のほほんroom

のほほんと気まぐれに。

29年。

2024-01-17 15:00:00 | 日記

今日、117日。

阪神・淡路大震災から、29年。


あの日から変わった事、変わらない事、変えてはいけない事、沢山あると思う。


「もう、29年。」って思うのは、私自身が被災地で体験していないから。

確かに、高知でも地震はあった。寝てる時に地震が発生した(震度4くらいだったと思う)。でも、大した事ないって思って、まだ早いって寝た。

阪神・淡路の、大惨事を知ったのは、二度寝から目覚めた後に見たTVのニュース。

今でも鮮明に覚えてるのは《高速道路が崩れ落ちて、ギリギリで止まってる高速バス》


学校では「朝のニュース見た?」「凄かったね」「あそこに住んでなくて良かった」自分達が被災した訳じゃない。だから、被災者の気持ちは分からない。

子供だった私達にとっては、他所で起きた事。被災者の思いを考えるなんて出来ず、【ただ自分たちの住んでる所じゃなくて良かった】って他人事に思えてた。



子供だった私は、被災者の気持ち考えることは出来てなかったと思う。

「他の学校がやってるから、私達もやらなきゃね」って会議の時に生徒会長が言った一言から、学校で募金を募った。(当時、私は生徒会の書記を担当してた)

「集まった募金をどこに届けたら、他の学校より目立てるろうね?」

被災地で辛く・苦しい思いをしてる被災者の事、何も考えず、そんな事を会議で話してた。

きっと、【他所で起こった出来事】っていう気持ちが強かったんだ思う。


学生である私達が、簡単に被災地に行けるわけでもなく、今みたいに、スマホやインターネットが普及してたわけでもない。

情報源は、テレビのニュースと新聞記事のみ。

そこから伝えられてた情報も、今思えば最小限の情報だったように思う。


29年という歳月が流れて、当時の記憶は確かに薄れてきてる。



大震災によって失われた街並みは、元通りになったとしても、失われた大切な命は戻らない。大切な家族。親戚。恋人。友達。一瞬にして奪われてしまった人達にとっては、まだ29年かも知れない。


被災地である、阪神・淡路地域でも、大震災当時の事を知らない人が増えていると、昨年ニュースで言っていた。

震災後に生まれた子供達もそうだけど、大震災を知らない人が増える事で、大震災の記録・記憶が薄れていってはいけない。(私自身も、細かな事は覚えてないけど


でも、117日が近付くにつれて、ニュースで取り上げられて必ず思い出す。

でもね、そのニュースを見た時に思うのは、最初の方で書いたように「もう、29年」経ったんだと。


経験しなきゃわからない思い。そういうのあると思う。

1995年の阪神・淡路大震災】【2004年の新潟県中越地震】【2011年の東日本大地震】

2016年の熊本地震】【2018年北海道胆振(いぶり)東部地震】

そして、今年に入って11日に発生した【能登半島地震】

近年、大地震が起き過ぎて、忘れがちではあるけど、どれも絶対に忘れてはいけない記録であり、記憶。


近年高い確率で起こると言われている【南海トラフ地震】

津波被害が出ると言われている高知市に住んでいる私にとっては、他人事ではない。

自身が窮地に立たないと、真剣に考える事をしない人もいると思う。

29年前の私は、そうだった。


あの日から、29年。

今日、117日。この日をきっかけにまた、防災への意識を高めしっかりと対策していかないといけないと思う。


1995117日。

大震災によって失われた沢山の尊き命に、改めてご冥福をお祈り致します。



2024117    由紀