
イタキスの原作、持ってますか?
イタキスはコミック本と単行本の2種類があります。
コミック本は全23巻
単行本は全14巻
私が持っているコミック版には、
本のカバーの裏というか帯の部分に、
「作品のかいせつ」というのがあります。
「作品のかいせつ」とは、ほとんど名ばかりで(笑)
そこには、多田先生のちょっとしたメッセージが書かれてあるのだけど、
それをご紹介したいと思います。
第1巻
昔からマンガの中の冷たい男性が大好きで、女の子がいじめられ
それが愛に変わっていくストーリーが好きなんですよね。
(ひょっとして、マゾかしら…)
でも、実際は優しい男の人が好きですよ。
少女漫画の王道。
この内容が書きたくて、多田先生はイタキスを誕生させたのね。
第2巻
第1巻と同じ内容
第3巻
小学校の時は 頭のいい男の子。
中学の時は スポーツが出来る男の子。
高校の時は 顔とルックスのいい男の子が好きでした。
今は性格のいい人が好きです。(マンガでは冷たい男が大好き)
入江君は多田先生の学生時代の好みを足してできた人物なのねぇ~
第4巻
琴子の親友のじんことさとみは、私の友達のマンガ家さん。
(某雑誌の)小林じんこさんと、池沢理美さんがモデルなんですよ。
(顔は似てないけど)
2人とは、もっぱらライブ仲間でミーハーしています。
この他にも原作にはくらもちふさこ先生の名前や聖千秋先生の名前も出てきます。
マンガ家さん同志、仲がよかったんですねぇ~
第5巻
もともとネコ好きの私ですが、5巻から犬をワキ役に入れてみました。
昔、飼い犬に噛まれてしまったという、情けない体験をした私は、
それ以来、犬嫌いに。
と、いうわけで琴子までも犬キライにさせてしまいました。
クラリスという名前は、私の好きな女優さんのジョディ・フォスターが
「羊たちの沈黙」という映画の中で、演じていた役名からいただきました。
Love in TOKYOには出てこない、愛犬「チビ」のセントバーナード犬。
でもって、このクラリスというのは、
松本姉妹が飼っていたアフガンハウンド犬の名前。
第6巻
この作品の連載中に、「ジェイコブズ・ラダー」という
こわ~い映画のとりこになってしまいました。
BGMのように 何度も映画を観ては、ラストに泣き、涙を流しながら
作品を描いていました。
ハンサムじゃないけれど、味のある顔の主役、ティム・ロビンスのファンになってしまい
おかげで、みんなになんだか少し変だと言われている今日この頃です。
多田先生はもともと洋楽や洋画が好きだったのねぇ~
第7巻
「イラズラなKiss」もいよいよ7巻目となり、今までに一番長く描いた
「愛してナイト」をついに越してしまいました。
(最初は3回連載の予定だったのに)
こんなに続けてこられたのも、ひとえに皆々様のおかげです!
というわけで、8巻も宜しくお願いします。(へへ…)
そんなちゃっかり具合も琴子っぽい。。。
第8巻
8巻の作品を描いてる頃に、この「イタズラなkiss」
のイメージCDが出るという話を聞きました。
自分の作品が別の形で作品になるのって、少し心配で、すごく楽しみでした。
出来上がりはGoodです。
この本と同じ頃発売なので、BGMに流しながら読んでもらえればうれしいです。
う~~ん。
私、唯一、これを持っていないんですよねぇ。残念。
第9巻
半年くらい前に買って箱に入ったままになっていたミシンを
やっとこさ出しました。
自分の絵が刺繍で出来る優れもの。
琴子と入江君を作ったりして、大ハマリ!
友達には「一生開けないと思ってた。」と言われながらも頑張っています。
(担当注:実は別マ9月号のカラー扉は、このミシンで作られた)
これはイラスト集の中に入っています。
第10巻
琴子と直樹も10巻にしてやっとうまくいき、
私もヤレヤレといった感じです。
気持ちの上では、これが完結なんですが、しかし、
ここまで来たなら勢いで新婚生活も描いてみよぉ~かなぁと、
いうわけで、11巻では二人の初夜も…避けては通れないだろうな。う~ん。
続けてくれてよかったぁ~と心から思った私。
この「勢い」ってのが、多田先生であり、琴子ですよねぇ~
第11巻
琴子と入江君もついに結婚させてしまい、私もそんな2人に慣れないもので
ファンレターに「結婚指輪がはまってないっ。」とおしかりを多々頂きました。
ハワイ旅行分だけ、2人の薬指に光らせておきましたので、
あとはゆるしてネ!(なんて、めんどくさがり屋の私)
だからって…Love in TOKYOまでマネしなくていいのにねぇ~
第12巻
「イタズラなkiss」のCDブックが出ることになりましたぁ。
入江君役は、いつも入江君の洋服を参考にさせてもらっている、
MEN'S NON'NOのモデルの田辺誠一クン。
まさにイメージ通りで感激です。
MEN'S NON'NOを見ながらCD聞いてみて下さい。
はいはい。持ってますよぉ~先生。(笑)
詳しくは 「私のイタキスコレクション」
ていうかぁ~田辺さん、入江君の服の参考だったんだぁ~
ちなみに入江君のモデル像はドラマ「ホームワーク」
に出てくる福山雅治さんです。
違った!「明日があるから」のましゃだった。
第13巻
「イタズラなkiss」のイラスト集が出来ました。
1回目からのカラー原稿をひっぱりだすと、1枚1枚
思い出があって、なつかしく眺めてました。
豪華なお友達からのメッセージもたっぷりなので、
ぜひ買ってみてやってください。
もちろん、初版本を持っていますよ。
第14巻
琴子がいよいよ看護婦さん(看護師さん)になる話に突入しました。
私にも琴子同様、未知の世界なので、
家にはおそろしい医学書がたくさん積まれています。
看護学生のみなさん、もし失敗談などあれば、教えてくださいね。
この第14巻のメッセージ等からも、
多田先生が医学に対して色々と勉強されたと察します。
そして、勉強したことで感じた何かも原作の中に見え隠れしてますよね。
後に、このことについて私のイタキスに対する熱い思いを綴りたいと思います。
第15巻
このところ、ゲームづいている私。
「かまいたちの夜」から始まり、「マリオのビクロス」「アンジェリーク」
「バーチャファイター2」「ドラクエⅥ」をまだひきずっています。
くらもちぷーちゃんや聖千秋さんとも、その話題しか最近してないなぁ~
マンガにあまり支障をきたさぬよう、気を付けます。
先生…wwwww
この時、ゲームにはまらず、一生懸命描いてたら、もしかして
イタキスは完結してた???
第16巻
この頃、深夜番組の「ランク王国」をよく見ています。
コミックランキングでこの「イタkiss」も時々顔を出すと、
深夜に私、ひとりお祭り騒ぎです。(心の中で)
これも「イタkiss」を買って下さる皆様のおかげです。
どうもありがとう~
本当に当時から人気だったもの。このマンガ。
別マの看板作品でしたもんね。
そして、この16巻からコミック本も390円から400円に値上がりしました。
第17巻
やったぁ~ついに「イタkiss」がドラマ化になります。
超うれしーです
柏原崇くんと佐藤藍子ちゃんの入江君と琴子。
私も楽しみに見させてもらいます。
当時のドラマとしては、原作通りということが
ままならなかったかと思います。
でも、それでも自分の作品がこうしてドラマ化されたことをすごく喜んで、
読者たちと見学まで行ったのよね。
本当に本当に喜んでたなぁ~ イケメン、大好きだったし。
今のふるぽんを観たら、大騒ぎだっただろうなぁ~
もしかして、この間のアメリカの授賞式、一緒に同行してたかもだよね。
第18巻
あれよあれよという間にドラマも終了し、
ちょっと気が抜けているこの頃です。
でもこの間、裕樹くん役の明石亮太朗くん(7歳)と、
深夜デートをしてしまいました。(ユザワヤ屋上のミニ四駆サーキット場で」
ミニ四駆、当時流行ってましたもんねぇ~
ってか、7歳と深夜デート???(笑)
第19巻
こんなに長く続けさせてもらえるとは思わず、
裕樹もいつのまにやら高校生になってしまいました。
いつまでも3頭身じゃヤバイなぁ~状態で、
最近少しずつ伸ばす?ように心がけています。
ホント…裕樹、最初は小3だったからね。
大きくなるにつれて、やっぱりキャストも成長させないとねぇ~
台湾版もLove in TOKYOも変わりましたもん。キャスト。
このコミック本だったかな?裕樹と好美ちゃんの2ショットがあるんだけど、
裕樹かっこよくなったのよぉ~~
第20巻
このところ、病院もののTVドラマとか多くって、看護婦(看護師)さんに取材したのに、
「あっ、その失敗談はこの次に描こうと思ってたのよぉ~」とか、
「あっ、それ、なんて面白いエピソードなの」など、
毎回(勝手に一人で)大変な思いをしながら見てました。
(じゃ、見なきゃいーのにって?)
20巻は1998年3月30日の初版発行だったから、
先生ったら、しっかり「ナースのお仕事」は見てたよねぇ~www
私も大好きな「ナースのお仕事」の主人公、いずみちゃんもドジナースだしね。
第21巻
5月にhideさんが亡くなって、私もショックを受けている一人です。
その昔(かれこれ10年近くになりますが)、「ミーハーパラダイス」という作品で
Xの取材をさせてもらったことを思い出していました。
hideさんのソロ、好きだったので悲しいです。ご冥福をお祈りします。
先生のロック好きは健在で…
実生活でもダンナ様はロッカーだし、(イタキス監修者)
それはショックだったでしょうねぇ~
第22巻
この1年私は、「ベルセルク」始まり終わってしまった。
もう冷めるだろう、冷めるだろうと思いつつ(読後感に苦しめられながらも)
いまだに中毒状態です。
原作の三浦先生にもお会いして、大ボケかました事件は次巻にでも…
知りたかったな。どんな大ボケだったのか。
お察しのように…語られることは、なかったです。
第23巻(編集部より)
「イラズラなkiss」を連載中でした多田かおる先生は、
脳内出血で倒れられ、3月11日、還らぬ人となられました。
残念ながら、「イタズラなkiss」はこの23巻をもって未完のまま
終了とさせて頂きます。
多田先生がこの先、どんなお話を考えていたのか、知る由もありませんが、
読者のみなさま、それぞれの想像の中で琴子と直樹と、
そしてふたりの間に生まれてくる赤ちゃんの幸せな結末を考えてあげてください。
多田先生のご冥福をお祈りします。
この文章を見る度、私はいつも泣いてしまいます。
ホント…16年経った今でも…
この物語は、99年3月号が最後です。
いつもは書かれていない23巻目の背表紙にはこんなことが書かれていました。
医者になった直樹はを追い、看護婦(看護師)になった琴子。
2人は仲良く(?)斗南病院で働いている。
相変わらずのドジっぷりで、周囲を騒がせ続ける琴子だけれど、
それでも直樹の愛があればシアワセ
ここでやーっと「作品のせつめい」らしい説明が出てくるという…
全23巻に書かれている多田先生のメッセージを
ここに載せようかどうしようか…と、ずいぶん悩みました。
なぜなら、厳密に言うなれば、多田先生の著作権に関わることだし
(今更…)
何よりもこれは、原作ファンへのメッセージだから。
でも、今のLove in TOKYOはあまりにも原作を、
とてもとても大切に作ってくれました。
ふるぽん入江もほののん琴子も、
原作のイメージにこだわって演じてくれました。
ふるぽんが時折UPしてくれる写真には、全14巻の単行本じゃなく、
全23巻の方のコミック本が手にありました。
ということは、彼もまた、このメッセージを読んでいたのかな。
って、私は受け止めております。
そんなこんなから、多田先生、ここで紹介することを
イタキスファン歴25年に免じて許してね。
この全23巻のメッセージをご覧になって頂いて、
いかに多田先生が琴子そのもので…
そして、
旦那様である西川さんが、きっと入江君そのものだったろうと、
みなさんが思ったことでしょう。
大人になった多田先生は優しい人が好き。って言ってますけど、
実は入江君って、すごく優しい人だから。
ただ、口や態度に出さない人なだけ。
そして、ダンナ様である西川さんも、とても優しい方なのだそう。
多田先生いわく…
いつも天然の多田先生を^^;見守ってくださっていたのでしょうね。^^
琴子のような多田先生。入江君のような旦那様。
多田先生が逝ってしまって、どんなにどんなに悲しみにくれたであろう旦那様。
だけど、多田先生は1つの大きな宝物、息子さんを残しておられるので…
西川さんは一人ぼっちにはなりませんでした。
私たちが知っているのは本物の多田ご夫妻ではなく、イタキスの中の入江夫妻。
物語に出てくる入江君がもしも…
もしも、突然琴子を亡くしたら…
正直、想像することさえ、怖いです。
琴子がいるから、いたから、
より自分の人生を輝かせることが出来たのだもの…
そして、いつも思うことがあります。
多田先生は、なぜ天才入江君を医学の道を進ませたのだろう。
琴子が入江君を諭したように、
「その頭脳を社会の発展の為に使わなきゃね。」
って、これだけで医学の道に進ませたのではないと、私は思っています。
イタキスはラブラブ、きゅんきゅんが前面に出てます。
そうすることでマスコミや視聴者の反応がいいから?
もちろん、私も大好きですよ。きゅんきゅん
そして、ご存じのようにこのイタキスは、
入江君の成長物語でもあるわけだし。
そんなとこがこの物語の面白さでもあります。
だけど…
もう一つの隠された。というか、先生の秘めたる思いも
そこに存在していたと私は思っています。
そんなことを、これから少しずつ私なりの想いを綴っていきたいです。
3月11日は多田先生の16回目の命日です。
現在「イタキス」が放送されていることに(関東だけだけど…)
深く感謝し、更には
せっかくこんなにもイタキスファンがいるので、
もっと深くイタキスを知ってほしいな。と思いから、
このことを取り上げてみました。
ふるぽんが見せた、こだわりの入江君。
ほののんが思いを込めた、11年間の琴子。
別の角度から感じてみるのも、面白いかもしれませんね。
本当に素敵な明るい方だったんだろうな、と思います。
自分の本もう一回開いてみます。ありがとう、ゆみんさん^_^
ゆみんさんが思ってたこと、私もずーっと思ってました。
琴子がもしも突然入江くんを置いて逝ってしまったら…
琴子は小さい頃にお母さんを亡くしているので、
子どもが出来たかも?というところで未完となった時から、
「ああせめて二人の子どもが、
お母さんを亡くした琴子の年を追い越したところまで見たかった…」
じゃないと、いらぬ想像をし続けてしまう…と思って。
もしかしたら琴子もお母さんのように…って。
だって、琴子はけっこうよく倒れますよね?
そして台湾版では最後に(命にはかかわらないとしても)失明の危機だし…エンディングでは初老のふたりの仲睦まじい姿が見れましたが。
ワガママを言うなら、ワンショットでもいい(後姿でもいい!)、
入江くんと琴子が孫たちに囲まれている姿を見たいんです。
でもきっとそれは叶わないから、これからもずーーっとこの気持ちを抱えていかないと、だなあ…(。-_-。)
そうねぇ。私も台湾版がすごく気になってね。
琴子ママはどうして亡くなったのか、知らされていないけど…
台湾版の「遺伝」というのが、やっぱりね。
人はいつかは命の終わりがくるけれど…
もし、琴子が…と思うと、きっと入江君は耐えられないだろうなぁ~
なんて、想像しちゃいます。
でも、台湾版直樹が言ってたね。
命に価値があるのではなく、その生き方に価値があるのだと…
だとしたら、多田先生の命もものすごく価値があるよね。
こんなにも愛される作品を誕生してくださった。
そして、少なくとも、私に色々なことを教えてくれたもの。
琴子と直樹は…
この先どうなのか?
それは想像してもわからないことだけど…
でも、きっとそれはラストシーン、そのものなんじゃないかなぁ~って、私は思います。^^