電子書籍作家 夢野美鈴のブログ

美鈴の日常や思ったことを書いて行きます。

空から天使が舞い降りた

2010年11月05日 10時52分38秒 | ペット
掌に乗るくらい小さな子猫。
大きな哺乳瓶で上手にミルクを飲んでいる。
飲み終わるとティッシュで米粒ほどのオチンチンを刺激する。
すると気持ち良さそうにオシッコをする。
昼夜を問わず、一日に何度も呼び起こされる。
それでも私は楽しくて仕方がない。
久し振りに母性本能がムラムラ沸いて来る。
可愛い天使のような子猫ちゃん。
あなたの生命力に脱帽ね。

早朝に子猫の泣き声が聞こえた。
見たら放っておけないから知らん顔するつもりだった。
友達には「もう絶対拾わない」とメールを打つ。
外では猫を話題にした主婦達のお喋りが姦しい。
「可哀想」とか「誰か探して飼ったらいいのに」と言いながら、誰も探す気配はない。
その間も子猫は泣き続けている。
夜中になっても、引き剥がされた母親を求めて泣き続ける。
堅い決心が揺らぎ始めた。
子猫ちやん、明日は探してあげるからね。
朝早くから子猫を探すけど見つからない。
探しに行くと泣かなくなり、家の戻るとまた泣き出す。
そうこうしてる間に二日目の夜になる。
翌日は台風の影響で激しい雨が降っていた。
土砂降りの雨の中、遂に泣き声は聞こえなくなった。
もう天国に行ってしまったんだと諦めかけた時、再び泣き声が聞こえ始めた。
「助けてあげるから、泣いて居場所を知らせて」と心で叫びながら探す。
すると、ミャーミャーと微かに近くで子猫の声が聞こえて来た。
何もできずに草むらにうずくまり、毛は全身ずぶ濡れ。
まだヨチヨチ歩きの生後十日位の乳飲み子。
想像を絶するほど小さく、歯も生えてない。
「よく生きていたね。もう大丈夫よ」
泣き声が聞こえてから五十時間を耐え抜いた。
健気な頑張りと生命力に涙が溢れた。
体の半分はある猫用哺乳瓶にしがみつき、目が見えないまま母親を思い出して必死に飲んでいる。
まだ油断はできないが、子猫の生命力と私の愛情で育てたい。
名前は何がいいだろう?
あなたはきっと天がら舞い降りた天使ね。
こうして私はミューと出会いました。




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