な人生なんてありえません。

hiroko



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