今日、市内で九条の会・千葉地方議員ネット主催で、日本体育大学(憲法学)の清水雅彦教授を講師に学習会を開きました。講演の内容は、「安倍首相の狙いは⁉自民党改正憲法草案の本質」についてです。
自民党改憲案の基本思想、前文、天皇条項、平和主義、人権条項、統治の問題点を指摘。人権条項では「新しい人権」を入れ込もうとしているが、現在の憲法13条からの解釈によってできるのにもかかわらず、あえて条項を加え、それも公の秩序を優先しているなど問題だらけです。
改憲論における緊急事態条項論については、中山太郎氏が2011年に示した「緊急事態に関する憲法改正試案」との共通点、①その他の事態に戦争もテロリズムも含まれ、②自然災害と防止可能な戦争を混同、③首相の権限強化、④人権の制限する政令の連発、⑤震災復興の遅れは憲法が問題としていることなど、様々な問題点があることです。
安倍政権は、「戦後レジームからの脱却」や防衛費増額、防衛装備移転3原則の制定、教育基本法の改正、靖国神社の参拝、秘密保護法の制定、国家安全保障会議の設置など、これまでの歴代政権ができなかったことを安倍政権のもとで進めようとしている、それが改憲案に盛り込まれています。こうした自民党改正憲法草案の問題点や現憲法に学んだ方々が地域で語っていくことが必要とのことです。
まとめとして、日本国憲法は歴史の最先端をいく憲法か普通の国の憲法か。全面改憲のための「お試し改憲論」はこれだけでは危険であること。まずは現憲法の理念の実現、望ましいのは国民の側が国家を縛る国家制限論が必要であることが話されました。
個人の尊厳が自民党改正憲法草案では全く書かれていないこと。個人の上に国家を置いていることは問題です。戦前の憲法の反省の上に立って、いまの日本国憲法があります。この憲法をまもり、生かしていくことが求められています。
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