今日明日と千葉市議会広報委員会として、山陽小野田市議会と大分市議会の議会広報、議会改革について視察を行ないます。今日は山陽小野田市議会を視察しました。同市議会では、2011年５月に広報委員会設置、翌月には議会報告会の実施。翌年４月には議会基本条例を制定しています。広報誌についてはＡ４版で12～16ページ、自治会を通じて各戸に配布されています。一般質問については各議員200文字と載せる写真やイラストも任されています。一般質問の内容は議事録にも載りますが、ホームページに議会広報の補足として、各議員が一般質問の論点と回答について責任を持って最大４ページまでその年度行なったものについて掲載できるようになっています。議員がどんな論点で質問したのかが分かりやすくなっています。
議会改革では、議員のあり方や監視機能が問われる中で、議会基本条例制定にむけて特別委員会を設置し、専門的知見や市民説明会、議会事務局との協議、52回の慎重審議、パブリックコメントの実施などを通じて条例に結びついています。議会報告会は「できる」規定ではなく、「しなければならない」規定にしています。定例会ごと６箇所で実施。回を重ねるごとに市民からの質問も具体的になってきているとのことで、議員の質も問われているそうです。課題としてはその場で出された質問に答えられないものについて、その後の回答をどうするのかだそうです。議会報告会で寄せられた市民意見については、委員会での調査や決算審査を通じて、新年度の予算に反映させるよう本会議で全会一致で附帯決議を提出しています。そうした中で、住宅リフォーム助成制度の継続、デマンド交通の実施、防犯外灯補助の見直し・充実、土木予算の増額につなげています。
写真は、山陽小野田市議会の議会広報と、議会改革について説明していただいた広報広聴特別委員会副委員長の山田伸幸市議（日本共産党）です。議会広報の写真は山田市議が撮影されています。議会報のネーミングを募集とのことです。
