しかし、前回は自分自身の車の損害が軽微であったので、対物賠償の保険を適用したが、車両保険を適用して自分の車を修理することはなかった。
今回初めて車両保険を使用したので、ブラジルの自動車保険事情について、僕の車を例にとって説明したい。
保険会社名:HDI(最近ブラジルで勢力を伸ばしている外資の保険会社)
車の値段 :約2万5千レアル(約125万円)
年間保険料 :約1千レアル(約5万円)
車両保険使用料:約1700レアル(約8万5千円)
保証内容:1)車両保険:最大で3万レアル(約150万円)まで保証
2)傷害保険:最大で3万レアル(約150万円)まで保証
なぜかはよく分からないが、保険加入者は対物賠償を適用するのに全くお金はかからない。保険会社が責任を持って、事故の相手の車の修理代を全額支払ってくれる。ただ、保険加入者のランク付けは下がり、翌年の保険料がいくらか高くなる。
一方、車両保険を使用して、自分の車を修理する場合は、車両保険使用料を支払わなければならない。僕の場合は1700レアルに設定されており、もし修理代がその額に達しない場合は、保険を適用しない方が安くあがるという訳である。
因みに、年間保険料を高くすれば、保険使用料は安くなり、年間保険料を安くすれば、保険使用料は高くなるという、実によくできた仕組みである。ただ、僕の契約内容は年間保険料を最小限近くまで抑えているので、これ以上安くすることは難しい。
また、僕の契約した保険では、事故を起こした場合、代車を7日間借りることができる。しかし、このレンタカーを借りる上で、様々な事実が判明した。
どうやら保険会社はいくつかのレンタカー会社と提携を結んでおり、保険加入者が事故を起こした時点で、提携先のレンタカー会社に車の使用状況を確認し、保険加入者に代車を貸すのである。
そして、その際にレンタカー会社が保険加入者に車を貸すための条件が3つあり、これは一般市民が普通にレンタカーを借りる際の条件と全く同じようである。その条件とは以下の通りである。
1)21歳以上であること。
2)免許を取得して2年以上経過している事。
3)クレジットカードを所有し、1000レアルを保証金にできること。
(または、1000レアルの個人名義の手形を担保できること)
僕はこの3条件の3番目に問題があった。クレジットカードは持っていたが、1月当たりの上限額が500レアルなのである。2枚カードがあったので、それぞれ500引き出し、2枚で1000になるかと思ったが、駄目だった。
個人の小切手も持っていなかったため、現金を担保に置いて行くからと懇願したが、受け入れられない。
ただ、友人や知人でも、その本人が来て、クレジットカードや手形を担保し、契約書にサインすればいいと言われ、僕は職場の同僚にお願いして来てもらい、1000レアルの小切手を担保に、何とかレンタカーを借りることができた。
事故を起こさなければ、こんなことを経験する必要はない。
ブラジルで自動車を運転される皆さん、どうかお気を付けください。
初めまして。
会社の研修の一環で、南米各国の自動車保険を調べていたところ、こちらのブログにたどり着きました。
お忙しいところ恐れ入りますが、もしご存じであれば教えていただきたく、お願いします。
ブラジルの自動車保険への加入はどのように行うのでしょうか。
1.代理店(自動車販売会社や修理工場など)で加入するのでしょうか。
2.損害保険会社の店頭などで加入するのでしょうか。
3.実店舗ではなく、ウェブサイトでの加入も可能でしょうか。
在伯の知人がいないため、お力をお貸しいただけると非常に助かります。
よろしくお願いします。
私の場合、自動車販売店で自動車を初めて買った際に、保険会社の代理人を紹介され、その方が紹介してくれた自動車保険に入りました。
また、その後はその人の後輩の人が毎年自動車保険更新の際に、数ある自動車保険から1番安いものを調べ、いろいろな条件を鑑みて、それを買っているという状況です。
もちろん損害保険会社の店頭でもできると思います。
ただ、インターネット上は知りません。
早速のお返事ありがとうございます。
なるほど、日本のように代理店経由の申し込みはできるものの、インターネットでの申し込みは一般的ではない、ということですね。
大変勉強になりました。ありがとうございました。