「うむ。小さい頃、へブラスカに『同族殺し
』なんて云ったルベリエが、父親から鉄拳制裁をくらったくらいで任務に忠実になるとは思えないんだよニャ~
かと云って、裏切りノアなんてものの仲間になるとはとても思えない。信仰って、そーゆーもんニャ。たとえ仏法の守護神になったトコロで、信仰者にとっちゃあ阿修羅はもと憎むべき存在で、だから有名な阿修羅像なんかにも、昔のヒトがぶっ刺した呪いの針なんてもんが残ってるのニャろ? いかに14番目がステキなヒトだったとしても、あの性格のルベリエ少年が、”神の敵の、しかも裏切り者”だなんて汚らわしい存在に、ホイホイ懐くとは考えられんニャ
むしろルベリエ少年は教団に憎しみを持ってて、14番目の存在を知り、いつか14番目を利用して教団に復讐してやる…と考えた。で、アレン王子が物語上の敵とウエットな戦いをするなか、非情に徹して暗躍して、世界をぐちゃぐちゃにするんだけど、結局は失敗して、その失敗をアレン王子や伯爵が片付けるなか和解…とか、そうゆー流れかニャ?と、俺が妄想する理由的なトコロニャ」
「ノアメモリーがアレン王子に移った経緯が”偶然”ではなかったとすると、メモリーの宿主には、なにかしらの身体的条件があるのかもしれんさ。飼い主はこれまで、その条件を満たすのはティキぽんかと思ってたんだけど… ひとりだけ第三エクソシスト計画からハネられてたコトから、リンクがそっちに適合してる(と、ルベリエは考えてる)可能性はあるかもね。だから『14番目』が、ノアと一緒に寝返って敵サイドに行っちまったかもしれねぇのに、慌ててアレン王子を追うこともなく、呑気にリンクの蘇生にかかりっきりになってるとか、ね」
(つづく)