goo blog サービス終了のお知らせ 

萩桐紀

萩原氏、桐生氏、両氏を中心とした甘島(ましま)という国の歴史絵巻。

東三条左大臣家(花の萩原家)

2008年03月23日 | 『萩桐紀』登場人物
萩原(はぎはら)氏には本流の花の萩原、傍流の雪と月の3つの流れがある。


花の萩原家の家紋


◆萩原 公展(はぎはらの きみのぶ)
 左大臣。東三条に都一の豪奢といわれる邸をかまえているため、東三条(とうのさんじょう)左大臣と呼ばれることが多い。現在太政大臣の座が空いているため、実質、国政のNo.1の座にいる。蔵人(くろうど)別当(=長官)を兼ねているため、別当(べっとう)殿と呼ばれることもある。二位。萩原家の本筋で、代々大臣を輩出する“花の萩原家”、ひいては萩原一族の長である。帝からの信頼を一心に受け権力と風流事全般のセンスをほしいままにしている。自分に男児がなかったことから、跡継ぎのことと末娘の婿選びが目下の心配。真面目一辺倒の婿、理能(まさとう)を気にかけ、顔を見ればあれこれ言う。周りからは完全に婿いじめをしているようにしか見えない。右大臣とはライバル関係だが仲が良く、心のライバルは九鈴の宮


◆蓮花の宮・蓮子(はすはなのみや・れんし)(故人)
 左大臣の北の方(第一夫人)。先帝の娘。黎子(れいし)、桜子(おうし)、桃子(とうし)を産むも、間もなく他界。菩薩のように広い心を持ち、母性そのもののような女性だった。公展(きみのぶ)に降嫁してからは、周りから蓮花の宮(はすはなのみや)と呼ばれていた。公展(きみのぶ)は二人きりのときは親しみをこめて「花宮(はなみや)」と呼んでいたそうだ。


◆萩原 公展の妻・東風の方(あいのかた)
左大臣の東の方(第二夫人)。楸子の母親。身分の低い家柄のため出自を語りたがらない。性格は、人道の曲がったことが大嫌い。音曲・詩歌・季節の嗜み全般に亘り風流を得ており、左大臣のセンスは東風の上(あいのうえ)によって磨かれたとも囁かれている。東風(あい)とは裏日本で沖から吹く夏の爽やかな風のことであるが、左大臣は「東風(あい)とは夏の凄まじき嵐のことである」と娘達に教えたことがある。北の方(第一夫人)が亡き後、左大臣家の4人の姫をいずれも我が子のようにして育てた。特に桜子は母を亡くしたとき8歳で、妹・楸子とともに、東風の方にみっちり教育され、桜子も東風の方に絶大な信頼を寄せている。この時代の女性としては大変活動的で遠駆け(馬に乗って遠くまで出かける)などもこっそりしている。今もなお美貌を保つ。


萩原 公展の娘・桜子(おうし)(桜の上)
左大臣家の次女。夫は父親の直属部下である萩原 理能(はぎはらの まさとう)。


萩原 理能の娘・礼子(れいこ)、祝子(しゅうこ)、祷子(とうこ)
桜子と理能との間に生まれた三つ子の姫。


萩原 公展の娘・黎子(れいし)(承杏殿の女御/後に黎梅中宮)
左大臣の長女。寿樂帝の寵妃。


◆萩原 公展の娘・楸子(しゅうし)
 左大臣と東の方(第二夫人)である東風の方(あいのかた)との間に生まれた娘。黎子、桜子、桃子三姉妹と母親を異にするためか、控えめでおとなしい。感が鋭く人の気持ちを汲み取ることに長けている。異母姉の桜子とは気が合いお互いの対(住居)をよく行き来している。周りから結婚のプレッシャーをかけられ、最近ストレス過多。琴や琵琶が得意。


◆萩原 公展の娘・桃子(とうし)
 左大臣と北の方との間に生まれた末姫。帝の妃である長女・黎子、好奇心旺盛で人の面倒をみる次女・桜子、控えめでしっかりものの三女・楸子の3人の姉達を見て育った。わがままですぐ癇癪をおこす(と家族から思われている)。姉の桜子をも上回る夢見がちな女の子。


深谷(ふかや)
桜子お付きの女房


萩原 理能(はぎはらの まさとう)
桜子の夫。左大臣が長官を務める蔵人所の次官、蔵人の頭を務める。


◆陽 久遠の妻(あきらの ひさとうのつま)・菖子(しょうし)
東三条左大臣の姉。夫、久遠は数年前出家して、久遠入道となっているため、未亡人のような独身ライフをエンジョイ。時々、東三条邸に遊びにくる。実は、潤連のファンクラブ『蜜連(ミツレン)』の長をしているが何かと差しさわりがあるので隠している。 


◆桐生 胤元の妻(きりおいの たねもとのつま)・菫子(とうし)
東三条(とうのさんじょう)左大臣の妹。桐生洋泉の伯父である胤元(たねもと)に嫁いでいる。息子の胤允(たねまさ)の嫁が理能の妹・好子(このむこ)。
萩原 陶星(はぎはらの とうせい)のパトロンのような存在で、陶星が開く野外ライブ『星歌会(せいかのえ)』では金品の提供やプロデュースのようなこともしている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。