午後1時から議会が開会し、市長から予算案や議案の提案理由の説明が行われた後に、日本共産党千葉市議団を代表して、「千葉市子どもの社会的養護検討委員会設置条例」の提案理由説明を行いました。主な理由は以下の通りです。
今回提案する条例は、児童虐待や育児放棄の増加など、社会的養護が必要とされる子どもが増えているなか、子どもの最善の利益を実現するために、里親等の普及啓発、里親等の委託推進及び支援、特別養子縁組制度の利用促進、子どもの養育強化等に関して調査審議し、市長に意見を述べる千葉市子どもの社会的養護検討委員会を設置しようとするものです。
社会的養護が必要な子どもへの最善の利益を実現するためには、子ども一人ひとりの状況に応じて最適な環境を提供できるよう、施設養護・里親委託をはじめとした養育強化に向けた取組みが必要です。
とりわけ、家庭的環境での養育である里親の推進は喫緊の課題であります。しかしながら、里親委託開始後の里親等へのサポートも、十分に提供されているとは言えません。里親家庭への支援の課題として、「里親の悩みへの対応が不十分」、「訪問支援が不十分」などがあげられています。
今回提案する千葉市子どもの社会的養護検討委員会は、子どもの置かれている状況が複雑化、深刻化するなかで、より多角的な視点で、子どもの命を守る取組みから、里親等の認知拡大に向けた取組み、里親に対する研修の強化、問題が生じた場合における相談体制の強化、並びに、子どもの自立を推進するために、学識経験者や医師、里親など幅広い知見を持つ委員に参画していただくことが重要と考えます。
子どもの権利条約に謳われるとおり、すべての子どもが「家庭環境の下で幸福、愛情及び理解のある雰囲気の中で成長すべき」という前提において、家庭のなかで特定の大人との愛着関係に基づいた養育を行う里親制度は、社会的養護の中で重要な位置づけを占めており更なる推進に向けた努力が今こそ求められています。
この間、条例提案によっていくつかの施策が前進しています。必要だからこそ提案しているものであり、可決してほしいです。今回もこの提案によって前進することを願うものです。
最新の画像もっと見る
最近の「千葉市政・議会」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事