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Bitter & Sweet 

筆跡診断にかかわることやclassの様子をお知らせします。

小学校1年生を持つお母さんとのお話

2007-05-24 22:10:15 | about me
この春、小学校に入学した子供さんを持つお母さんたちとお話をしました

小学校に入学して2ヶ月余り。。
勉強も始まったばかりで、
つまづくポイントもないのではないかと
思っていましたが、
お母さん方が気になる点は、『字』とのことでした。

その中でも、
『字が小さい』
『右下がりの字を書いて、見ている自分の方が気持ちが落ち着かない』
など。。

また字そのものの問題だけでなく、
『独りで過ごすことが多い子だけど、みんなと交わらせるためには、
どういう字を書いたらいいか』
など、質問をされました。

ひらがなを習いたての今だからこそ、
細かい部分に気がつくのかもしれませんが、
なかなかお母さん方も、よく観察されています。

それぞれの質問に筆跡診断上のからみたポイントを答えてみると、
『ぜひ、筆跡教室を開いてほしい。。』という声も。。

実際に、開講してみたいものです。。




ヒトのバックボーンが知りたくて…

2006-03-27 01:04:52 | about me
筆跡というものに魅かれるきっかけとして、
もともと伝記や自叙伝に興味があることをお話しましたが、そのほかにも行動の源として、<遺伝子>にも同じように興味がありました。
両者には、文系と理系という違いはあるにせよ、ヒトのバックボーンを知るという共通点があります。

<遺伝子の働き>に興味があるといっても、もちろん、専門的な論文を読んだりするわけではなく、生物の時間が好きだったという程度ですが…
“なんで人間ってこんなときこんな行動をするんだろう…”
“そもそも「脳からの命令」っていうけど、脳ってなんだろう”
って考えた時、行き着いたのが遺伝子の存在です。

そんな時に、なるほど!と思わせてくれたのが、竹内久美子さんの著書でした。
竹内久美子さんの一連のシリーズは、本家「遺伝学」「動物行動学」「心理学」の研究者からは、さまざまな評価(ほとんどが痛烈な批判が多いのが現状)がありますが、「利己的遺伝子論」の観点から、さまざまな人間の日常の現象を説明しようとするもので、ユニークな視点で、わかりやすい語り口で動物の行動を解説しています。
動物の行動は、すべて遺伝子が自分のコピーを残すのに有利になるように動いているという考えに基づいています。
一般的(生物の時間)には、生物がいて、その生物を維持するために遺伝子を通して次代へ伝えていく、つまり遺伝子は手段として考えられていると思いますが、
「利己的遺伝子論」では、
<遺伝子が全ての指令を出し、人間のカラダ(生物)は遺伝子の乗りものに過ぎない>、つまり遺伝子が主役という考え方なのです。
カラダはトシをとると古くなり、傷んでくるので、傷む前に新しい乗り物(=子供)の確保にチカラを入れようと頑張る。
それが行動を起こす原動力と考えれば、
異性にモテようとしたり、争いを起こしたり、他人によく思われようと思ったりということに説明がつきます。
もっとわかりやすくいうと、人間がマジンガーZのようなロボットに乗って戦うのを想像するといいと思います。この場合、人間=遺伝子、マジンガーZ=カラダに置き換えるとイメージしやすいでしょう。マジンガーZが壊れる前によりよい性能のロボットを手に入れたい。そのために真っ向から戦うか、戦いを避けて協調路線で行くかなど戦略をたてるのが中に乗っている人間(遺伝子)の考え方次第というわけです。

行動と筆跡…筆跡は行動の軌跡と言われ、両方とも脳からの命令つまり、遺伝子の命令で行われています…筆跡を知ることは、その人の遺伝子の命令を知ることになるのです。。。

筆跡に興味を持ったのは…

2006-03-20 00:02:26 | about me
私が、筆跡診断を習うきっかけについては、profileのページに書いてありますが、
今日は筆跡に興味を持った背景についてお話します。

もともと、学生のころからノンフィクションものが好きで、
事件の裏側や裁判までの道のりなどを扱ったもの、
また伝記や自伝もの、といっても近代が多いのですが、明治や大正時代の女性にスポットを当てたものなどに興味がありました。
なぜ事件あるいは成功を引き起こしたのか、その背景にあるものは何か、どんな心理的要因によって引き起こされたものなのかなどを知りたかったのです。
その背景を知ることで、事件を起こした人、あるいは社会的に成功した人と自分の違いを考えたり、その人たちのことを理解してみたかったのです。
ちょっとしたことで、犯罪者になったり、成功者になったりするのはなぜなんだろうなんて具合に…。

そして、『字』から人物像をあれこれ想像することが好きだったことが、
ちょうど合致したのが、筆跡診断だったのです。

例えば…

与謝野晶子は『情熱の歌人』とも言われた人で、最初、私はすごく女性らしい人を想像しました。
本を読んで、実は安定した収入を得ない夫鉄幹と11人もの子供をもつ生活力のある女性だったと知ったとき、とてもびっくりしました。
平塚らいてうとの母性保護論争も、てっきり晶子が良妻賢母派かと思いきや、
女性の経済的自立を訴えたのが晶子だと知り、再び驚いたのを覚えています。
しかし、晶子の筆跡を見たとき、なるほどと思いました。
書いているうちにどんどん左下のほうにズレていくタイプだったのです。
これは楽天的タイプに多い書き方です。

この筆跡的裏付けがあってはじめて、晶子の性格、行動に納得がいきました。

このように、人物の背景を知りたいという欲望に裏づけを与えてくれるのが、筆跡心理学だったのです。