うちの歯科医院は割と患者さんとしっかり会話をする方だと思います。
スタッフも賢い人が多いので、ほとんどの患者さんと上手に会話が出来ます。
(稀に2人や3人は話を出来ない程苦手な人はいるようですが…)
昔は嫌がらせをしてくる患者さんもいたようですが、
仕事に集中して丁寧に接していると、患者さんの方も変に手を出してくる事は無いようです。
私は義歯を触る事が多いのですが、
そうすると必然的にお年寄りの患者さんと接する事が多くなります。
割と感覚で出来る作業もあるので、患者さんの緊張や不安を和らげる為に、
独り言のように雑談をしながら作業をする事があります。
ある年配女性の患者さんにいきなり、
「肌白いねぇ。すべすべしてる」
と言われ、腕を触られました。私は「へ?いきなりどうしたの?」と思いながら、
女性の方なので特に不快にも思いませんでした。
患者さんの感覚としては、孫や親戚の子供に話し掛けて、腕を触るような物だろうと思います。
さて、ここで普通なら「ありがとうございます」と返すべきものなのだろうけど、
私は自分の事がそこまで好きでもないので、褒められて優越感を覚えるタイプでもありません。
個人的にはそう言ってくる患者さんは「今の自分は皺だらけで肌にハリがないなぁ…」というような、
哀愁が感じられるので「嬉しいありがとう」と返すのも正解ではない気がします。
なのでいつも返してしまうのが、
「そうですねぇ…。でも、〇〇さんも若い頃は同じだったでしょう?順番です。私も段々ハリが無くなって行きます」
そう返すと大抵、
「まだ若いから先の話でしょ」
と笑って言われますが、一体いくつに見られているのだろうか…。
そうすると少しだけ話が広がって、最後に「ありがとうございます」と言っておけば大体大丈夫です。
たまに男の年配の人に「肌白いなぁ。俺と色全然違うわ」と何人かに言われた事がありますが、
下手したらこれはセクハラと言われる事なんだろうなぁ、とは思うんですけど、
どうも思った事を素直にポンと言ったようにしか見えなくて、
別に気にする事でもないよなぁ、とその時は思いました。
でもこれに対しても素直に「ありがとうございます」は言う気になれなくて、相手が男の人の場合は、
「いや、でも、肌が白いと日に焼けると赤くなってめちゃくちゃ痛いんですよ」
と言います。
「母が日焼けするタイプなんですが、肌が黒くなると痛くならないらしくて、『日に焼ける人はいいなぁ』って思います」
と、続ける。これ本当にそう思う。
日焼けすると顔や肌が真っ赤になって、すごいヒリヒリして火傷したみたいに痛い。
そして私は外に出て散歩するのが好きだから困る。
だから夏場でも長袖を着ています。
「あぁ、それは大変やねぇ。でも白いでいいなぁ」
と言われたので「ああ、ありがとうございます」ととりあえず返して終わった事はあります。
父親が色白遺伝子で私はそれを受け継いだのですが、父親も日焼けできなくて、
世代的に日焼けは健康的なシンボルだったので、夏場は日焼けが出来なくて悩んでいたそうです。
今は色の白い男性も多いですよね。清潔感があって良いとかなんとか。
でも、肌の色ってあまり関係ないですけどね。
一番は元気で健康的な体を持っている事です。そういう人が一番若々しいのですよ。
はい。
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