佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

新湾岸道路整備の検討が進められています。問題点や課題は?


 今年5月26日に千葉県と沿線6市(浦安市、市川市、船橋市、習志野市、千葉市、市原市)で「新湾岸道路整備促進期成同盟会」が設立され、同道路の整備などを含めた要望書を5月30日に国に提出しています。翌6月21日には千葉国道事務所を事務局に「新湾岸道路検討会準備会」が開催され、千葉県、沿線6市、高速道路会社、関東地方整備局が参加して、新湾岸道路のルートを決めるための検討会について検討を進めています。
 歴史をさかのぼれば、浦安市から湾岸を通り市原市に抜ける第二湾岸道路は1961年の市川市行徳地先の三番瀬の埋め立て計画から始まっています。三番瀬を守ろうと立ち上がった様々な人たちの運動と30万人分の署名の力によって、三番瀬の埋め立て計画は2001年の当時の堂本知事のもとで「白紙撤回」されました。
 その後の森田県政(後半)のもとで、「渋滞対策のための第二湾岸道路が必要」「整備が不可欠」と県議会で答弁し、現在の熊谷知事のもとでは、2021年4月の臨時県議会での所信表明、同年7月の「新たな湾岸道路整備促進大会」の開催、同年9月の県議会の自民党の代表質問で「交通渋滞の解消」「湾岸地域の活性化」「防災力強化」「我が国の国際競争力強化」「首都圏の生産性向上」のために重要な道路であると答えています。
 上記の期成同盟の要望でも「早期の具体化」が要望されているため、今後の新湾岸道路整備の具体化に向けた取り組みについては、沿線である千葉市・美浜区の議員としても調査などは行なっていきます。当面は9月の議会で、どのような形で質問するか検討中ですが質問を行う予定です。



 上の資料は、期成同盟会でも検討準備会でも示された「新湾岸道路に期待される効果・配慮事項」(千葉市)です。ここでも「渋滞の解消」「防災機能の強化」に加え、「湾岸部のさらなる発展」「企業立地の促進」が千葉市における効果として示されています。配慮事項では、おそらく道路の整備との矛盾になってくる問題・課題と言えると思いますが、「地域資源である『海辺』への配慮」「景観も含めた生活環境への配慮(海への見通しの確保、海への眺望)」が示されています。
 新湾岸道路のルートは示されていませんが、第二湾岸道路として確保している用地、道路(美浜区では海浜大通りがそれにあたる)の上部や海岸の沖に高速道路(自動車専用道路)の構造物ができたら、地域資源の海辺(市の4つの地域資源の1つ)や海への眺望も何もなくなることは明らかです。地下化なども検討されるでしょうが、とてつもない大事業であることは明らかではないでしょうか。住民説明はこれまでの道路計画の手続き等と同様に考えれば「都市計画決定」の段階となります。
 これだけの大事業であるのと周辺の生活・自然環境への影響を考えれば、前段階での市民への説明などを実施し、意見や要望を出す場が必要です。期成同盟会設立後に美浜区の地域からも様々な声や意見などが出されています。
 ぜひ、この問題・課題についてのご意見やご要望などをお寄せ下さい。よろしくお願い致します。

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