昨日の読売(夕刊)に、「蟹工船」が例年の5倍以上の売れ行きで、古典(?)での増刷は異例とのことです。「蟹工船」は、党員の大先輩である小林多喜二さんの代表作です。私の同じくらいの年齢で、戦前の天皇制政治のもと、特別高等警察に捕まり、拷問を受けて亡くなられています。 戦前の当時と状況が似ているから、ここまで売れているのでしょうね。当時の貧しさが、現在で言う「貧困と格差」のひろがりや、派遣労働などの劣悪な条件のもとで働く労働者の状態を反映してのことだと思います。 マルクス(経済学)が見直されているように、古典ではなく、現代に生きる文学として、読み返す必要があるかもしれません。