佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

指定廃棄物処分場選定についての市民説明会


 今日、千葉ポートサイドタワーなどの複合施設に入っているホテルを会場に、東京電力千葉火力発電所の敷地内への指定廃棄物最終処分場の選定についての経緯などの説明を環境省が行いました。1,000人が座れる会場に9割以上、市民が参加をしていたように思います。千葉市の鈴木副市長、環境局長、担当課なども参加し、副市長から挨拶がありました。「市長はどうした?なぜ来ないんだ?」など、熊谷市長が参加をしていないことに市民からの声があがりました。

 環境省からは、これまで市議会で説明をしてきた内容に加えて、指定廃棄物を盛土やコンクリートによる遮へい効果、放射線の半減期、津波への対策例、液状化のメカニズムと対策・事例・工法、運搬に伴う道路沿線での年間被ばく量の評価などが説明されました。ほとんどがこれまでの説明と変わらないものです。

 参加された市民のみなさんからは、
・選定された敷地は航空写真でしか確認していない。683箇所に絞り込み、それらも現地を見ていないのではないか。東電の土地ありきではないか。
・市民からの懸念されていることも加えて再評価すべきではないか。
・人口密集地であることが考慮されていない。JFEで働く人たちも考慮に入れていない。
・直下型地震が想定されて、震度7とも言われている。それへの対策は出来ないのではないか。
・水源について、東京湾の海水も大切であり、なぜ評価しないのか。
・液状化の危険があるところになぜ指定廃棄物を持ってくるのか。
・この場所は過去に空襲があり、公害があり、毒ガス処理を行った。そして今度は放射能、来てほしくない。これ以上の汚染はいらない。
・環境省は施設を造ることを先に進めることしか考えていないのか。
・この説明会で出された意見は取り入れられるのか。

 環境省からは、「津波や液状化など懸念されているご指摘については、対策を取っていく」「施設は水も入れない、水を出さない施設で、東京湾へ流れ出ない」「詳細調査を行なって、その上で安全な施設にするための対策を講じる」「評価については他のコンサルタント会社が行なっても同じ結果になる」など、質問者への真摯な回答はないように感じました。最終的には「施設の必要性、安全性についてご理解いただきたい」という説明で、これまでの市議会での説明・回答と変わりません。
 質問や意見を述べた方は、「白紙撤回しかない」「反対だ」と述べ、参加された市民の方々からも「そうだ!」と声が出されるなど、市民は指定廃棄物処分場は受け入れられないという反応でした。予定していた時間を1時間超えて質疑応答が行われ、時間切れになった後に環境省職員に対して、「指定廃棄物は福島が原因だ」と詰め寄る場面もありましたが、福島県での指定廃棄物の保管や排出自治体での管理についての質問や意見はありませんでした。

 現時点での「白紙撤回」は市民の声です。私たち日本共産党千葉市議団もこの問題が出された時から、情報公開も市民参加もない一方的なやり方に対して、「白紙撤回」を求めてきました。市民は環境省のやり方に怒り、納得も理解もしていないのですから、白紙に戻すべきです。住民の声をもとに、議会での対応をしていきたいと思います。

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