電子書籍作家 夢野美鈴のブログ

美鈴の日常や思ったことを書いて行きます。

ムカデ人間

2012年05月12日 13時18分22秒 | 日記


「つ・な・げ・て・み・た・い」

これは凄い映画を観てしまいました。
発想の奇抜さだけを売り物にしたどうしょうもない映画かと思いましたが、意外としっかり作り込んでありました。
何と言ってもマッドサイエンティストである笑福亭仁鶴似の不気味な博士のキャラが際立っています。
次に関西人の男、そして美女二人・・・。
吹き替えをしなくても関西人は日本語を喋っているところが妙にリアルです。
人間に屈辱を与えるのに、これに勝る方法があるだろうか?という深いテーマを考えてしまいました。
ムカデ人間と聞いた時、最初は下半身を繋げる話かと思いましたが、それなら女性は繋がりません。
この映画で言うムカデ人間とは、何と人間の口と肛門を連結しようという、まるで家畜人ヤプー並の妄想です。
昔、江戸の刑罰にウンコを食べる刑があったそうですが、現実にウンコを食べ続けると、3日位で顔中吹出物だらけになって死ぬそうです。
人から聞いただけの話なので、疎覚えで確証はありませんが・・・。
私はその説だけでもこのアイデアには欠陥があり、私だったらこんな筋の通らない話は絶対に作らないと思いましたが、映画を観ると納得。
その知識が前提でも、矛盾のないようにストーリーはよく組み立てられていました。
よくぞこの単純な妄想を、これだけのしっかりとした映画に仕上げたものだと感心しました。
ヒットする理由もよく分かります。
創作はストーリーよりキャラクターが際立っている方がヒットする、という法則に合致しています。
「変態村」というキワモノ映画が昔ありましたが、こっちの「ムカデ人間」の方が映画の作りとしては上でしょう。
何とも後味の悪いラストですが、まあ落とし所としてはこんなところだと思います。
まるで変な世界を覗き見してしまったような現実にはあり得ない悪夢ですが、この映画のメガトン級のインパクトは、恐らく今後多くの作家に何らかのインスピレーションを与えること間違いなしです。
人間を繋げて行って、最後に先頭の人と最後尾の人を繋げればダンゴ虫人間になる、と早速変な妄想に囚われてしまった私は、既にこの映画に脳が半分冒されているのかも知れません。
精神的に健全な人や良識を持ち合わせた人は、観ないことをお勧めます。
精神的に病んだ不健康な方は、どうぞ存分にお楽しみ下さいませ。
腐れ女子の私は、不健康なものも大好きですよ。

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