日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

大渋滞に巻き込まれるの巻

2010年11月12日 14時33分56秒 | ブラジル事情
  

 

 昨日は個人の新しい生徒の家に日本語の授業をしに、初めて隣町であるカノーアス市に行った。

 

 事前にグーグルマップで行き方を調べると、走行距離約17キロメートル、所要時間30分という情報が表示された。

 

 5時半に職場を出ると、空港へ通じる道路で渋滞に遭遇した。何とかそこを通り抜け、空港前の通りに出ると、今度は大渋滞である。もう歩いた方がいいようなスピードでしか車は進まない。

 

 前方で何か事故でもあったのかと思いきや、どこまで行っても事故があった様子はない。もしかしてこれが日常茶飯事に起きていることなのだろうか?

 

 ここ最近の車の販売台数は前年割れしているが、それでもブラジルの新車の販売台数は最高水準で、ポルトアレグレ市でも以前に比べて渋滞が頻繁に起きている。

 

 結局、生徒の家に到着するまで2時間近くもかかった。これでは商売あがったりである。

 

カノーアス市に住んでいて、ポルトアレグレ市に働きに来ている人は毎日この大渋滞に耐えているのだろうか?

 

 いい経験にはなったが、とてもじゃないが僕には耐えられない。

 

 サンパウロでは車のナンバーによる車両規制があるそうだが、ポルトアレグレでも近い将来導入されてもおかしくない。

 

新聞紙上では電車の導入が検討されている記事を見かけた。確かに電車ができれば、渋滞がかなり緩和されることは間違いない。問題は総工費と工期、土地の買収問題など。

 

 ポルトアレグレ市のセントロにはかつてモノレールを作りかけたその残骸みたいのが遺跡のように残っている。つまり、過去に失敗に終わった苦い経験があるのである。

 

 話は変わるが、今回の生徒の家庭はかなり貧しそうなご家庭であった。今まで生徒になってきた人はみなかなり裕福そうな家庭ばかりだったので、今回もそれを想像していたのだが、今までのケースとは全く違った。

 

 裕福な家庭の生徒からもらう授業料と同じ値段をもらうことに罪悪感すら感じた。

 

 でも、当の本人は非常にやる気があり、独学で既にひらがなとカタカナを覚えている。英語の先生をしているということで、語学の才能はありそうだし、彼の日本語の勉強に対するやる気には頭が下がる思いだ。

 

また、彼はその授業料も比較的裕福な親戚の方から援助してもらっているようで、親戚の子の能力を信じて投資するその方の優しさには感動を覚えざるを得なかった。

 

 どんなに家庭が恵まれていても、子供の能力を信じず、ただ甘やかすだけの親が多い。そういう家庭は経済的には恵まれていても、心が貧しいと思う。

 

 彼のように親や親戚から信じてもらえる子供は幸せだと思う。世間は厳しいのだから、親が子供の能力を信じなかったら、一体誰が信じてあげられるというのだろうか?

 

 人生はいつも勉強だ。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yasu)
2010-11-15 19:15:05
こんにちは!
大渋滞とのことですが、それにともなう強盗事件(進まない車に近寄って・・・)などは大丈夫でしょうか?本当に人生勉強ですね。共感します。
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返答 (たけちん)
2010-11-15 20:53:49
渋滞で車がたくさん止まっており、車を襲っても、逃げるのが難しいのではないのでしょうか。

多数の車の間を走って逃げるのは、顔をさらしますし、下手すると車から一般人が降りてきて捕まえるという行動に出るかもしれません。

周囲に何もないのも強盗にとってはやりにくい一因です。

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