電子書籍作家 夢野美鈴のブログ

美鈴の日常や思ったことを書いて行きます。

元日

2012年01月01日 16時51分17秒 | ペット
ミュー(Mew)からの挨拶
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あけまして、おめでとうございます。
美鈴さんのパソコンを借りて打ってます。
2012年になりました。
ボクは二度目のお正月を迎えました。
去年は美鈴さんからプレゼントされたネズミの玩具を食べてしまい、腸が詰まって手術を受けました。
急に餌を食べられなくなり、美鈴さんは慌ててボクを病院へ連れて行きました。
レントゲンを撮っても、血液検査をしても、原因は分かりません。
二週間入院し、ボクはガリガリに痩せ細ってしまいました。
このままでは死んでしまうので、獣医さんと美鈴さんは、ボクのお腹を開けて何か詰まってないか調べることにしました。
すると、腸にドギーマンのネズミの玩具が詰まっていたのです。
入院と手術費用が20万円もかかってしまいました。
美鈴さんは「ミューが元気になってくれるだけで嬉しいわ」と言ってくれました。
ボクの恩返しは、モリモリ食べて元気なミューになることだと理解してます。
退院してからたくさんの餌を食べ、元気な猫になりました。
美鈴さんは元気になったボクの頭を撫でながら言いました。
「ミューが元気になってくれてホッとしたわ。あのネズミの玩具は日本中の猫達も買って貰ってるのよ。もしかしてミューのように食べてしまい、原因不明で死んだ不幸な猫が他にもたくさんいるかも知れないわね」
ボクもそれを聞いて心配になりました。
プラスチックの原型にウザギの毛を付け、可愛いネズミに仕立てた玩具です。
4匹セットが450円でした。
飲み込んでも、ウサギの毛は胃の中で溶けてなくなります。
でも、プラスチックの原型はそのまま残ります。
それは、お弁当に入ってる醤油入れを大きくしたような物です。
美鈴さんはドギーマンにボクの経緯を話しました。
お客様担当の人は「飼い主の責任である」の一点張りで、聞く耳を持ちませんでした。
美鈴さんは「もし飲み込んだとしても、胃の中で溶ける材質に改良して欲しい」とお願いしただけなのに、「そんな気はない」と突っぱねられました。
そこで販売店のホームセンターアヤハディオに経緯を話したところ、店長が飛んで来ました。
アヤハディオは危険な玩具と判断し、すぐに販売を中止してくれました。
店長はボクの好物の鰹節をお見舞いに持って来てくれました。
アヤハディオから連絡を受け、ドギーマンの人が3人平謝りに来ました。
中身を安全な材質に変えますと誓い、手術代を払ってくれました。
人間社会では、メーカーは販売店の言うことは聞きますが、お客の言い分は聞かないと知りました。
これでボクはホッとしました。
でも今は、本当に安全なネズミに改良されたかどうか、ドギーマンからその後の連絡がないので心配です。
美鈴さんはボクの頭を撫でながら「ミューの頭は後ろが出っ張っていて脳ミソがたくさん詰まっているようね。だから賢いんだ」と褒めてくれます。
ボクは、美鈴さんがPCで原発反対のブログや小説を書いている時、膝で甘えるのが好きです。
原発事故があってから、ボクと美鈴さんは旅に出掛けなくなりました。
「今の私にできることは、ブログを書いて国やマスコミが隠している真実を伝えること。早く原子力が廃止になって自然エネルギーを取り入れ、きれいな空気と水に変わって欲しい。みんながそのことに関心を持って欲しい。その思いを込めてブログを書いているのよ。毎日たくさんの方がブログを読んでくれて嬉しい」と言います。
ボクも同じ気持ちです。
美鈴さんの小説「悪戯天使」は、発売されてから毎日アクセスランキング総合1位が続いています。
mixiで知り合った仲間達との交流の中で生まれた一番美鈴さんらしい小説です。
美鈴さんが今書きかけている童話を、こっそりとボクから皆さんにプレゼントします。
ボクは野原で拾われましたが、本当は猫の国から来た王子様なのです。

 童話 「猫の国」

無数に輝く星を、気をつけて見て下さいな。
猫の瞳に似た輝きを放つ星がある筈です。
その星は猫目石(キャッツアイ)できています。
よく見るとオパールのように煌めき、光によりシャトヤンシー(光彩効果)、アステリズム(星彩効果)、プレイ・オブ・カラー(遊色効果)、アベンチュレッセンス、シラー、ラブラドレッセンスがミックスし、一際美しく輝いています。
この星を眺めていると、クルクルと色が変わるのに気づく筈です。
女心と猫の目には共通したものがありますね。
この星は、猫が住む楽しい国です。
家は鰹節でできています。
テーブルも椅子もベッドも全て鰹節です。
猫達はお腹が空くとカリカリと家や家具を食べるのです。
お腹がいっぱいになると、マタタビの森へ遊びに行きます。
マタタビという名前は、疲れた旅人がマタタビの果実を食べたところ、再び旅を続けられるようになったことから、「又旅」と名づけられたと人間達は言います。
でも、猫にとってはどうでもいい話です。
マタタビの匂い(中性のマタタビラクトンと塩基性のアクチニジン)で恍惚になり、猫達はダンスを踊るのです。
月夜は猫達の恋の時間です。
踊り疲れたたくさんのカップルが愛を語り合うのです。
(続く)

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