佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

かばさわ洋平市議(緑区)が一般質問を行いました


 10日に、かばさわ洋平市議(緑区)が一般質問を行いました。その中で、子どもの医療費薬局窓口負担導入の撤回についての質問を一部抜粋して紹介します。長文ですので、「続きを読む」もクリックしてください。

【かばさわ洋平市議】
 2019年第3回定例会において、子ども医療費を新たに薬局窓口負担として、0歳~小学3年1回に300円、小学4年生~中学3年生1回500円を導入する条例が日本共産党は反対したものの可決されました。全国で広がる子ども医療費助成無料化の流れから逆行するもので、千葉県内では千葉市だけが薬局窓口負担を求めるという改悪です。
 2016年に子ども医療費を拡充する際には市民の意見を参考に意思決定を図ったプロセスがありましたが、なぜ今回の薬局窓口負担導入は市民から意見を聞こうとしないのか。

【こども未来局長】
 保険調剤への保護者自己負担導入は、地方単独事業として多額の財源を要して実施している、子ども医療費助成制度を継続させつつ、子育て支援の充実・拡充が必要な新たな需要に、制度の見直しによる財源を活用し、子ども施策全体を充実させるため、条例改正を行ったものであります。今後も、受給世帯の保護者や医療機関に対して、丁寧な説明を行っていきます。

【かばさわ洋平市議】
 2019年11月の市長ツイッター対話会の資料です。「千葉市のひとづくりの方向性~こども政策編~」というテーマで展開されていたにも関わらず、子ども医療費の負担を増やす問題は一言も触れられていません。市民に対して子育て施策をテーマに対話するなら、都合の悪いことを隠して、一方でこれから進める施策だけを資料として展開するのはフェアではありません。
 市長に伺いますが、なぜ昨年11月のツイッター版市長との対話会で、子ども政策をテーマに上げながら、資料に子ども医療費負担増問題を盛り込み、市民から意見を聞こうとしなかったのか。本年、5月のツイッター版市長との対話会においては、子ども医療費負担増について、市民から幅広く意見を聞くべきと考えますが、見解を伺います。

【市長】
 子ども医療費助成は、社会保障制度の一環として、国の制度により実施されるべきであり、財政措置を含めた全国統一的な制度の創設を求めているところです。しかしながら、国の制度が創設されるまでの間、地方単独事業として多額の安定財源を要し実施している、子ども医療費助成制度を維持していくともに、子育て支援の充実・拡充が必要な需要に制度見直しによる財源を活用し、子ども施策全体の充実を図るという本市の政策判断に基づき、昨年の第3回定例会に、条例改正議案を提出させていただいたところです。
 昨年11月のツイッター版市長との対話会に関する質問項目については、喫緊の課題である保育所及び子どもルームの待機児童解消策などに内容を絞り、市民意見を伺うこととしたものです。
 本年8月の実施までの間を通じて、引き続き、受給世帯の保護者や医療機関に対して、市政だより、市ホームページ及び周知用ポスターの掲示など、各種媒体を用いた丁寧な説明に努めるなど、新制度の円滑な実施に向けた周知に取り組んでいきます。

【かばさわ洋平市議】
 子ども医療費負担増による見直しで生じるとされる財源約2億円の使途です。市民の怒りが広がっている理由に学校教室エアコンの光熱費に充てるとしていることです。
 学校教室エアコンの光熱費は毎年かかるものであり、来年度は賄えたものの、次年度はまた別の福祉カットをして賄うつもりなのかどうか。学校教室エアコン光熱費は年間約1億2千万円で、千葉市一般会計予算の0.03%程度であるため、福祉カットで賄わず予算措置することを強く求めるがどうか。

【財政局長】
 子ども医療費助成の保険調剤への保護者自己負担導入は、令和2年度に限った時限的な措置ではないことから、別の事業の見直しにより、今回行った子ども施策の充実に充当していくことはありませんが、今後、ますます人口減少、少子・高齢化が進展していく中で、市民ニーズに的確に対応し、限られた財源を効率的に配分するため、市民生活に与える影響を考慮 しつつ、事業の見直しを行っていく必要があるものと認識しています。
【かばさわ洋平市議】
 千葉市の新年度予算における大型開発事業です。競輪場の再整備に2億円や稲毛海浜公園リニューアルに8億円、合計で79億円も市民の税金を使う予算です。なかでも中央・通町公園の連結強化などは、費用対効果が低く参道整備に総額30億円も血税を使うことは市民理解が得られません。
 そこで予算編成権のある市長に伺います。立派な参道はつくれなくても多くの市民は困りません。しかし、子ども医療費を引き上げることにより、子どもの医療は遠ざかる家庭が出る、ひいては健康状態が悪化したりする子どもがでます。子ども医療費見直しの財源2億円がどうしても必要というのなら、無駄な開発予算を見直すことこそ必要ではありませんか。中央・公園通町公園の整備の予算縮小を検討し、子ども医療費負担増を撤回するよう再考することを強く求めます。お答えください。

【都市局次長】
 中央公園・通町公園連結強化事業は、「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」の先行整備プログラムとして位置付け、中央公園と千葉神社を繋ぎ、本市のアイデンティティの一つである千葉氏を身近に感じ、歴史的、文化的な要素を取り込んだ、千葉らしさを感じさせる新たな価値を生み出す公園として整備するものです。
 整備に際しては、コスト意識を持って取り組むとともに、美術館などの集客施設とも連携を図り、人の回遊性を高め、経済活動や消費行動を促進させ、千葉都心の魅力向上に努めていきます。

【こども未来局長】
 子ども医療費助成制度の見直しについては、昨年の第3回定例会において承認いただいていることから、今後も受給世帯の保護者や医療機関に対して、丁寧に説明し理解を得られるよう努め、今年8月からの円滑な実施に向けて的確に対応して参ります。

【かばさわ洋平市議】
 今回の一連の質疑を通じて、子ども医療費窓口負担導入について問題点が3点浮き彫りになりました。1点目は、市民への説明が不足していることです。丁寧な説明をすると言いながら、これまで医療費改定するときにアンケート調査など実施していたにも関わらず、アンケートで意見を聞くことすらしないことは市民軽視であります。2点目は、子ども医療費薬局窓口負担導入の財政的理由が破綻していることです。子ども医療費助成決算は4年で1億5千万の減額でありながら制度維持という理由は問題であること、また大型開発予算は前年比で大きく増え、約79億円も投入されることから、見直す施策を間違えており、住民福祉向上に反しています。3点目は、子どもの貧困が加速するなかで、多子世帯や加重負担世帯への軽減策について、検討すらしていなかったということです。現状で発生している、医療抑制をいかに減少させるかこそ、千葉市は真剣に検討し、対策を取るべきであります。以上のことから子ども医療費薬局窓口負担は断じて認めることはできない。

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